【経験談】超敏感なHSPが楽に生きるために大切だと思うこと【生きづらさからの解放】

こんにちは! やまももです。
今回は、自分の「敏感」な気質に対して悩んできた私が、自分自身とどう向き合っているのか紹介していきたいと思います。

HSP」という言葉をご存じですか?

近年、メディアなどでも見かける機会が増えてきたので、「なんか聞いたことはある!」という人もいるかもしれません。

HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとった言葉で、日本語にすれば「超敏感な人」を意味します。

  • 人が密集している場所にいると異様に疲れる
  • 映画や音楽、本などの芸術作品で強く心が動かされてすぐ泣く
  • ニオイや光などの外部刺激に弱く、気分が悪くなってしまう
  • 他人の機嫌や気持ちが、ちょっとした仕草や表情などからわかってしまう

これはHSPがもつ特徴のほんの一部。

私は10代だった学生時代、そしておそらくもっと前の幼少期から、上記のようなことで少なからず悩んできました。

昔はこういう人間を「神経質」だとか「傷つきやすい」とか、どちらかというとネガティブにとらえる風潮があったと思います。実際、私自身も「自分は弱い人間なのだろうな…」と思い込んでいました。そして、自分で自分にプレッシャーを与えて、メンタル不調に陥ったこともあります。

以下の本『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』のタイトルを初めて目にしたときは、ずっと自分の敏感さが気になっていた私にとって、救われたような気持ちになりました。

この本を書いたイルセ・サン氏は、デンマークの心理療法士。自身のHSP気質と向き合いながら、HSPで悩む人のカウンセリングを行っているそうです。

私はこの本を読み、考えた結果、いまでは、むしろこういう気質をプラスにとらえて、自分がムリのない生き方を選ぶことが大切なのだと実感するようになりました。

そこで今回は、HSPをずっと抱えてきた私が上記の本のレビューを取り入れつつ、HSPの特徴と、生きづらさから解放されるために大切だと思うことをまとめてみたいと思います。

自分はHSPじゃないかと悩んでいる人や、HSPの生きづらさを何とかしたいと思っている人に、届けばいいなと思っています。

目次

HSPとは何か【HSPの特徴】

HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとった言葉で、いわゆる「ものすごく敏感な人」を意味します。

HSPの概念が生まれたのは、1996年。アメリカの心理学者でセラピストのエレイン・N・アーロンという女性博士によって提唱されたのがはじまりとされています。

ちなみに、エレイン博士の夫のアーサー・アーロン博士は、吊り橋を一緒にわたる男女は恋愛に発展しやすいという「吊り橋効果」の実験を行った人なのだとか。心理学の世界では名高いご夫婦のようです。

アーロン博士によれば、世の中の5人に1人はHSPで、決して珍しいものではないとのこと。

イルセ・サン氏が書いた『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』では、アーロン博士が唱えてきたHSPの特徴やHSPの人が抱えがちな悩みについて、わかりやすくまとめられています。

HSPは生まれもった気質である(病気ではない)

本書では、「HSPというのは生まれつきの気質であって、病気ではない」ということを前提に語られていきます。

  • 人が密集している場所にいると異様に疲れる
  • 映画や音楽、本などの芸術作品で強く心が動かされてすぐ泣く
  • ニオイや光などの外部刺激に弱く、気分が悪くなってしまう
  • 他人の機嫌や気持ちが、ちょっとした仕草や表情などからわかってしまう

といったような、ほかの人なら見過ごせることにも非常に敏感に反応することがHSPの特徴です。

HSPは、独自の精神世界をもって、深く思考することを好む傾向にあり、一見「内向的な人」とも似たようにとらえられがちです。

ただ、HSPにとって「内向的」というのは気質のひとつの特徴でしかありません。このほか、「良心的」「創造的」「影響を受けやすい」「感情移入しやすい」といったさまざまな要素が複雑に絡み合っているのがHSPとされています。

そして、本書では「HSPのなかには内向的ではない、つまり外交的な人も存在する」ということが書かれています。

内向的でないHSPは大きく2つのタイプに分かれる

HSPには共通する気質の方向性がありますが、全員がまったく同じような考え方をするわけではありません。

以下のように、一見するとHSPに見えない人もいるといわれています。

  • 外交的なHSP
  • 刺激を求めるHSP

それぞれについて詳細を説明します。

外交的なHSP

HSPの70%が内向的、残りの30%は外交的といわれています。

大勢のグループでいるほうが心地よかったり、大勢のなかの1人でいることに安心や親しみを覚えるタイプのHSPがいても、不思議ではないそうです。

大家族で育ったり、学生時代にシェアハウスなどで大勢の人と一緒に生活したりしていると、外交的なHSPになる可能性が高まるようです。

刺激を求めるHSP

HSPのなかには、冒険心が旺盛で、退屈を苦手とし、自分から刺激を求め続けるタイプの人もいるそうです。

このタイプの人はルーティンワークが苦手だったり、同じ場所に居続けたりするのを極端に嫌がるなどで、みずから危険やスリルに飛び込む傾向があります。

ただ、一見外交的に見える人でも、「過度に刺激を受けやすい」HSPの気質をもっている以上、自分の中に情報があふれて疲弊しやすく、自分自身のバランスをとるのが非常に難しくなりがちなようです。

