
こんにちは! やまももです。
2020年、東京都から長野県松本市へ夫婦で移住しました。
「都会を離れて地方へ移住しようかな?」「そろそろ田舎暮らしを考えてみたい…」なんて思い始めたら、必ずやっておきたいことのひとつが「情報収集」です。
- 地方移住ってどんな感じなんだろう?
- 田舎暮らしって大変じゃないのかな?
- 地方移住後の暮らしがなかなかイメージできない
- 自分に合う移住のカタチってどんなのだろう
こういった疑問や不安は、地方移住を考える人なら誰もが抱えるものだと思います。
「移住」というまったく見知らぬ土地での生活を成功させるには、事前にしっかりと情報を集めて、移住の目的や田舎での生活イメージを明確にしていくことが大切だと考えています。
情報収集の仕方はいろいろとありますが、本では、著者の移住体験談に深く触れることができたり、全国各地の移住経験者のインタビュー記事がわかりやすくまとめられていたりするので、おすすめです。
ただ、最近は地方創生や移住ブームの流れから、その関連本・雑誌が多数出版されています。
何を読めばいいか迷ってしまう人もいるのではないかと感じています。(正直、私自身「これはちょっと微妙だな…」と思った本もありました)
そこで今回は、実際に地方移住をした私が、移住を検討している人におすすめの本を厳選してご紹介します。



これまで、たくさんの移住関連本・雑誌を読んできました!
実際に移住してからも勉強のために読み続けているので、とくに役立つと感じたものや、視点が面白いものを中心に紹介しますね。
地方移住・田舎暮らし関連本を読むときに注意したいこと
地方移住や田舎暮らしのおすすめ本・雑誌をご紹介する前に、そういった本を読むときに注意したいポイントを紹介します。
これを理解しておかないと、いろんなものを読めば読むほど気持ちが揺れ動いてしまい、自分の理想がよくわからなくなってしまう可能性があるからです。
体験談系の本は、個人の価値観・考えが多く含まれていることを念頭に置く
地方移住や田舎暮らしの体験談をまとめた本では、各移住者の体験に基づく意見や、個々の価値観(主観)がバリバリ含まれている場合が多いです。
ですから、ある本では



地方移住は最高! 人生がハッピーになった! みんなもっと都会から田舎へ移り住むべき!
といった内容がたくさん書かれている一方、別の本では



田舎暮らしは思うほど楽しくない。キツイことばかりだった…。
なんていうことが中心に書かれているものもあります。
これはどちらも間違いではありません。



移住のカタチは一人ひとりまったく異なるものだからですね。
私たちはつい「地方移住」や「田舎暮らし」というものをひとくくりに考えてしまいがちですが、人によって移住の目的も違えば、理想のライフスタイル、移住先の地域事情なども違うものです。
たとえ、自分が移住を検討している地域で移住生活を満喫している人が大勢いるとしても、自分がその土地での暮らしを楽しいと思えるか?は、わからないですよね。
地方移住で大切なのは、自分にとって何が幸せな生活なのかをよく考えて、自分に合う場所を探していくことだと思うのです。
自分自身の理想をハッキリさせていくために、あるいは慣れない土地で出会うかもしれないトラブル・出来事を事前にイメージしておくために、他の人の体験談はとても役立ちます。
体験談を読むときは、どんなに良いこと、またはネガティブなことが書かれていていても、「これは、あくまでもこの人の考えなんだ」という気持ちを持っておくことをおすすめします!
そうすれば、冷静に田舎暮らしのことをイメージできるようになるはずです。
複数の本・雑誌を読むのがおすすめ
上記のようなことから、地方移住や田舎暮らしの情報を入手していくときは、複数の本や雑誌を読むことをおすすめします。
本では、移住者の具体的エピソード(移住を考えたきっかけ・苦労話・生活の楽しさなど)に触れていくことができます。
個々の体験談を通して、自分が理想とする移住や田舎暮らしのカタチをリアルにしていくのに役立ちます。
一方、雑誌では「地方移住のトレンド」「田舎暮らしのライフスタイル」「日本全国の最新移住情報」など、ユニークなテーマや切り口の記事をまとめて追いかけられるのが面白いところです。
最近の移住情報を得るのにも向いているでしょう。
地方移住・田舎暮らしのおすすめ本5選



