
こんにちは!本好きライター・やまももです。
今日は、とある本を紹介します。
突然ですが、皆さんは自分の「強み」や「資質」について、深く考えたことはありますか?
あるいは「あなたの強みは?」と人に聞かれたとき、「これだ!」と、納得して答えられますか?
きっと多くの人は、
「基本的にはまじめだと思ってるけど、場合によってはそうでもないかも。あ、そもそも、まじめって強みなのかなぁ…」なんていう感じになるのではないでしょうか。
自分のことを深く理解するのって、実は難しいですよね。
そこで今回、ここで取り上げたい本があります。
「自分の資質とは?強みとは?」といったことを発見し、前向きに生きるための手助けとなってくれる一冊。
タイトルは『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』です。
なんかちょっぴり怪しげな感じがするかもしれませんが(笑)、世界的なベストセラーで、まったくそんなことはありません!
- 自分の強み・弱みを深く理解するきっかけがほしい人
- 「自分には才能なんてない!」と思い込んでいる人
- 人とのコミュニケーションを円滑にしたい人
- 自分の資質がわかる
- 強み・弱みを踏まえた行動のアドバイスがもらえる
- 人生をより楽しく、前向きに生きていくための指針となる



自分の特性を理解して自分らしく生きていきたい人、「自分で自分がよくわからない!」なんて悩んでいる人にも、参考になるかなと思います。
書籍『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の内容
そもそも「ストレングス・ファインダー」とは?
本書のタイトルでもある「ストレングス・ファインダー」とは、米国の心理学者・ドナルド・O・クリフトン博士と、彼が率いたギャラップ社の研究チームによって生み出された言葉・概念です。
同チームは、40年にもおよぶ「人間の強み」に関する研究を行い、人々の持つさまざまな「才能」をもとに、「資質」を34種類に分類。
その研究結果を基に書かれた「ストレングス・ファインダー」の書籍は20ヵ国以上の言語に翻訳され、ベストセラーになっています。
ちなみに「才能」と「資質」は、「ストレングス・ファインダー」では以下のように捉えられています。



「才能」って一部の天才だけが持っているものと思われがちですが、「ストレングス・ファインダー」ではそういう捉え方ではないんですね。
誰もが強みの元になる異なる「才能」を持っていて、その才能をグループ分けしたのが「資質」といった感じです。
…と、ここまで聞くと難しそうに思うかもしれませんが、実はとてもシンプルなもの。
簡単にまとめてしまうと、「ストレングス・ファインダー」の目的は「自分の資質を知り、強みを見つけること」にあります。
ストレングス・ファインダーで見える資質の種類
ストレングス・ファインダーで判断する34つの資質は、4つのグループに分かれています。
アレンジ、目的志向、信念、規律性、公平性、責任感、回復志向、達成欲、慎重さ
コミュニケーション、社交性、指令性、競争性、最上思考、自己確信、活発性、自我
ポジティブ、親密性、個別化、調和性、共感性、運命思考、包含、適応性、成長促進
内省、学習欲、分析志向、戦略性、原点志向、未来志向、収集心、着想
資質の名称だけだとイメージしづらいですが、本ではわかりやすく説明されています。



次からは、本の具体的な内容に踏み込んでいきますね!
人は、誰もが異なる「強み」を持っている
「ストレングス・ファインダー」自体は、いわゆる自己診断テストみたいなもの。
ギャロップ社が提供するWebサービスで診断を受けると、画面上ですぐに結果がわかります。(特別な知識や能力が問われるような難しいものではありません)
詳細は後述しますが、今回ご紹介している本に付属のアクセスコードを使うことで、基本診断は無料で受けることが可能です。
本書そのものには、先ほど掲載したそれぞれの「資質」についての特徴、また、その資質を持つ人への行動アドバイスや、他者との上手なコミュニケーション方法などが詳しく書かれています。
Webのテスト画面上でも結果に関する考察や説明を読むことはできますが、あわせて本の内容を読み込むと、より理解が深まるイメージです。
とにかく、まずは本を開いてみましょう。
冒頭で述べられているのは「ストレングス・ファインダー」の考え方や、なぜ「ストレングス・ファインダー」が人生に有用なのかといった話。
第1章「まず、あなたの強みをみつけよう」を約30ページを読むと、以下のようなことが見えてきます。(私なりの要約・解釈です)
- 人は「強み」よりも「欠点」に注目しがち(教育の影響も大)
- 「努力すれば、何にでもなりたいものになれる」は、現実的には非常に難しい
- 自分の強みを発揮できないと、仕事や人間関係、健康など多方面に悪影響が出る



本にはもっと詳しく書いてあります。この内容を踏まえて診断を受けると、納得度が増すと思います。
【実践】ストレングス・ファインダーの診断に挑戦!



