
こんにちは! やまももです。
今日は、松本市中山にある文化施設「松本市立考古博物館」を紹介します。
2020年に東京から長野県松本市へ夫婦で移住した私たち。こちらに来てから購入した車が先月納車されると、一気に行動範囲が広がりました。
なにしろ松本市内といっても非常に広いのです。
日々GoogleMapを眺めては、近場で面白そうな場所はないかなと考えていたところ、自宅から車で10分程度のところに「松本市立考古博物館」なる施設を発見。
そういえば、役所で転入者向けの市内博物館・美術館パスポート(割引・無料で入館できる)をもらっていたのを思い出し、買い物ついでに出かけてみることにしました。
「松本市立考古博物館」があるのは、松本駅前からは東南へ7~8kmほどの場所にある「中山地区」というところ。のどかで、キレイな山村風景が広がる一帯です。
今回はこちらの博物館の内容と、周辺の観光情報についても紹介していきたいと思います!



博物館では、松本地域の遺跡の歴史が丸わかりで興奮! その周辺は松本の自然が存分に楽しめるドライブにも絶好のエリアです。
松本市立考古博物館の所在地「中山地区」はどんな場所?
松本市立考古博物館があるのは、縄文遺跡と古墳の宝庫として知られている「中山」という地域。
松本駅からは車で約15分、東南へ7kmほどの場所に位置します。
この辺りまでくると、よくガイドブックやテレビで取り上げられる松本駅前の観光地(松本城・縄手通り・中町通りなど)とはまったく異なり、イメージ通りの「田舎の景色」が広がります。


私が現在住んでいる地域(松本駅から3kmちょっと)も、駅前とはまったく雰囲気が違う閑静な場所で田んぼや畑が広がっているのですが、そこから車でほんの数分走らせるだけで、さらに田舎度が増すなというのが第一印象でした。
地方はそういうものなのかもしれません。東京都心だと、どこも開けていて3kmくらいじゃほとんど景色変わらないですからね。
なんていうことを考えながら、広大な自然に囲まれる中山地域を車で走り、考古博物館へと向かいます。


松本市立考古博物館の概要
松本市内の遺跡発掘品が多数展示!


さて、到着です。駐車場は完全無料。博物館敷地内以外にもスペースが用意されているので、混雑時も入れないことはないかなと思います。
松本市立考古博物館が現在のカタチで開館されたのは、昭和61年(1986)のこと。県内35番目となる博物館法による登録を受けています。
平成15年度に大規模な改修工事が行われ、より多くの人に親しまれる博物館へ生まれ変わりました。
館内のおもな施設は、以下の通り。
- 常設展
- 体験コーナー
- ショップ
比較的こじんまりとした博物館ではありますが、展示品の数はそれなりに多く、縄文時代から現代にいたるまで、松本市にどのような遺跡があったのかをわかりやすくたどることができます。



見どころは、県宝指定を受けた「弘法山古墳」の鏡や玉などの出土品、また全国屈指の出土量となった「エリ穴遺跡」の土製耳飾りです!
実は私、子どもの頃に考古学者に憧れていたほど、遺跡的なものが好きだったり(笑)久々にこういう展示品をたくさん見て、テンションが上がりました。
訪れたときは祝日ではあったものの、完全貸し切り状態。おそらく新型コロナウイルスの影響でしょう。おかげで、快適に時間をかけて回ることができました。
体験イベントの内容は?
松本市立考古博物館の楽しみ方のひとつが「体験イベント」ですが、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いくつかのイベントは行われていないとのこと。
こればかりは仕方ないですね。平常時は「火起こし」「勾玉づくり」「土器づくり」「弓矢とばし」などが行われているそうで、やってみたかったです。


いつのことになるわかりませんが、世の中が落ち着いたらまた楽しめるでしょう。
ただ、現時点でも、いくつかのイベントは日数を限定して実施されることがあるようです。詳しくは松本市立考古博物館のWebサイト内にスケジュールが公開されますので、そちらで確認してください。
展示だけ見るのなら1時間あれば十分。体験コーナーで遊ぶなら、もう少し時間に余裕がほしいかなというところです。
松本市立考古博物館の内部を写真中心に紹介
ここからは、松本市立考古博物館について写真中心でご紹介。
建物の入口脇は「中山古代公園」となっており、縄文時代の住居を再現した小さな広場があります。当時の生活が垣間見られる石囲い炉などもあり、ここから展示が始まっていくのだなとワクワク。


館内へ足を踏み入れると、すぐに除菌用アルコールと埴輪くんが。マスクしてますね。


正面受付で入館料を支払い【大人(高校生以上)200円・中学生以下は無料】、階段を上っていくとすぐに常設展示場です。




常設展示場には、縄文時代にはじまり、弥生時代、古墳時代…といった時代別で、松本地域のさまざまな出土品が展示されています。
模型なども使ってわかりやすく展示されており、見やすいです。




最大の見どころは、松本市の有名な遺跡「弘法山古墳」に関する展示です。
国の史跡認定を受けている全長66メートル、東日本最古級の前方後方墳。3世紀終わりごろにこの地域を支配していた有力者の古墳だとされています。古墳上からの景色が素晴らしく、眼下には松本平、北は安曇野、南には木曽谷の入口、北アルプス連峰が一望。土屋太鳳さん主演・映画『orange』のロケ地にも使われ、市内有数の桜の名所としても有名です。
弘法山古墳、昭和49年から発掘調査が行われ、たくさんの遺物が発掘されてきたそう。
こちらの博物館では、壺や高坏などの土器、剣、やりがんな、鉄斧、鏡、ガラス小玉などの出土資料を展示しています。




