在宅ワーク歴9年の筆者が、自宅で働くメリット・デメリットを解説【向いている人の特徴は?】

在宅ワークに興味がある女性

在宅ワークをしてみたいな。でも、自分に向いているのか不安。実際に自宅で働くメリットとデメリットについて聞いてみたいな。

こんな疑問にお答えします。

会社員を経て、現在フリーランスで働く筆者の私は、在宅ワーク歴9年です。これまでに在宅ワークの良いところと悪いところ、どちらも感じてきました。

近年の副業ブームのなか、「在宅ワーク」をしたいと考える人が急激に増えているようです。

また、もともとは在宅ワークをするつもりがなかったけれど、このご時世、会社で働き続けることに不安を感じてフリーランスになろうとしている人もいるのではないでしょうか。

いずれにしても、在宅ワークではオフィスで働くのとはまったく異なる環境で仕事をすることになります。

私自身、これまで在宅ワークを続けて、その良いところやちょっとキツイなと思うところなど、いろいろなことを感じてきました。
同じように在宅中心に仕事をするフリーランス仲間の声を聞いても、だいたい同じような想いを抱いている傾向です。

さらに私はこの9年間で、東京での独身生活→結婚→長野へ引っ越し(地方移住)というライフスタイルの大きな変化もあり、各ステージで在宅ワークのやり方や考え方も多少変わってきています。

もともと会社員だったので、オフィスワークと比較したときの在宅ワークの魅力・大変なことも実感しています。

そこで今回は、在宅ワークのメリット・デメリットについて、私自身の経験談を含めてご紹介します。また、在宅ワークに向いているのはどんな人かについても取り上げます。

  • 在宅ワークに興味がある
  • 在宅ワークのメリット・デメリットを理解して、フリーランスになるか決めたい
  • そもそも在宅ワークってどんな働き方? 在宅勤務と何が違うの?
  • 在宅ワークのストレスを軽減させたい

こんな疑問や思いを持っている方には、ぜひ参考にしていただければと思います!

目次

そもそも在宅ワークとは何か

本来「在宅ワーク」と「在宅勤務」は違うもの

「在宅ワーク=家で仕事をすること」と認識している人は多いと思います。

では、「在宅ワーク」と「在宅勤務」の違いはご存じですか?

どちらも同じようなもんでしょ?

…と思われがちですが、じつは両者は異なる意味で使われています。

厚生労働省「在宅就業者総合支援事業」では、在宅ワークのことを別名で「自営型テレワーク」と表しています。その内容によれば、国が推奨している「テレワーク」のうち、会社に雇われずに「自営」の形で働く人が自営型テレワーカーと定義されます。

自営型テレワークの定義についてさらに詳しく見ていくと、

  1. 情報通信機器を使うのが前提
  2. 個人事業主であること
  3. 独自で年金・保険に加入すること
  4. 家内労働(内職)ではない

といった要件が定められています。

ここでポイントになるのが、2つめの詳細要件として書かれている以下の内容です。

自営型テレワークは、会社に雇用されている方が自宅で仕事をするいわゆる在宅勤務とは違います

出典:「HOME WORKERS WEB(ホームワーカーズウェブ)」自営型テレワークってどんな働き方?

ここから、以下のように在宅ワークと在宅勤務の違いが導き出せます。

  • 在宅ワーク:個人事業主として、インターネットやパソコンなどの通信機器を活用して仕事をすること
  • 在宅勤務:会社に雇われている人(会社員)が、自宅で仕事をすること

なお、在宅ワークの場合「在宅」とはありますが、働く場所は家(自宅)だけに限定されません。
個人事業主がカフェやコワーキングスペースなどでパソコンを使って作業をする場合も、広い意味での在宅ワークに含めるそうです。

