【請けたらダメ】フリーランスを悩ませる「友達価格」の断り方【お互いに不幸です】

困っている女性

フリーランスのデザイナーになってから、知人に「友達価格で作って!」って頼まれることが増えてきた…。正直、そんな余裕はないし嫌なんだけど、断りにくいしどうしよう…。

そんな悩みを抱えたことはありませんか?

筆者の私は、フリーランスライター/エディターとして9年働いています。これまでに、さまざまな仕事の依頼を請け、ときには「お断り」も経験してきました。


クリエイター系のフリーランスが頭を悩ませがちなのが、「友達価格」で仕事を頼まれることです。

「友達価格」とは

特別なスキルを持つ人に対して、友達であることを理由に、正規価格よりも格安(あるいは無償)で仕事を頼もうとすること。なお、ここでいう「友達」の定義はあいまい。疎遠な知人の知人レベルの場合も、しばしばあり。

by やまもも辞典

「ライターやってるんだよね」というと「チラシの文章書いて!」、デザイナーであることを伝えれば「デザインして!」、イラストレーターには「イラスト描いて!」カメラマンには「写真撮って!」などなど…。

もちろん仕事としてきちんと請けるのは大歓迎ですが、友達に限って、お金の話がいつまでも出てこなかったり「まけてくれるよね?」的なオーラを醸し出されたり…。

ちなみに雇われの美容師さんなんかでも、「今度タダで髪切ってよ!」なんていわれることがあるそうです。

こんな風に言われると、いくら友達でも「いやいや、こっちは生活かけてプロとしてやってるんだよね…」と思ってしまうのが本音。

もし副業だとしても、自分のスキルを武器に稼いでいる以上、正規価格より格安の依頼を請けることにはちょっと抵抗がありますよね。

ですが、友達だからこそ簡単に断るのが難しいのも確か。結局、モヤッとしながら依頼を飲み込んでしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。

ただ、個人的な経験から言えるのは、「友達価格の注文・依頼をそのまま請けるのは絶対によくない!」ということです。

そこで今回は、「友達価格」がなぜダメなのかや、「友達価格」で仕事を頼まれたときの上手な断り方を紹介していきます。

  • 「友達価格」で依頼されて困っている
  • 「友達価格」で仕事をすることのメリット・デメリットは?
  • 「友達価格」の上手な断り方を身につけておきたい

このような想いを持っている方に、ぜひ参考にしていただければと思います。

目次

「友達価格」は、なぜいけないのか

交渉している画像

安請け合いはお互いを不幸にする

ビジネスをしていると、さまざまな場面で「お願いごと(注文・依頼)」をされます。そのお願いごとを叶えたとき、対価として受け取るのが「報酬(お金)」です。

したがって「友達価格」によって値引き、あるいは無償で仕事を請けるということは、自分が提供するものの価値を下げているのと近いです。

フリーランスや独立して仕事をする人は、ビジネスにおいては自分のスキルそのものが自分の価値になります。その価値を、みずから下げることは絶対にすべきではありません。

また、「友達価格」で仕事をやることは、実は依頼する側にもデメリットがあります

というのも、仕事を請ける側は、もし正規価格より少ない報酬しかもらえない場合、なんとか赤字にならないように仕事をすることを考えます。赤字になったら経営できませんから当然です。

ですので、どうしても(無意識にでも)手抜きにつながったり、正規価格で依頼したときほどのクオリティのものを提供できない可能性が高まります。
そうなれば依頼側も不満を感じるでしょうし、不幸です。

企業同士のやりとりであれば仕事の対価はきちんと支払うのにも関わらず、個人のビジネスだと、依頼側も請け負う側もこの辺りの考え方がルーズになりやすいです。
フリーランスとしてやっていくとなれば、このルーズさが身についてしまうと本当によくないので要注意です!

値引きありきがクセになると成長が鈍る

独立したてのフリーランスは、なかなか案件をとれないことから値引きするしかないと考える人もいるでしょう。

値引きは戦略的にやるならOKですが、深く考えずに行うのはNG。というのも、値引きは自分の成長を鈍らせやすいからです。

この記事を読んでくださっているあなたは、これまでの人生で、誰かに期待されたときに通常以上のパワーが出た経験はありませんか?

人間は不思議なもので、「誰かのために」という気持ちがはたらくと頑張れることがあるんですよね。

お金がすべてではないなんていう言葉もありますが、身ひとつで生計を立てているフリーランスにとって、お金は超重要です。
正規のお金をもらう、むしろ現在の実力以上だと思えるお金をもらうとなったら「何とか期待に応えなくては!」と必死に努力したくなりますよね。

そういう努力が成長につながるので、やはりきちんとお金をもらうことは長期的に見て大切です。

「友達価格」を受け入れれば、目の前の仕事だけはもらえるもしれませんが、そこで得られる価値は一時的。
それよりも、もっとスキルを高めて自信をつけるだとか、戦略的に営業活動をするだとかの方法で、まっとうな仕事にどんどん挑戦していくほうがずっと成長できます。
>>営業活動については別記事「【フリーランスの営業方法】必要な準備と成功のコツをフリー歴9年の筆者が解説」で紹介しています。

