家族での地方移住はチームワークが大切。反対されたら理由を探り、家族全員の幸せを目指そう。

家族が地方移住に反対した場合のアイキャッチ画像
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笑顔の親子

いよいよ目標にしていた地方移住に踏み切るぞ! でも、肝心の妻がなかなか首を縦に振らない…。どうすれば賛成してくれるだろうか。

こんなお悩みに答えていきます。

やまもも

筆者の私は、2020年に東京都から長野県松本市へ夫婦で移住。
移住を実現させるまでには、夫とたっぷり時間をかけて話し合いました。

私が松本市へ移住して早数ヵ月。
少しずつ新しい生活に慣れてくると、日常生活のルーティンができてきたり、余暇を楽しんだりする余裕も出てきました。

そんななか、最近強く感じているのが、

地方移住を楽しむために大切なことは、家族全員の納得感とビジョン共有ではないだろうか

ということです。

独身時代とは違って、家族がいたら自分の意志だけで自由に動くわけにいきませんよね。
家族みんなが幸せになれる地方移住を目指していくのは、簡単なようで意外と大変です。

実際、地方移住を希望する人のなかには「家族の誰かが反対して実行できない」といった悩みを抱えている人がいます。

また「家族の反対を押し切りつつ田舎暮らしを始めたものの、家族の不満が溜まってもともと住んでいたところへ戻った」なんていう話を聞くことも…。

やまもも

私自身も地方移住をしてみて、家族のチームワークの重要性をあらためて感じています。

そこで今回は、家族がいる人が地方移住をする場合に大切にしたほうがいいこともし家族が地方移住に反対したらどうすべきか、といったことを紹介します。

  • これから家族と一緒に地方移住をしたいと考えている
  • 田舎暮らしの話がポツポツ出ているけれど、家族が賛成してくれない
  • 家族での地方移住を成功させるために大切なことを考えたい(失敗したくない)

こんな方には、ぜひ最後まで読んで参考にしていただけたら幸いです!

目次

家族で地方移住をすると、どんな生活になるのか

田舎暮らしをする家族が住む家の画像

家族で過ごす時間が増える

都会から地方へ移住をすると、家で過ごす時間や、家族と一緒にいる時間が増える人が多いはず。

その大きな理由としては「働き方」が変わってくるからです。

地方移住後の働き方としてよくあるパターンは、

  1. 地元企業へ就職する
  2. 地域おこし協力隊で活動する
  3. フリーランスになって個人で働く
  4. 起業する(カフェや民宿などの経営も含む)

といったもの。

上記の2~4は基本的に家族と一緒に行動する、もしくは在宅や地域での仕事がメインです。

もちろん一般企業へ就職する人もいますが、地方(田舎)では、東京など大都市圏のように片道30~1時間かけて電車で通勤というのはあまり現実的ではありません。

自宅から車通勤する人が多く、通勤時間は都会暮らしのときより減る人も多いでしょう。
車だと、仕事帰りに週に何度も街の居酒屋へフラッと立ち寄って一杯、とかはしにくいです。深夜営業の店の数も限られるので、必然的に夜は家で過ごす時間が増えますね。

また会社勤めであっても、これからは時代の流れでリモートワーク中心の働き方になる可能性も十分に考えられます。

こういう働き方だと必然的に家族と過ごす時間は増えてきます。

そもそも地方移住を考えるキッカケは「家族と過ごす時間を増やしたいから」という人も多いです。
そこを求める人にとっては、地方移住は理想を叶える手段として非常に向いていると思います。

家族(世帯)単位で行動する時間も増える

地方移住をして田舎暮らしを始めると、家族(世帯)単位で行動する時間も増えてきます。

田舎になればなるほど、自治会の行事が頻繁にあり、人間関係も密になりがち。「家族ぐるみの付き合いをするのが当然」「困ったときは助け合い」といった価値観が根付いている地域もまだ多くあるようです。

とくに移住者は地域に知り合いがいないところからのスタートですから、最初のうちは家族で過ごすことが多くなるでしょう

やまもも

田舎では、街中以外の場所では車がなければ遊びに行くことが難しいです。
身の回りに自然があふれているので、休日は家族一緒にレジャーやアクティビティを楽しむ機会が増えるのは、移住して実感しています。

