3月から始めた、2021年の「はじめての市民農園」シリーズ。
2記事書いて、そこから時間が経ってしまいました…。もう6月も半ばですよ。
でも、この期間、決してボーっとしていたわけではないんです!むしろ畑に夢中になっていました。
なにせ慣れないこと、わからないことばかりなので、毎日のように本やYouTubeで研究の日々。
すでに収穫まで進んだ野菜もあるので、2ヵ月分の遅れを取り戻すべく、出来事をまとめて記録していこうと思います!
4月中旬まではひたすら土づくり
畑に救世主、現る!
前回の記事では、我が家が借りている畑の区画のゴミ拾いをして、土の掘り起こし作業をやり始めたところまで書きました。
シャベルで30cmほど掘り起こす→クワで細かく耕す、を繰り返していくのですが…。
そこそこ広さがあるため、ちょっと進めただけでも息が上がります。夫と交代しつつやりましたが、途中から、お互いにだんだん余裕がなくなって無言に(笑)

そんな作業を何日か続けていたある日、近くの畑で作業をされていた年配の男性が声をかけてくれました。
おそらく農家さんだと思うのですが、なんと、お持ちの耕運機で耕してくれるとのこと…!

あまりに作業が進んでいない姿を見るに見かねてだったのかもしれません(笑)
とにもかくにも、私たちにとっては神のひと声でした。
耕してもらった後の土を触ってみると、自分たちでやったときとはフカフカ感がまったく違ってビックリ。本当に助かりました。
堆肥はオススメされていたものを使ってみた
野菜づくりには養分が必要!ということで、耕すタイミングで堆肥をまくのですが、これがまた、いろんな種類があるんですよね。
動物質のものだと馬糞、牛糞、鶏糞…植物質のものだと腐葉土、バーク、ワラ…その他もろもろ。
ザックリと「動物質は肥料効果が高め、植物質のものは土壌改良におすすめ」ということはわかったのですが、動物性でも堆肥ごとに肥料分が異なったりで、調べれば調べるほど、いまの自分たちの畑に何がベストなのかわかりません!
前年までに同じ区画の畑を借りていた人が、どんな土づくりをしていたかも不明ですしね…。
そんなときに出会ったのが、近場の生産者直売所「アルプス市場」で出会った「土乃守」という堆肥。

こちら、アルプス市場が独自に開発した「完全発酵堆肥(牛糞)」です。
通常の牛糞堆肥よりも臭いが気にならず、発酵時間がいらないため、まいてすぐに野菜を作れるとのこと。
とにかく土の力を高めることを重視した堆肥で、化学肥料を使わなくてもおいしい野菜が育てられるのだそうです。
一般的な牛糞堆肥よりも値段が張るので初心者にはもったいないような気がしましたが、むしろこれさえ使っておけば安心かな、ということで20kg袋を3つ購入しました。
コイン精米機でもみ殻をいただく
堆肥や土づくりについて調べていると、「もみ殻」は土壌改良にとても適しているとのこと。
こちらは栄養分というよりも、土をふかふかにして通気性や水はけをよくするといった効果が期待できそうです。
直売所などで売られているのを目にしたことはあるのですが、コイン精米機に行けば無料でいただけるとの情報を集めたので、近所の精米機まで取りに行ってきました!

時期が時期なので量は少なかったですが、集められた分だけ使わせてもらいました。
新米の時期だと、たくさんあるみたいですね。
育てたもの①:ルッコラ、ガーデンレタスミックス

さて、そんな土づくり期間を経て、最初に挑戦した野菜は「ルッコラ」と「ガーデンレタスミックス」です。
どちらもベランダのプランター栽培でも育つほど簡単とのことですが、初めての畑なので、どうなるでしょうか…。
ルッコラ
見よう見まねで畝を作り、支柱を土に押し当ててできた1cmほどの深さの溝にパラパラと種をまいていきます。
虫食いの被害に遭わないように、防虫ネットも用意。
水をしっかりやった後に「トンネルがけ」といわれる作業をしました。

10日後です。
結構表面がひび割れてしまっているのですが、ちゃんと土を押し上げて芽が伸びてきました。かわいい!