「友達価格」の上手な断り方【損しない】

PCで相談している画像

①:仕事にかかる手間や内容を説明する

友達価格を断る方法の1つめは、なぜ友達価格はキツいのか、仕事にかかる手間をきちんと説明することです。

「友達価格」で依頼してくる相手は、おそらく同業でも、手に職系の人でもないでしょう。

ですから「ちょっと文章を書くくらい簡単なはず」「ちょっとデザインするくらいパッとできるはず」といった感じで、空き時間で簡単にできると勘違いしているケースも多いです。

ですが、どんな案件であっても準備が必要ですし、5分、10分で簡単に終わる仕事なんて普通ありません。また、フリーランスは空き時間にも必死に勉強をすることでスキルを得て、それを今後の仕事に生かしていくものです。本来はその部分も含めた形で、お金をもらっているんですよね。

自分でビジネスをしていない人とコミュニケーションをとる場合、どうしてもこの辺りの感覚のズレが生じやすいのは仕方ないです。

なので、ある程度、こちらの事情や立場をまっすぐに伝えましょう。

決して専門的な話をする必要はありませんが、ザックリと「こういう作業に、これくらいの時間がかかるんだよね」「簡単な仕事でも、きちんとやるのは想像以上に時間が必要で…」などと伝えるだけでも、マトモな友達なら察して理解してくれます。

この先も同じような依頼をされないためにも、友達を育てる(と言ったらちょっと上から目線ですが、こちらの立場を正しく理解してもらうという意味)ことも大事です。

②:価格は下げずに「おまけ」をつける

2つめは、価格は下げない代わりに、なにか「おまけ」をつける方法です。とくに今後も仕事を頼んでくれそうな人に対してだったら、この方法はおすすめ。

「おまけ」の内容はなんでもいいのですが、自分のスキルを活かせつつ、相手に喜ばれそうなものを考えるのがベストです。

たとえば私の場合、もしホームページに載せる文章の一部を頼まれたら、ついでに写真撮影もすることを提案したり、イケてないキャッチコピーを新しくする提案をしたり。

「おまけ」部分に相当な時間がかかってしまうものは考えものですが、あえて大きな「おまけ」にするのもアリです。

というのも、「おまけ」をつける→相手が満足する→リピートにつながるという幸せな循環ができる場合もあるからです。

複雑に感じるかもしれませんが、たとえば昔ながらの八百屋さんでも、親しくしている常連さんには「おまけだよ!」なんていって、買ってない野菜や果物をくれることってありますよね。そうすると、また行きたいなと思ってしまう。あれと似た感覚です。

相手に言われて値引きするのと、自分からおまけするのでは、まったく違います。

③:値引きする分だけ、自分のプラスになる交渉をする

3つめは、値引きを受け入れる代わりに、別のところで自分のプラスになる交渉をすることです。

たとえば、自分のやっている仕事を他の人に宣伝してもらうなど。
別の仕事にもつながるような交渉ができそうな相手だったら、この方法を使うのもいいでしょう。

ただ、その際の値引き額はやみくもに決めるのではなく、自分にとって「ここまでなら許せる」と納得できる金額にするのが大切です。

ビジネスは、やはりwin-winを目指すべき。自分だけが損をしたり、不利な思いをしたりするのはよくありません。

関係性によっては、値引きをすることで相手への日ごろの感謝を伝えられると思うかもしれません。それは意味がある値引きですからOKです。自分のスキルで相手に感謝を伝えるというのも、ステキなことだなと。

ここでお伝えしたいのは「ただ目先の仕事を取りたいがために、やみくもに値引きするのは絶対にダメ」ということです。

まとめ:上手な断り方も、フリーランスの必須スキルのひとつ

昔から「NOと言えない日本人」といわれますが、実際、断るのが苦手な人は多いかと思います。

ですが、フリーランスになって断れないと、どんどん自分が苦しくなってしまいます。
それに、そもそも「仕事を断る=相手を否定する・拒絶する」ではないですから。怖がる必要はありません。

ただ、軽く断ったつもりでも、察してくれずに友達価格をしつこく依頼してくる人もいます。もしくは逆ギレしてくる人とか。
そういう人と付き合うのは正直キツイのですが、自分の言い方ひとつで、正しく意図を伝えつつも「この人、ちゃんとしてるんだな!」みたいなプラスの印象を与えることはできます。

ですから、相手に不満を抱いたり過度な期待をしたりする前に、うまく断るスキルを身につけちゃいましょう。

私も、もともと断るのが得意ではなかったですが、何度も失敗しつつ本などで学んで、徐々に断る力を身につけてきました。その過程で気づいたのが、「変にごまかすよりも正直に言ってしまったほうがラクだし、相手にも信用されやすい」ということでした。

以下の本は、断り方のスキルの必要性や、それを実践する方法、なぜきちんと断ったほうが信頼されるのかをわかりやすく説明していて非常によかったです。
モヤモヤと感じていたことがスッキリしました。

上手に断っていくには、自分にとってどこまではOKで、どこからはムリなのか。自分自身のスタンスをハッキリさせることも大切ですね。

それが決まっていけば、あとは上手に伝える工夫をするだけ。「友達価格」で悩む日々から解放されていくはずです。
お互いに前向きな仕事をしていきましょう!

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