せっかく本を手に入れたら、診断を受けてみましょう!
書籍購入者は無料。追加費用を払えばさらに詳細なテストが受けられる
書籍『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』には、1冊ごとに異なるアクセスコードがついています。


ギャラップ社のWebサイトへ行き、「アクセスコードを引き換える」というボタンから、このアクセスコードを入力すればOKです。
※アクセスコードは1回限り有効です。中古本を購入すると、すでに使えなくなっている可能性があるため注意してください!
私の場合、上位5つの資質は以下のようになりました。上から「共感性」「内省」「親密性」「個別化」「活発性」です。





各資質の詳しい説明は本で読むか、テスト後の画面上からも確認できます。
私は書籍を購入していましたが、せっかくなので詳細テストを受けてみました。
正直ちょっと高いなとは思いましたが、何度もやるものではないですし、どうせなら詳しく知りたいなと思いまして。
その結果の概要が、こちら。


各ボックスが全34個それぞれの資質を表しています。その中に、私の資質の順位が1~34までの数字で書かれています。
ちなみにボックスの色が濃くなっているところは、上位10位以内の資質です。
先ほど取り上げた4つのグループ(「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」)のうち、どこが強いのか・弱いのかがパッと見でわかります。
たとえば私の場合「人間関係構築力」に上位の資質が集まっており、「影響力」や「戦略的思考力」もそこそこバランスがとれています。一方で「実行力」に分類される資質は11位以下ばかりで、全体的に弱め。
…といった感じです。
さらに詳しい情報は「レポート」として、個々のテスト結果に基づいて分析されたものをダウンロードすることができます。







私はこんな感じで、印刷して手元に置いています!
全部で30ページほどと結構なボリュームですが、「あなただけのレポート」といった感じで内容は充実。
結果に対して思ったこと(ザックリと紹介)
結果に対する感想をひとことでいえば「ズバリと言い当てられたな」という感じです(笑)そして、「なんでこんなにわかるの?」とも。
レポート文から一部抜粋してご紹介します。
たとえば私の2位資質「内省」については、こんなことが書かれていました。
あなたは、知的な活動を特徴としています。考えること、熟考すること、思案することが好きです。深い知的処理力と知的活動により、どのようなトピックや状況でも、明確にして説明することができます。
個人レポートより抜粋
あなたは、ときどき複数の書籍や出版物を同時に読み進めることがあります。おそらく情報収集の必要性からでしょう。
「内省的」とは自分でも思っていましたが、どういう特徴からそうなっているのか、具体的に考えるきっかけになりました。
ちなみに、いくつかの書物を同時進行的に読むのは子どもの頃からのクセなのですが、ピンポイントに当てられ過ぎてちょっと怖いくらいでした(笑)
また、その上位資質をもつ人に対する行動アドバイスと盲点も書かれています。
毎日数分の時間を割いて、考えをまとめてみましょう。この時間はあなたを生き生きとさせ、あなたの思考もより鋭く、効率的になるでしょう。
個人レポートより抜粋
大型のプロジェクトや計画の実行段階で加わるより、初期段階からかかわりましょう。あなたは先を見通せる力があり、その洞察力はプロジェクトを後退させずに、懸命に進めることができます。
静かな一人の時間を好むあなたは、他の人からは孤立した人、無関心な人、あるいはやる気のない人と思われている可能性があります。一人で考えることは自分にとって自然な思考プロセスであり、他人への関心のなさとは必ずしも一致しないことを、いつでも説明できる状態にしておきましょう。
個人レポートより抜粋
自分では気づきにくい盲点までアドバイスしてもらえるのは非常に参考になります。
一見、資質名だけ見て「自分にあてはまるかな?」感じたものも、レポートを詳しく読むとなるほど!と思えました。
まとめ:「強み」を知り、人生をもっと前向きにしていきたい
「ストレングス・ファインダー」を通して「強みに注目する」というのは、個人的には貴重な経験となりました。
以前から感じていたのですが、とくに日本では、長所以上に短所に注目しがちというか「悪いところは直さなくては」という思考が強い人が多いような気がします。
学校教育などで「弱点克服!」「苦手分野をなくそう!」と口うるさく言われてきた人は、たくさんいるのではないかなと思います。
私自身もその考え方が染みついていて、小学校~中学校くらいまでは、そこそこバランスのとれた優等生的タイプみたいになっていました。
でも、現実的にはあらゆることが同じように好きだったり得意だったりするわけじゃないんですよね。
苦手なことに対してはムリをしていて、苦しさやつらさを感じていた瞬間も確実にあったのを覚えています。
高校からは一芸に秀でた友人が増えたこともあり、平均的であるよりも強み・個性を発揮する魅力を感じるようになって、少しずつ楽になっていったかなと思います。
それでも、幼少期に得た価値観は根本的には変わらない感じもあるので、もっと早くから「強みを伸ばす教育」を受けられていたら…なんて思いますね。
とはいえ、意識することで自分を変えていくことは、いつからでもできるはず。
自分の強みを正しく知って、大切にし、幸せな生き方をしていきたいものですね。
興味をもった方は、ぜひ本書で詳しく「ストレングス・ファインダー」についての理解を深め、診断を試してみてください!
きっと勇気と気付きを与えてくれると思います。