ここからは、地方移住・田舎暮らしのことがわかるおすすめ本&雑誌を厳選して4冊ご紹介します!
①:誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書
最初に紹介するのは、地方移住や田舎暮らしの厳しさがわかる一冊。
あえてこの本をはじめに紹介するのは、地方移住や田舎暮らしのリアルを理解するのにうってつけの本だと思うからです。
田舎暮らしにキラキラしたイメージを抱いている人は、この本を読み進めると頭をガツンと殴られたような気分になるかもしれません。
たとえば、本書の「はじめに」では、さっそくこんなフレーズが。
住めば都――。日本ではそんな言われ方があるが、それはあくまでも本人の心の持ちよう次第であって、本質は、住めば地獄、であることさえ少なくない。むしろそのほうが多いだろう。
誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書
さらに読み進めていくと、こう書かれています。
移住先ではとことん、労力と役務の無償提供が求められると思ったほうがいい。
誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書
うーん、なかなか厳しいですね…(笑)実際に移住をした自分としては、それこそ移住のカタチはさまざまだし、そこまで言わなくても…と思うところもありますが。
ただし、よく読んでいくと、この言葉にもちゃんと理由があります。そういうことも事例を出しながらわかりやすく説明してくれています。
また、筆者はただ厳しいことをズケズケ言っているわけではなく、非常に現実的なアドバイスも多く伝えてくれます。
たとえば、
- 市町村のパンフレットは鵜呑みにするな
- 移住先は厳寒期に訪問して探せ
- 1時間以内に大学病院がある土地が理想
など。上記のような話は、私も納得できます。
ほかにも筆者の移住経験から、田舎暮らしの実生活に役立つさまざまな情報が書かれています。
②:移住。成功するヒント
これを読めば、移住の基本情報はひと通り押さえられる!
そんな本が、こちらです。
移住した23組の人々の暮らし方や働き方についてのストーリー(事例)が掲載されています。
自分とまったく同じ境遇や立場ではなくても、参考にできる部分がきっとあるはず。
加えて、移住を実現するために押さえておきたいキーワードの解説や、自治体の補助金、移住先の住まい探しなどに関する情報もまとめられていて、読み応えは十分です。
コロナ禍真っ只中に出版された(2021年6月)こともあって、「テレワーク移住」「ワーケーション」など、最近注目を集めている用語も登場します。
③:週末は田舎暮らし—ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記
次は、最近ちょっとブームになっている「二地域居住」を楽しんでいる著者の体験談をまとめた本です。
平日は都会で働き、週末は田舎で解放的に暮らす。そんなライフスタイルを選ぶ人は、さらに増えてくるんじゃないかと思っています。
週末だけ田舎で暮らすなら、ちょっとくらい家や環境が不便でも問題ないですからね。こういう楽しみ方もあるだろうなと。
二地域居住をするうえでの葛藤や大変なことも書かれており、「どこで暮らすか」を真剣に考えている筆者の思いがよく伝わります。
二地域居住に興味がない人にとっても、自分らしい生き方を考えるうえで参考になると思います。
④:地方でクリエイティブな仕事をする
こちらは2020年5月に出版された、比較的新しい本。
著者の笠原徹さんはカメラマンで、千葉県出身で佐賀県へ移住後、古民家をリノベーションした写真館をオープン。
地方活性化事業にも注力し、非常にユニークな活動がメディアからも注目を集めています。
「クリエイティブ」と聞くと自分には関係ないと思う人もいるかもしれません。
ですが、むしろ会社勤めの人の視野を広げてくれる本だと感じます。もちろんフリーランスや起業したい人にもおすすめです。
