学びが人生を変える理由。変化を生むきっかけは、ほんの小さな行動から生まれる。

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こんにちは。ライター/ライフカウンセラーの山﨑です。

今日は2024年の大晦日。
とはいえ、私はいつもとあまり変わらず、執筆の仕事をしたり、本を読んだりして過ごしています(普段手が行き届かないところの掃除も少ししました!)

さて、今日は「学び」について考えていきたいと思います。
皆さんは、今年1年で新しく学んだことはありますか?

スキルアップや転職を目指して熱心に学んでいる人もいれば、もう何年も勉強していない人もいるかもしれません。
あるいは、仕事や家庭のことで毎日忙しく、「学びなんて考えられない…」という人も、きっといますよね。

大人の学びは強制されてするものではないですが、私は、年齢を重ねるにつれてこう思うようになりました。

「学ぶこと」は、ただ知識やスキルを身につけるだけでなく、人生そのものを大きく変えるきっかけになるはず、と。

今回は、「学びが人生を変える理由」について考えてみたいと思います。

目次

大人の多くは、すでに学ぶことをやめている?

「リスキリング」「学び直し」「生涯学習」など、大人の学びに関するキーワードはたくさんあります。

でも、世の中を見渡してみると、実際に「自主的に学んでいる人」は、あまり多くないようです。

総務省の調査によると、働いている人が1週間で「学習や自己啓発」に費やしている時間は、平均「7分」だそう。1日にすると、わずか「1分」です。

また、過去1年間に自主的に勉強らしいことをした人の割合は「41.9%」で、半数以上が「何も学んでいない」状態でした。
出典:「令和3年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)

この数字をどう感じるかは、人によって異なると思います。

ただ、事実として「働く人の半数以上は、1年間で何も勉強していない」ということが、調査では浮き彫りになっています。

勉強することで人生が変わっていく理由

正直に言うと、先述の調査結果を初めて見たとき、私はちょっと驚きました。

というのも、個人事業主(フリーランス)として活動している私の場合、誰かに何かを教えてもらえるわけではありません。自分でどんどん新しい知識・スキルを習得していかないと、どうしてもついていけなくなってしまいます。

だから、あまり意識をせずとも、日々の生活の中に「学び」が入り込んでいる。そんな感覚があるのです。

ただ、先に挙げた調査結果の数字を見たとき、ふと思ったことがあります。
それは、「勉強する人が少ないということは、学び続けることで他の人と差をつけられるのでは?」ということ。

別に誰かと競争する必要はありません。でも、少なくとも、学び続けることで、自分の新しい可能性を切り開くチャンスを掴みやすくなるのは確かです。

なんといっても、学ぶことには、新しい知識やスキルを身につけられるという魅力があります。
でも、それ以上に意味があるのは、「学びを通じて行動を起こし、変化を生み出すきっかけになること」だと、私は考えています。

なんとなく毎日に不満や停滞感を感じながらも、その気持ちを見て見ぬふりして過ごしてしまう…。
本当は何かを変えたい気持ちがあるのに、「どうせ無理だろう」と諦めてしまう…。

そんな状況を抜け出すためには、まず「やってみよう」と行動することが必要です。

そして、そのきっかけとして新しい学びに挑戦することは、人生を変える大きな一歩になります。

結果がどうなるかはわからないけれど、興味のある分野や目指したいことに向かって勉強を始めてみる。
人生を変えられるのは、きっとそんな「行動できる人」なのだと思います。

ひとつの行動が、新しい気づきを生み、次の行動を引き起こす

人生は、やってみないとわからないことだらけ

ただ、実は多くの人が「学ぶことは大事」と感じているはずです。それでも、なかなか実行に移せない理由とは何でしょう?

そもそも、人間はどうしても楽なほうに流れてしまうものです。
面倒くさい。何をすればいいかわからない。娯楽や他の楽しいことを優先してしまう…。
きっとそんなふうに、いろいろなことが絡み合っているのでしょう。

ただ、私は学びに気が向かない大きな要因のひとつとして「学んだことが本当に役立つのか?意味があるのか?」という不安や迷いがあるのではないか?とも考えています。
ここでいう「役立つ」や「意味がある」とは、(すぐに)「お金になる」「仕事に結びつく」といった意味合いを指しています。

私自身、よく「やりたいことはあるけれど、すぐにお金になるとは思えない。そんなことをやって意味があるのかな…」という相談を受けます。
たしかに、忙しい日々の中で、お金にならないことをやっても無駄と考えてしまうのも、無理はないかもしれません。

でも、人生には「まずやってみないとわからないこと」がたくさんあります。そして「やってみないと始まらない(将来的にお金になるきっかけすら作れない)」のも事実です。

そもそも、行動や挑戦をしてみることで、初めて自分の本当の気持ちや好きなことに気づける瞬間も多いです。

本来、最初からお金になるなんて、そんなことのほうが珍しいのかもしれません。

やりたくもないことでお金を得るのか、それとも本当にやりたいことでお金になるための努力をしていくのか。
もちろん、お金が不必要とは言いませんが、自分にとってどっちが本当に幸せか、ぜひ考えてみてほしいです。

新しい経験によって、自分の視野や可能性が広がっていく

ここで、私自身の体験談をお話しします。

私は、対人援助ができるようになりたいと考えたとき、最初に学び始めたのはコーチングでした。それは、当時の私にとって「役立ちそう」と感じたスキルだったからです。

コーチングを学んでいく中で新しい知識や考え方に触れることは刺激的でしたが、次第に「私が本当に追求したいのは別の分野ではないか?」という思いが生まれました。

そこからさらに情報収集を重ね、心理学やカウンセリングの世界に出会い、「人の心に深く寄り添いたい」という想いが明確になったのです。そこからは本当に自分がやりたい!好きだ!という気持ちに忠実に、学びを深めることができるようになって、とても充実感があります。

そうなると、もっと学びたい気持ちが膨れ上がり、やる気も出てきます。

このように、最初の行動が必ずしも「正解」ではなくても、その経験が新しい気づきを与え、次の行動につながっていくことがあります。
そういった繰り返しが、自分の理想の生き方に近づく道筋をつくっていくのだと思います。

さらに、いろいろな経験によって身につけた知識やスキルは、人生において決して無駄にはなりません。

一見つながりが薄い学びでも、それぞれが自分を形作る要素として活きてきますし、いろいろな経験をするほど、自分の内面が豊かになり、視野や可能性が広がります。

そして、それが長い目で見たときの幸せ・充実感にもつながるのだと思います。

「やってみたい」その気持ちが人生を変える大事な一歩になる

ちなみに、同じ何かを「学ぶ」という行為でも、他人に指示されたり、報酬を与えられたりといった外部の刺激によって行動するよりも、「自分でこれをやりたい!」と決めて動くほうが、心の満足感はずっと高まることがわかっています。

このことを、心理学では「自己決定理論」といいます。

ですので、たとえ役に立つかどうかわからなくても、「ちょっとやってみたい」「これを学んだら楽しそう!」と思えるようなことは、ぜひチャレンジしてみてほしいです。

そうやって行動するうちに、自分が心からやりたいこと、大きなやりがいにつながることが見つかる可能性は高いです。

理想の人生は、誰かが用意してくれるものではありません。自分の意志と行動によって、一歩一歩、自分で切り開いていくもの

最初の一歩は、ほんの0.1mmで構いません。なぜなら、なにも動かずに過ごす人のほうが圧倒的に多いのですから。

少しずつでも進めば未来は確実に変わっていく。
そう信じて、私もまた新しい1年を過ごしていきたいと思います。

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