本書では、「アクセルとブレーキを同時に踏むようなもの」と書かれており、言い得て妙だなと感じました。

HSPはどうして生きづらいのか

多くのHSPが生きづらいと感じているのには、みずからの気質の特性によるところが大きいようです。

①:すぐ疲れてしまう→情報を受け取り過ぎるから

本書では、HSPの気質のひとつを「一度に多くの情報を吸収できる」と表現しています。

HSPは敏感な神経をもっているがゆえ、細かいところまで感じ取り、情報を元にさまざまな思考や空想を広げます。

そのため、頭のハードディスクがすぐにいっぱいになり、過度に刺激を受けたと感じやすいのです。

本書中に、このような文章があります。

知らない人といると、30分か1時間でもうキャパシティー・オーバーになってしまうのです。(中略)楽しいパーティーであっても、キャパシティーを超えてしまって、たとえパーティーの佳境でも、退散しなくてはならなくなります。

『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』p42、p44

これ、個人的にとても共感しました。他の人が長時間の集まりやパーティーでも平気で楽しんでいるのに、私は1時間も経てば疲労感でいっぱいに。その場を離れて一人になった瞬間の安堵感たるや…。

でも、現実社会だと、そういう人間は「つき合いが悪い」「社交性がない」「ぼっち」みたいに言われるんですよね…。それが、HSPが感じるツラさにつながっているように思います。

②:環境に順応できず苦痛を感じやすい→音やニオイなどにも敏感だから

HSPの特徴のもうひとつは、「不快な音やニオイ、視界に入るものなどを気にし過ぎること」だとされています。

たとえば、HSPは以下のようなことが気になります。

  • 喫煙者の持ち物や自宅の家具に染み付いたタバコのニオイ
  • マンションの他の住人が歩く小さな音
  • カフェで流れる気分に合わないBGM

これらは、HSPでなくても多少は不快に感じることがあるかもしれません。でも、「まあいいか」「仕方ない」とガマンできることも多いんじゃないでしょうか。

一方、HSPの場合は一度不快に感じてくると、やり過ごしたり気をそらしたりがなかなかできず、耐えがたいほどの苦痛におそわれて神経のバランスを崩してしまうことがあります。

しかし、現実社会だと、そういう人は「わがまま」「自分勝手」「我慢強さがない」などと言われますよね。直接言われなくても、日本では、まだまだそういう人間を許さない環境や風潮があるように思えます。

本当に心身が悲鳴をあげているのに、自分はダメな人間だと思い込んでしまう要因になります。それもツラいんですよ…。

③:他人や状況に感情移入して疲弊する→共感力が高過ぎるから

イルサ・セン氏は、HSPには「共感力が強い」という特徴もあると述べています。

他人に感情移入できるので、気配り上手、気が利く、といわれることも多いのがHSPの特徴。

この特性はサービス業などで力を発揮できる一方、他者の気持ちに左右されやすく、相手の苦しみや嫌な感情まで自分事のようにとらえてしまうところがあります。

  • 誰かがケンカをしている場が非常に苦痛
  • 人をちょっと傷つけてしまったとき、必要以上に自分自身も傷つく
  • 怒りの刺激を受けすぎると、自分の内面への語りかけができなくなり急に無気力になる

といった傾向があるのも、HSPならではだそうです。

私自身、昔から人の気持ちに強く反応しがちなのを自覚しています。変な自慢でもなんでもなく、自分がいる場所の空気感の変化や、相手の感情の動きがなんとなくすぐわかってしまうんです。そういう見えないもののに勝手に振り回されて疲れます…。

このほかにも、本書ではHSPが抱えがちな生きづらさの悩み、苦しみにはちゃんと理由があることが説明されています。

HSPが楽に生きるために大切だと思うこと

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』では、HSPの特徴を挙げたうえで、楽に生きていくためのポイントがいくつも書かれています。

そのなかから自分がとくに重要だと感じたこと、実践してよかったことなどをまとめます。

①:敏感で繊細な自分を認める

自分にも言い聞かせたいので繰り返しになりますが、HSPは悪いことじゃありません。ただの生まれもった気質の一種です。

でも、おそらくHSPの人は、敏感で繊細な自分をどこかでダメって思い込んでしまっているのではないでしょうか。子どもの頃からそういう教育(外交的な人=優れている、繊細で神経質な人=治すべき悪いこと、という刷り込み)を受けていたり、社会の風潮があったりすることが、その要因のひとつではないかと個人的には感じています。