そこから12日後。

本葉が伸びてきたので、ある程度間引いて間隔をあけました。
抜いたものも持って帰って食べましたよ!小さな葉っぱでも、ちゃんとルッコラの風味がして感動です。
さらに11日後。収穫にはちょうどいい感じになってきました。

葉っぱも柔らかくておいしかったです。それと、防虫ネット効果で虫食いはほとんどなし!
その後、6月に入ったら伸びすぎて蕾ができ、花が咲きかけました。
これを「とう立ち」といい、こうなると葉っぱは固くなってしまうそうです。苦みも強くなったような…。
明らかに最初に種をまき過ぎました。また、もうちょっと最初のうちに間引いておいてもよかったです。
なお、秋の時期にまいたルッコラは虫にもやられにくく、葉っぱも長く楽しめるようなので、残っている種はまた秋に使うとします。
ガーデンレタスミックス
次は「ガーデンレタスミックス」と書かれた種をまいてみます。
5種類のレタスの種が入っている袋で、収穫後は使い勝手がよさそう。
2週間とちょっと経った頃です。

こんなに小さくても、すでに種類の違いがわかるなぁ。
種まきをしてから約1ヵ月後。かなりレタスっぽくなってきました。

だいぶ「密」状態なのでピンセットを使って間引くものの、ルッコラより細くてやりにくい…。こちらも種をまき過ぎましたね。
さらに2週間後。ルッコラより成長はゆっくり気味でしたが、こんなになりました。

もうわっさわさ(笑)ちょっと窮屈そうですが、立派に育ってくれました。
どんどん収穫して、家では毎日レタス祭り。下手したら朝・昼・晩の勢いで食べてます。
レタスだとクセもないし、どんな食事のときにも使いやすいのはいいですね(それにしても量が多いですが)
ルッコラもレタスも途中まで生育がゆっくりだったので少し心配していましたが、私のそんな思いを跳ねのける生命力、成長っぷりに感動しました。
育てたもの②:小松菜、二十日大根(ラディッシュ)
別の畝を作って、小松菜と二十日大根(ラディッシュ)の種をまいてみました。
小松菜
5月4日。種のまき方はルッコラ&レタスと同じ要領です。
ただ、その日から気温の低い日が続いたせいか、何日か経ってもまったく発芽の気配が見られず。
寒さ対策の不織布もかけておいたのに…。
あまりに遅くて(10日くらい経ってもほとんど芽が出ない)もうダメかと、いったん畝を崩してやり直そうかと思っていたたところ。
「あと数日だけ待とう」と夫に止められ、しぶしぶ(笑)了承。
数日後、様子を見に行ったらチラホラと芽が出ていました…!
私のせっかちな性格が表れて、危うく大事な命をムダにしてしまうところだった…ちょっと反省しました。
こちらも気温が上がったらすくすくと成長。

もともと畝が平らになりきっていなかったのと、種を撒いた深さにバラつきがあったせいか発芽タイミングは揃わず、成長にも差が。慣れている方だったらうまくできるのだろうなあ。
先に大きくなったのは、ちょっと伸びすぎてしまった…。
でも、茹でたり煮物に使ったりしたら、おいしくいただけました!
二十日大根(ラディッシュ)
ラディッシュっておしゃれなイメージですよね。
お店で出してくれるサラダでよく見かけますが、自分ではあまり買ったことがないかも。
その名の通り、種まきから20日(くらい)で収穫できるといわれる野菜ですが、発芽は小松菜以上に遅かったです。
結局、40日ほどかかりましたが無事に収穫できる大きさまで育ちました!

濃いピンク色がきれいです。甘酢漬けにしたら、とってもおいしかった!
【次回】夏野菜に挑戦!苗の管理に苦戦した話など
今回は4月~6月中旬までの畑の動きをまとめました。
- 葉物は発芽して成長を始めてからが早い!
- 大きくなり過ぎる前に収穫すべし
- 発芽は、気象条件などで遅れることもある
経験してわかること、学ぶことっていっぱいありますね。
日々感じているのは野菜の生命力の強さです。そういうのに触れられるだけでも、畑やってみてよかったー!
さて、次の動きは夏野菜(トマト、ナス、ピーマンなど)の苗の植え付けです!
こちらの話題でも、またいろいろなエピソード(失敗談含む)があるので、次回はその辺りについて書こうと思います。