家族の誰かが反対していると、地方移住は難しい

田舎を歩く家族の画像

このような話から言えるのは「地方移住を楽しむには家族の一致団結が不可欠」ということです。

家族全員で「田舎暮らしをしたらこんな生活がしたい!」というビジョンを持ち、ときには慣れない土地での困難・トラブルも乗り越えながら、協力して新しい生活をつくっていくことは、地方移住の醍醐味。

しかし、家族の誰か一人でも田舎暮らしに対してネガティブな気持ちを抱いているまま地方移住をした場合、どうなるでしょうか。

良い方向にいけば「最初は田舎なんて嫌だと思っていたけれど、実際に生活してみたら楽しかった! 田舎サイコー!」となるかもしれません。

でも現実的には「嫌だという私の想いを受け入れてもらえなかった…」という前提からスタートしますから、思うようにはいきません。慣れない環境で不満を募らせ、家族全体の雰囲気が悪くなる可能性も否定できないです。

家族はワンチーム。もし誰かが不満を抱いていたり、つらい思いをしていたら、せっかくの田舎暮らしが楽しいものではなくなってしまいますよね。

都会からの地方移住は、家族全員の人生に大きな変化や影響をおよぼす重大な決断です。

大人はもちろんですが、子どもにとっても田舎と都会では、普段の遊び方や交友関係、進路の選択肢などが少なからず変わってくるもの。

地方移住を本格的に考える際には、そういったことを念頭に置いておくと間違った方向にはいきづらいかなと思います。

地方移住を家族に反対されたらやるべきこと3ステップ

やまもも

ここからは、地方移住を家族が反対している場合、どう解決していくべきか。その方法を紹介していきますね。

①:なぜ反対しているのか、原因をさぐる

怒っている妻

地方移住なんて絶対に嫌だ! 田舎で暮らすなんてムリ!

もし奥さんがそんなことを言っているのなら、とにかく話をしっかり聞いてみましょう。

反対している場合、そこには必ず地方移住を嫌だと感じている「理由」があります
ただ(私が女性なのでよくわかるのですが)とくに女性の場合だと、必ずしも最初から論理的に嫌な理由を説明しない(できない)場合があります。

ですが、そこで逆ギレしても意味がありません。

「嫌だ」という感情に対して「何が嫌なのか?」を紐解いていくと、もっと具体的な想いが見えてくるはずです。

たとえば、

  • 都会(現在住んでいる場所)に思い入れがある
  • 自分の親の住まいと離れたくない
  • 子どもの習い事が続けられなくなるのが不満
  • 新しいコミュニティに馴染めるかわからなくて不安
  • 虫とかヘビとか家に入ってきそうで耐えられない
  • とにかく田舎が生理的にムリ

などなど。

こういった具体的な理由が見えてくれば、それに対しての解決策を一つひとつ考えていけばいいだけです。

巷では、夫が地方移住をしたくて妻が反対するパターンが圧倒的に多いようですが、逆パターン(夫が反対)の場合も基本的には同じ。
相手がどんな理由で反対しているのかを正確に知ることがまず大切です。

②:地方移住に関する情報を集め、自分たちにベストな方法を模索する

ひとことで「地方移住」「田舎暮らし」といっても、その暮らしぶりは人によって異なります

地域ごとに特性がありますし、家族構成や年齢、仕事、趣味などによっても移住後の生活パターンは大きく変わってくるでしょう。

どんな暮らし方であろうと、自分たちが満足していればそれでOK。
「ベストな地方移住のカタチ」は、自分たち自身でつくり上げていくのが大切だと私は思います。

初めての地方移住や田舎暮らしだと、どうしても心配ごとや気になることがいろいろと出てきて「先に移住した人の成功パターンに当てはめないと!」「失敗しない方法を頭に入れなくちゃ!」と思いがち。

でも、本来は絶対的な正解なんてないんですよね。

ただし自分たちにとってベストな方法を考えるために、情報収集は大事です。

たとえば「田舎暮らしは不便そうでイヤだ」といっている家族がいる場合、もしかすると、平日は都会にいて週末だけ移住する「二地域居住」の選択肢がフィットするかもしれません。