しかし、この本でも書かれているのですが、そもそも「内向的」だとかの特性は、タフで外交的な人がみずからの優位性をアピールするために作り出した言葉や概念とも考えられます。

実際には、敏感かつ繊細でなければ見えないものや、気づかないことがたくさんあるんです。深く物事を考える力があり、他の人が見過ごしてしまう喜びにも気づけるのは、HSPの幸せなところです。

その事実を冷静に見つめて、HSPのポジティブ面に注目することの有益さを、イルサ・セン氏は提唱しています。

HSPは、より恐怖を感じたりするだけでなく、ほかの人よりも喜びを深く感じ、特別な才能を持つグループに属するとされています。

『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』p30

②:ありのままの自分を認めてくれる人とつき合う

私にとってHSPを受け入れる大きなきっかけとなったのは、夫との出会いです。

夫は良くも悪くものんびりしており、私から見たらちょっと鈍感なところもある人です。でも、出会った当初から私の特性も100%受け入れて、常に私が過ごしやすくなる方法を考えてくれています。

HSPで苦しくなってイライラしたり、自暴自棄的に泣きわめいたりしても、決して否定したり見捨てたりしない。

そういう人が身近にいる安心感を得たことで、自分を認められる度合いが増えました。

と、同時に感じるのは、合わない人とムリしてつき合う必要はないということです。

昔の私は、みんなに嫌われないようにしたい、誰とでもうまくやりたい気持ちを強くもっていました。でも、ただでさえ刺激を感じやすく人との関わりで疲れやすいHSPが、そんなことをするのは無謀なんですよね。

私は、あるときからムリしてしまうなら一人のほうがいいと思うようになり、もし集団の場に身を置かなきゃいけない場面でも、変に周りに合わせるのはやめました。「一人好きキャラ」も隠さないようにして、疲れる場からは積極的に離れます。

不思議なことに、そう割り切っていったら本当に自分がラクにいられる人との出会いに恵まれました。

③:自分にとって居心地のいい生き方を真剣に考える

この本の一節に、以下のようなことが書かれています。

HSPは環境が整っていない状況下では困難に見舞われますが、一方で、適切な環境下では、HSPでない人たちよりも、その環境を楽しめるということが研究で裏付けられています。

『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』p32

私はこのことからも、HSPは、自分に合う環境を見つけることが非常に大事なのだとあらためて感じました

また、ちょっと厳しく聞こえるかもしれませんが、自分が感じる生きづらさは、自分で克服していくことも必要だと思います。

私が悩んで導き出したその最良の方法は、「自分にとって居心地のいい生き方を選択すること」です。

これを読んでくださっているあなたは、現在の自分の生き方に満足できていますか?

もし、窮屈さや居心地の悪さ、モヤモヤした感覚があるのなら、それを少しずつでも変えていくことを考えてみてほしいです。

「いや、そんなの変えられないし…」「立場や責任とかあるし…」と思うのであれば、ただ思考停止しているだけかもしれません。なぜなら、何かを変えるためにはものすごく頭を使わないといけないから。ある意味、現状維持よりもパワー使いますし、面倒くさいです。

でも、自分の生き方を決められるのは、本来、自分以外にはいません。(幸いにも、ここは日本ですし)

自分自身を世の中の常識や、固定概念でがんじがらめにしている人は、けっこう多いんじゃないでしょうか。もし現状を変えるために逃げることを選ぶとしても、不満を抱えたまま止まっているより、よほど意味と価値があると思います。

私は自問自答した結果、外部刺激で疲れる→マイペースで仕事をするほうがよさそうだと思い、フリーランスになりました。

結果、変なしがらみから身を離し、自分の力で生きていくことを決めてから楽になりました。成功する保証などなくても、居心地のいい生き方をしていると力を大きく発揮できるのも、深く思考できるHSPの特徴だと思います。

まとめ:HSPは悪じゃない。正しく受け入れて、楽に生きていく。

最近はHSPであることを公表する芸能人・タレントも増えて、ちょっとずつHSPが認められるようになってきたと思います。

でも、自分の心が理解・納得していなければ、本当の意味で生きづらさの克服にはなりませんよね。

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』では、「鈍感な人たち≒HSPではない多くの人々」たちとうまくつき合うための方法、ポイントが書かれています。

ほかにもHSPを扱った漫画や書籍はありますが、この本の内容は難しすぎず、それでいてHSPが直面する具体的なケースと、困難を乗り越えるための考え方まで書かれているので、1冊でいろいろ感じられると思います。

私自身、それまで自分だけで悩んでいたことも、これを読んで腑に落ちたところがありました。

著者が作り上げた、より精度の高いHSPの自己診断テストと、その解説もついているので、HSPで悩んでいる人には参考になるはずです。

HSPであっても、決して自分を卑下したり自信を無くしたりする必要はないんですよね。

自分が自分らしくいられる状態をつくって、感じている生きづらさから自分を解放させてあげましょう

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる