【松本移住1周年】生活の変化は?後悔してない?リアルな心境を残してみます

松本移住1周年のアイキャッチ画像
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やまもも

こんにちは!やまももです。
東京から長野へ移住して1年が経ちました。

コロナ騒動が続いた2020春~2021年春、私たち夫婦にとっては長野県松本市での新生活をスタートした1年でもありました。

移住は前々から計画していたことではありましたが、慣れない場所で無事に1年間過ごすことができたと思うと、ちょっと感慨深いものがあります。

現在の生活について、ひと言で思っていることを言うと「移住して本当によかった!」です。

ただ、それだけでは何の具体性もないので、今回は移住1周年を迎えたこのタイミングで、生活の変化について立ち止まってまとめてみようと思います。

ちなみに以前、移住して3ヵ月&半年が経ったときには、それぞれ以下の記事を書きました。

このときに比べると、今回は、より深く東京にいたときとの生活の違いや、移住をして感じていることについて書けそうです。

やまもも

少し長くなると思いますが、地方移住を考えている方、東京(都会)から松本への移住を検討している方などの参考になれば幸いです!

目次

【前提として】簡単なプロフィール&移住した理由

移住する直前の私たちは、こんな感じでした。

  • 東京都在住
  • 結婚3年目
  • 夫:40代・会社員、妻(私)30代・フリーランス

20代後半でフリーランスになった頃から、漠然と「地方移住したいなぁ…」と考えていた私。
夫との結婚後にそんな話をしたら夫も乗り気になってくれ、話が具体化していきました。

ちなみに、地方移住にあたって懸念点になるんじゃないかと思われた、私のさらに詳しいプロフィール的なものを紹介します。

  • 虫は子どもの頃から大嫌い
  • 寒いのは苦手
  • 幼少期から都会育ち
  • 自動車運転免許を持っていない

これだけ見ると、なんで地方移住したいのか疑われそうですよね…(笑)

でも、私は単に幼少期から東京に住んでいただけで、東京が好きというわけでは決してなかったのです。
満員電車も都心の人込みもきつかった…。

社会人になって出張などで地方へ行く機会が増えたことや、祖父母が田舎に住んでいたのもあって、だんだん東京以外の場所に惹かれる気持ちが強くなりました。

地方に行ったときの何とも言えない安心感、そして東京に戻ったときの街の汚さや雑踏から受けるストレスがだんだん大きくなり、本気で東京を離れたいと思うように。

移住後の変化①:生活環境編

ここからは本題として、移住して何が変わったと感じるのかまとめていきますね。

目に見える景色すべてが違う

最初は生活環境について。これが圧倒的に大きな変化だと感じています。

違う要素があり過ぎて言葉にするのが難しいのですが…。生活圏で目に飛び込んでくる風景がまるっきり違います。

現在は、どこにいても山が見える状態で、家を出て5分ほど歩けば田園地帯、車で10分も走れば山間部の景色が広がります。

まだまだ見るもののの多くが新鮮で、感動することが多いです。身近な景色に心を揺さぶられます。

近所の田んぼの画像
中山の風景写真その2

ちなみに移住してから2回ほど所用で東京へ行ったのですが、その時に感じたのは「街が全体的にグレーだな~」でした。(コンクリートの色)

それと「こんなにも他者との距離感が近かったっけ?」と思いました。住宅もお店も、とにかく密集しているなぁと。
暮らしていたときは当たり前に流していたことも、離れてみると、違う気づきがありました。

こっちに来てからは常に植物の色に囲まれています。お店に入っても広々としているところが多いので、基本的に「密」を気にすることがありません。

田舎には虫がつきものと思っていましたが、いまのところ家では変なものは出ていません!(場所や住む家にもよるのかも?ですが)

最近は市民農園で農作業をしているので、そこでの虫との出会いは増えたんですけれどね。
「これだけ自然だらけだったら仕方ないか」とも思えるようになってきています。家では見たくないですが(笑)

気候は思っていたよりも穏やかだった

長野県に対して「雪が多い」「寒冷地」のイメージを抱いている人は多いと思います。

ただ、松本に関していうと、市街地はそんなに極端な暑い・寒いがある気候ではありません
2020年~2021年にかけての冬は、雪もたいして降りませんでした。2~3回ほど積もりましたが、最大で5cmくらいじゃないかな?

冷え込みは、たしかに東京よりは厳しいです。早朝や深夜(寝ている時間帯)はマイナス10度になることもめずらしくありませんでした。
それでも、ガスストーブを使わずにエアコン&コタツで乗り切れましたし、思ったほどではなかったです。(住宅の気密性にもよるかもしれません)

2022年追記:2021年~2022年の冬は前年よりも寒かったです。
詳しくは以下の記事にまとめました。
 →【松本の冬2021-2022】移住2年目、やはり長野県は寒かった…!

暑いのは平気なほうなので、特別に「つらい」と感じることはないです。最近は東京もメチャメチャ暑いですしね…。
こっちだと人が少ない&自然の緑が多い分、爽やかに感じるかも。

それ以上に、松本は晴天率が高いです。天候の変化に気持ちが左右されがちな私にとっては、この点がうれしい。

ただ、ひとつだけ難点があるとすればです。山に囲まれているからか、風速6~8m/sくらいの、そこそこ風が強いなと感じる日は結構頻繁にあります
洗濯物をベランダに干していると飛んでいきそうで落ち着かなかったり、小さな植物が折れそうでちょっと心配になったり。

東京の、便利だったところにも気づいた

松本市は地方都市としてそこそこ栄えているので、基本的に日常生活で大きな不便を感じることはありません。

ただ、それでも東京とは違うなと感じる点がいくつかあって、それが銀行と病院です。

以前の記事で、地方の銀行事情は「ゆうちょ」が強いという話を書いたのですが(過去記事:地方移住で気づいた、ゆうちょ銀行の圧倒的存在感【田舎暮らしの現実】)、松本ではメガバンクの支店が限られています。

東京では23区内や、そこに近い市部であれば、ほぼ全部と言っていいくらいの駅前に各メガバンクの支店がありました。

ただ、長野県だとそうもいかないんですよね。
(いま、三井住友銀行の支店で手続きしたいことがあるのですが、松本市内にはないんですよね…諏訪市まで行かないと。こういうときに「東京だったらすぐ手続きできたのにな~」と思います)

もうひとつは医療機関について。東京では病院の数がケタ違いに多かったことに気づきました。

松本には信州大学医学部附属病院をはじめ総合病院が複数ありますが、個人クリニックについてはそんなに…。

一般内科はそこそこあるのですが、皮膚科、耳鼻咽喉科、婦人科のような、やや特殊(?)な個人クリニックの数は、東京に比べて非常に少ないです。

東京のように、選び放題になっていることが異様なのかもしれませんが。
ただ、それに慣れていたせいか、合いそうなクリニックが見つからないと少し不安になります。もっと小さな街に住んだら、余計に感じるのでしょうね。

移住後の変化②:食事編

日常的な食材の買い物が車になった

次は食事について。
これは我々のライフスタイルが変わったのも大きいのですが、夫婦揃って家で食べることが圧倒的に増えました。

東京時代、夫は夜勤&拘束時間の長い仕事だったので、勤務日に家で食べるのは1食+お弁当持参。
買い物は、毎日ほぼ私が近所のスーパーへ徒歩で行っていました。

現在は二人とも在宅仕事なので、食事の準備は分担というか、手の空いたほうがやる感じに。買い物は車で週に2回ほどまとめ買い。

車で10分圏内に特色の異なる3つのスーパーがあり、その時々に買いたいもので使い分けられて便利です。

  • ポイント制度が充実している日常使いのスーパー(メイン)
  • PB商品が豊富で個性的なスーパー(サブ)
  • 業務スーパー

我が家は中心地からは少し離れていますが、歩ける範囲(15分くらい)にもコンビニ、ドラッグストア、スーパーなど揃っていて、普段の買い物には困りません。

松本の場合、松本駅から5km圏内くらいの場所だったら、大きく不便を感じるようなことはないんじゃないかなぁという印象です。地区によっては車がないと厳しいと思いますが…。

デリシアの駐車場
よく行くスーパー&
ホームセンターの駐車場

最近は車で買い物をすることの快適さに慣れてしまっています。

外食するのも基本的に車

外食はたまにしますが、日常的には買い物ついでに外で食べたり、テイクアウトしたりといった感じが多いです。

東京時代には食べログなどを見て、都内のいろんな駅にあるカフェやレストランを目指して出かけることもありました。

でも今はそういう楽しみ方はないですね。
電車に一切乗らないですし、東京のようにあちこちに有名店や繁盛店が…という感じではないですからね。

でも、松本周辺にはわりと飲食店があるので、十分にいろいろなジャンルの食事をおいしく楽しめます。

あとは長野県内のあちこちへドライブに出かけたときに、気になるお店を訪れています。
移住してからよく食べるようになった食材は、蕎麦、キノコ、山菜、あと信州サーモンを含む川魚全般。松本のローカルフードでいうと、牛乳パンと山賊焼き(笑)

キノコの写真
スーパーにはきのこが大量
牛乳パンの写真
牛乳パン

ちなみに外食もたいてい車で行きますが(歩ける範囲にある飲食店は限られているので)、お酒好きな夫(運転手)、別に飲まなくてもいい私(免許なし)なので、ちょっと夫が可哀そうだなと思うことがあります(笑)

「外で飲む」ということは圧倒的に減りました。ほぼ皆無です。

移住後の変化③:お金編

個人でお金を使う機会がめっきり減った

お金の使い方については、個人のお財布を使う頻度が減りました。

移住前から共働きだったので、夫婦それぞれの収入をまとめて生活費やお小遣いに振り分けていたのですが、移住を機に家計管理についても見なおすことに。

なんといっても、現在は東京時代のように街へ遊びに行くことがなく、それにともなって物欲も減少。
本はそこそこ買っていますが、服をほとんど買わなくなりましたね。最近、農作業用の服を手に入れましたが(笑)

夫と一緒に行動することが増え、そのなかで必要なお金は家の収支状況を見ながら出していくので、個人としてのお小遣いみたいなのを使うことがないんですよね。

ただ会社で働いている人だったら、地方住まいであっても、もうちょっと必要になるんじゃないかなとは思います。

結局、生活にかかるお金は増えた?減った?

移住してからは、家賃のように東京時代と比べて支出が大きく減ったものある一方で、車の維持費など新たな出費項目もあります。

それと、移住前に気になっていたのが水道光熱費です。
とくにガスについては、誰もが「高い!」と言うプロパンなので、どんなもんかなぁと思っていました。

結果、1年間経ってみての印象(東京時代との違い)はこんな感じですかね。

  • 電気→ちょっとUP(キッチンが、ガスからIHになった影響も)
  • ガス→そこそこUP(冬期間と、そうでないときの差が激しい)
  • 水道→変わらない

水道光熱費だけで見ると若干上がりましたが、年間では数千円高くなった程度です。

ガス代については、ガスをなるべく使わないようにすることを心掛けたので、目が飛び出るほどは高くなかった印象です。(一番高い月で7,000円ちょっとくらい)
※2022年4月追記:今シーズンは寒かったこと&エネルギー価格高騰の影響で、電気・ガス共にもうちょっと上がりました…値上げばかりで嫌だ…。


食費は、自炊することが増えたので若干上がると思っていたのですが、食材のロス減少&買い物の効率化で、下げることに成功です。

車関連のお金はたしかに増えたのですが、それを加えても全体としてみると月の出費は減りました。
家賃が数万円単位で下がったのと、先ほど書いた個人のお小遣いがほぼいらなくなったのが大きく、そのぶん貯金に回せる額が増えました。