地方にはどんな可能性が秘められていて、地方でどう自分らしく生きていけるのか。
そういった新しい気付きを与えてくれる素晴らしい内容です。Amazon
⑤:ロコラ
次にご紹介する『ロコラ』は、2019年に創刊された地方移住の情報誌。雑誌のような形態をしたムック本ですね。
「理想の暮らしを求めて、新しい場所へ! これからの世代に向けた積極的移住ライフマガジン」のキャッチコピー通り、比較的若い世代(30~40代くらい)をターゲットにした内容となっています。
内容もわかりやすく、わりと最近の地方移住・田舎暮らしのあり方に焦点を当てられています。
全体の内容は大きく以下のようなカテゴリーに分かれています。
- 日本各地へ移住した人のストーリー(体験談)インタビュー
- 地方での生活や田舎暮らしを楽しくする家づくりやアイテム紹介
- 地方移住に関する基礎的な情報
誌面デザインも洗練されていて、キレイな写真も豊富。ページをめくるたびにワクワクしますが、フワッとした話だけではなく、地方移住で考えるべきことなど現実的な話も載っており、情報量は十分。
2020年9月現在でVol.4まで出ています。(残念ながら、このVol.4で廃刊になってしまったようです。つまり全4冊)
Vol.1では地方移住の基礎講座コーナーがあるので、とりあえずそちらから読んでみるのがおすすめです!
【おまけ情報】移住関連本・雑誌をお得にたくさん読むには?
今回ご紹介したものを含め、移住や田舎暮らし関連の本・雑誌はたくさん出ています。最近は個人の方の移住体験談を、電子書籍にまとめたものも増えているなと感じます。
できるだけ費用を抑えつつ、いろんな移住本を読みたい方におすすめなのが、Amazonの「Kindle Unlimited
Kindle Unlimitedは月額980円(税込)で、200万冊以上の本・雑誌が好きなだけ読めるサービス。
移住関連本・雑誌も、この読み放題サービスの対象になっているものが結構あります。(たとえば、ここでご紹介した『ロコラ』もVol.1~Vol.4なども)
本や雑誌を普通に買えば1冊1,000円前後するので、たくさん情報収集したい方、何冊も読みたい方にとってはだいぶお得です。
(私はもともと読書量が多いので、このサービスを1年以上継続して利用しています。その中から本当に気に入った本、ずっと手元に置いておきたい本だけ、改めて紙で買うことも)
なお、初めて使う場合、30日間は無料でお試し可能です。無料期間中に好きなだけ情報を集めて解約してしまえば、一切お金がかかりません。
とはいっても「どんな本が読めるの?」など気になると思うので、まずは下のボタンからAmazon内のKindleUnlimitedのページに飛び、ページ上部の検索窓に「移住」などのキーワードを入れて、どんな本が読めるのか検索してみてください!
(「Kindle Unlimited会員は追加料金なし」と書かれている本・雑誌が、読み放題対象となっています)
読みたいなと感じる本が見つかったら、試してみるとよいと思います!
まとめ:地方移住の情報はできるだけ多く集めることをおすすめ
都会から地方へ移り住むには、いろいろな不安があるものです。私にとってそんな不安を解消する大きな助けになったのがここで紹介したような本・雑誌でした。
いろいろな角度から情報を集めれば、地方移住の心構えができますし、理想の暮らし方も見えてきます。
あらためて、今回ご紹介した本・雑誌をまとめますね。
①:ただ憧れだけでは楽しめない、田舎暮らしの現実と厳しさがわかる
②:地方移住の基本情報をひと通り入手!豊富な移住ストーリーも読める
③:二地域居住の暮らしのリアルに触れ、「どこで生きるか」を真剣に考えるきっかけになる
④:地方には可能性があふれていることに気付き、思考の幅を広げてくれる
⑤:情報量豊富! 地方移住の基礎知識がわかり、田舎暮らしを楽しむ人のストーリーも楽しめる
以上の4冊です。また良い本が見つかったら紹介していきたいと思います!