また、考古博物館の周辺でも、過去に数多くの遺物が発掘されてきたそうです。
展示品と一緒に簡単な紹介パネルや読み物も置かれているので、この地域の歴史の全体像を把握できました。


こうして、小一時間ほどじっくりと展示品を見て回りました。
周辺の観光情報【ドライブルート】
せっかく考古学博物館まで足を運んだのなら、ついでの他の観光も楽しんでみてはいかがでしょうか。ここへのアクセスは立地的に車じゃないと厳しいので、この周辺の景色を眺めつつのドライブがおすすめです。
考古博物館周辺の中山地区には、博物館以外にも遺跡が多く点在していますから、史跡巡りをしてみるのもいいかと思います。
>>中山の史跡マップ(中山地域づくり協議会)
また、個人的に博物館近辺でのおすすめの観光スポットを独断と偏見で3パターン考えてみました(笑)よろしければ参考にどうぞ。
どのパターンも松本駅方面へ向かう直行ルートから、さほど離れずに立ち寄れます。
パターン①:弘法山古墳で歴史ロマンを感じつつ、絶景を楽しむ
天気がよければ、松本市立考古博物館の展示品が多数発掘された「弘法山古墳」を回っていくのがおすすめです。
現地までは車で5~6分ほど。景色も楽しめる手ごろなドライブルートです。
弘法山古墳そのものも現在はキレイに整備されており、軽いハイキング気分で松本平を一望できる絶景スポット。桜の時期が素晴らしいですが、そうでない時期も楽しめると思います。(詳しくは別記事で紹介しています)


パターン②:「アルプス市場」で新鮮な地元の農産物を探す
考古博物館を出て県道287号線を南西方面に3~4分ほど車を走らせると、「アルプス市場」という規模が大きめの生産者直売所があります。
こちらで買えるのは、500以上の生産者さんが育てた旬の野菜・果物、季節の花など。素朴な手作りお菓子や加工品もたくさん並べられています。
規模は大きめで、幅広く松本平のさまざまな農産物が手に入ります。とくに花や樹木の量が多い印象。
直売所は行くたびに何があるのかワクワクします。前回私が行ったときは、ちょうど松本市・波田(国内有数のスイカ生産地)産のスイカがたくさん出回っていました。
季節ごとにイベントも開催されているので、公式Webサイトで情報をチェックしてから行くのがおすすめです。
パターン③:アガタベーカリー神田店で話題の「牛乳パン」を購入
3つめは、人気のパン屋さん「アガタベーカリー神田店」へ立ち寄るルートです。
私が松本へ移住してからハマッたのが、ご当地ローカルフード「牛乳パン」。いわゆるコッペパン的な生地のパンにたっぷりのミルククリームをサンドしたものなのですが、これが素朴な味わいでおいしいんです。


東京で暮らしていたときは耳にしたこともなかったのですが、松本市民にとってはソウルフードのようなものだそう。こちらではコンビニやスーパー、もちろんパン屋さんでも必ずといっていいほど売られています。
そんな牛乳パン、地元のローカルテレビでもよく取り上げられていますが、ちょっと前に『ケンミンショー』で放送されたので県外の人でもご存じかもしれません。
今回ご紹介する「アガタベーカリー」さんは、「まいにちをしあわせにするパン屋さん。」をコンセプトに、松本市内に2店舗出店されています。博物館から近いのは、「アルプス展望しののめのみち/県道63号」を北へ6分ほど、神田という地区にある「神田店」です。


アガタベーカリーさんの牛乳パンは、定番のミルク味だけでなく、レモン味やブルーベリー味など、さまざまな味わいの牛乳パンが楽しめるのが特徴的。可愛いパンダのイラストが可愛らしく、お店の外観や内装もおしゃれ。
早い時間に売り切れてしまうこともあるそうですが、県外の人にも、ぜひ食べてみてもらいたいなぁと思うご当地フードです。
>>アガタベーカリー
まとめ:松本市立考古博物館へのドライブで、松本の歴史と豊かな自然を楽しもう
松本市立考古博物館の周辺はとてものどかで、手つかずのキレイな自然が多く残っている地域。また、遺跡が数多く残されており、その跡を散策しながら歴史に触れることができます。
考古博物館の展示品そのものも非常に興味深いものが多く、「こんなにいろいろ発掘されたんだ…」という驚きの気持ちでいっぱいでした。



景観がいいエリアにあるので、ドライブしつつ周辺観光も含めて楽しむのがおすすめです!
基本情報・アクセス
施設名 | 松本市立考古博物館 |
住所 | 〒390-0823 長野県松本市中山3738-1 |
電話番号 | 0263-86-4710 |
URL | http://matsu-haku.com/ |
開館時間 | 午前9時から午後5時まで(入館は4時30分まで) |
休館日 | 3月〜11月:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合翌日) 12月〜2月:平日(土日祝日のみの開館) 年末年始(12月29日から1月3日) |
駐車場 | あり(博物館敷地内と道路反対側砂利スペースと舗装されたスペース) |
アクセス | 自動車:長野自動車道塩尻北ICから20分 |