移住後の変化④:仕事編

仕事に関しては、大きく変わっていないです。
私の場合、移住前から何年もフリーランス(ライター)で、生活環境が変わっただけという感じです。

ただ、都内在住時は企業等への取材案件に携わる機会も多かったのですが、これが減りました。
これは私の仕事のスタイルに関する考え方の変化や、コロナの影響も。

たまに東京の方々から「東京来ないの~?」なんて言われることはあるのですが。東京で絶対にやらなきゃならないこともなければ、特別に行きたい気持ちもないんですよね。

よく「東京と松本なんて近いもの」と言われますし、実際に松本と新宿の距離は、高速バスもしくは特急あずさを使えば3~4時間ほど。十分に日帰りもできる距離です。

ただ、実際に松本に住んでみると、物理的な距離以上に心の距離が開いていく感覚はあります。
コロナも後押しとなってWeb会議で対応できることは増えましたし、今後も東京に行くことは、そう多くないかな…と思っています。

代わりに、こっちでできることを増やし、新たな挑戦の機会を探っていきたいと思っています。

移住後の変化⑤:遊び編

電車に一切乗らなくなった!

最後に遊びに関してですが、これはわかりやすく変わりました。

東京時代は、パッと電車に乗って都内のどこかの駅へ出かけるのが普通。
私はもともとインドア派ではありますが、買い物したり、友人と会ったりするのに、新宿、渋谷、吉祥寺…みたいな大きな駅へ出かけることは当たり前の感覚でした。

ですが、現在はそもそも「駅」「電車」の概念が頭にないんですよね。
日常的に松本駅周辺の駅へ電車で買い物に出かけるなどは、想像がつきません(笑)

本当に車社会です。

ちなみに私はまだ運転免許を持っていませんが、これまでは生活に支障ありませんでした。
ただ、万が一、今後夫が運転できなくなった時のことを考えると、やはり免許を取っておくに越したことはないと思っています。

東京とはまったく違うけれど、松本ならではの楽しみがある

そこそこ栄えているといわれる松本市。
駅周辺には一応、パルコやイオンモール、あとローカルデパートの井上百貨店もあり、ちょっとしたショッピングの楽しみはそこで十分に味わえます。

もっとガッツリ買い物したいときは、足を延ばして軽井沢のアウトレットに行く方法があります。岐阜県の土岐にあるアウトレットも高速利用で2時間半くらい。

ただ、私たち夫婦はあまり都会的な楽しみは求めていないのでよいのですが、やはりアパレルも飲食も、お店の種類・数ともに東京とはあまりに違うのは事実。

東京には当たり前にあって、松本(さらにいえば長野県内)にないなんていうこともいっぱい。


都会からの移住となると、ここを許容できるかできないかで、移住後の生活を楽しめるかどうかが変わるのではないかなと感じています。

ちなみに、東京(都会)にないものが松本にはいっぱいあります。

車をちょっと走らせるだけで、豊かな景色に出会えます。人込みとは無縁の中で、四季折々の自然にどっぷり浸かれます。

弘法山古墳の桜2021
安曇野のひまわりの画像
蓼科の秋の景色
冬の雪山

後悔は一切ナシ。移住生活をさらに充実させたい!

今回は少々長くなりましたが、移住してリアルに感じていることをあらためてまとめました。

当然ですが、都会と地方ではさまざまな「違い」があります。
そして、東京でしか得られないものもあれば、地方でしか得られないものもあります。

私は、どちらが優れているかではなく、どんな環境が自分にとって最も心地よいかを大切にすることが、自分の求める幸せに近づくポイントだと感じています。

それと移住してからよく考えるようになったのは、地方にはまだ私の知らない魅力的な場所、個性的な場所がたくさんあるのだろうなということです。
(長野県内だけでも地域や街ごとに違う自然や文化、伝統があるんですよね。それらに触れるたびにワクワクします)

現在は松本での生活に満足ですが、もっともっと知らない場所を見てみたい気持ちが強くなりました。
こういう感情も、東京を離れてみたことで、よりリアルになってきたものです。

いまは、まだ松本市や長野県についても知らないことがいっぱい。今後もいろんな経験をしていきたいと思います!

やまもも

このブログでは、今後も地方移住や松本での生活に関する情報を発信していきます!
よろしければ、ぜひまたご覧くださいね。

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