あるいは、さほど不便でない地方都市に住んでみる「二段階移住」なんかもあります。

こういった、さまざまな地方移住の方法や実例を参考にしつつ、最終的には家族全員が納得できるカタチを見つけていくことがとても大切です。

③:押し切るのは最終手段(おすすめしません)

なかには家族の不満を感じていながらも、「何とか押し切れるだろう」という思いで地方移住を決行する人もいるそうです。

ですが、これだけは本当におすすめしません。

そもそも地方移住は「生活をもっと豊かにしたい」「こんな暮らしがしたい」という理想や夢を叶えるためにするものですよね。
誰かが我慢したり犠牲になったりしてまですることではないと、私は思います。

やまもも

私自身は以前から地方移住に興味があり、幸いにも夫も賛成してくれましたが、家族全員が最初から同じ考えを持つほうが珍しいのではないかと思います。

ですので、

ますます怒っている妻

田舎暮らしをするくらいなら、別居か離婚したい!

そんな風に考える奥さんがいても不思議じゃないです。

慣れない土地で新たに生活をはじめるのは、人によってはワクワクでいっぱいですが、別の人にとっては苦痛でしかないと思います。
実際、ある奥さんが東京からご主人の転勤で田舎へ行った結果、慣れない土地で孤独感を抱えてウツのようになってしまったという話を聞いたことも。

繰り返しになりますが、地方移住は家族全員の人生に大きな影響をおよぼすことです。

地方移住は基本的に家族全員でするものですし(まれに夫だけ山奥へ移住、みたいなご家庭もあるようですが)、良くも悪くも生活拠点が変われば人生は変わりますから、家族全員にとっての幸せへの道を真剣に考えることをおすすめします。

その結果、地方移住が最良ではないと判断したら、やめるのも大事な決断だと思います。

せっかく移住したけれど、家族の誰かが不幸になるのは寂しいじゃないですか。

同居しない家族(親・兄弟など)が反対した場合はどうする?

地方移住に反対する両親の画像

一緒に暮らしている家族はみんな地方移住に賛成しているものの、実親や義親・兄弟姉妹・その他の親戚が反対しているというケースもあります。

そこについては各家庭の考え方が最優先ですが、個人的には同居する家族の想いが最も大切だと考えています。結局、これから一緒に生活していくのは同居家族ですからね。

ただ、とくに関係性が近い「親」が猛反対している場合は、よく話を聞いたほうがいいかと思います。

親世代が持ちがちな反対理由としては、

  • 将来介護してもらえないのではないか
  • 何かあったときにすぐ会えないのは不安
  • 単純に距離が遠くなるのが寂しい

などがあります。

たしかに移住によって距離が離れればすぐに駆け付けられない可能性は高まりますし、親が高齢になった先の問題は、誰しもがいつかは考えなくてはならないこと。

もし地方移住した場合にどうしていくつもりか、こういうタイミングで話し合っておくのもよいのではないでしょうか。

多くの親は反対しながらも、心のどこかでは「本人の幸せが一番」と思っているはず。
親の不安な気持ちを最大限くみ取って解消しながらも、同居家族の理想を叶えていけるのがベストですね。

まとめ:家族の納得・協力なくして地方移住は成功しない

家族みんなで協力する地方移住の画像

いろんな移住者の方の例を見ていると、家族全員で「こういう生活がしたい!」「こんな家づくりを楽しみたい!」など共通のビジョンを持っている家族は、移住後の暮らしにも満足感を得やすいようです。

初めての土地で暮らすなかでは、予期せぬ困難やトラブルに見舞われることも出てくるもの。

ときに不便さや難しさを感じつつ、それを家族で乗り越えながら協力して新しい生活をつくっていくことこそが、地方移住の醍醐味といえるでしょう。

自分は田舎暮らしをしたい気マンマンなのに、家族に反対されたら残念な気持ちになるのは当然ですよね。でも、ムリに押し切ったとしても、おそらくその先に幸せはありません。

家族でとことん話し合い、全員が納得できる道を探ってみてください。

やまもも

今回の記事が、これから家族で地方移住を目指す方の参考になれば幸いです!


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