一方、インターネットを通じて仕事を請けたり成果物の作成を行わない、いわゆる昔ながらの「内職」は、自営型テレワークではなく「家内労働者」と定義されています。

厳密にいえば、家でやる仕事をのすべてが在宅ワークというわけではないんですね。
そこまで深く考える必要もないかとは思いますが、国が言葉を使い分けているので、頭の片隅に置いておけばいいのかなと。

フリーランスの多くが在宅ワークをしている

先ほど、国がいう自営型テレワーク(在宅ワーク)の定義のひとつとして「個人事業主であること」と紹介しました。

個人事業主とは、税務上の所得区分で「法人を設立せずに個人で事業を営んでいる人」を指しており、なるためには開業届の提出が必要です。

言葉の意味で見ていけば、単純に「個人事業主=フリーランス」ではないのですが、実際にはフリーランスの多くは開業届を出している個人事業主です。
フリーランスは企業や団体に所属しないで、案件ごとにクライアントと契約を結んで仕事を請け負います。

フリーランスの代表的な仕事には、以下のようなものがあります。

  • Webサイト制作
  • ネットショップ運営
  • Webデザイン・グラフィック作成
  • プログラミング
  • ライティング
  • 設計・製図
  • 文書入力
  • 翻訳
  • 音楽制作
  • 映像制作・編集
  • イラスト制作

    など

現在、これらの仕事の大半は情報通信機器(パソコン・スマホなど)やネットを活用して行われるもので、フリーランスの大半は在宅ワークをしているのが実情です。

在宅ワークのメリット3つ

ここからは、在宅ワークのメリットを紹介しますね。大きく分けて3つあります。

①:時間の使い方を自分でコントロールできる

在宅ワークの最大の魅力は、仕事をする時間を自由に決められることです。

会社勤めの場合、会社が定める勤務時間に沿って働かざるを得ません。最近はフレックスタイム制を導入する企業も増えているものの、それでもある程度の制約の中で働くことを求められます。

一方、在宅ワークであればタイムスケジュールは完全に自分次第。個々のライフスタイルによってどんなふうに働くのかは自分で決められます。

集中しやすい時間帯は人によって違いますし、朝型でも夜型でも別に怒られません。毎日同じ時間に働く必要もなく、日によってどれくらい働くかを変えるのも自由自在です。

その時々に抱えている業務量や体調、プライベートの予定などに合わせて、自分で時間のコントロールがしやすいのが在宅ワーカーの特徴。

②:効率のいい働き方→労働時間を短縮&スキルアップのために時間が使える

在宅ワークは効率よく働ける分、労働時間を短縮できます。1日8時間働かなくたって、ちゃんと成果を出せるならまったく問題なし。

むしろ在宅ワーカーは個人のスキルで勝負する分、ダラダラと8時間働くよりも、5時間働いて残りの時間はスキルアップのための勉強をする、みたいなほうが長期的に見て重要です。

会社勤めの場合と比較すると、通勤時間のことだけを考えても、そこにとられる時間が大幅に削減できます。

片道30分の通勤時間であれば往復1時間、週5日出勤する場合は5時間を通勤時間に使います。片道1時間であれば、週に10時間。

10時間あれば何ができるでしょうか。
本を読んだり、新たに副業で稼ぐための勉強をしたり。もちろん趣味を突き詰めるだとか、家族と過ごす時間を増やすだとかでもいいかと。やれることはいろいろありますよね。

しかも出勤のための準備時間や、帰宅後に疲れて一息つくような時間も在宅ワークなら必要ありません。とにかく案件に集中しやすく、仕事以外のための時間を生み出しやすいです。

もちろんいくら時間があっても、毎日ダラダラするだけじゃ意味がないのは当然。空いた時間をどう有意義に使っていくかも在宅ワーカーにとって大事な考え方です。
ただ、前提として在宅ワークをすれば「通勤に時間を取られ過ぎて他に何もできない」という悩みからは大きく解放されます。

③:面倒な人間関係に巻き込まれない

在宅ワークのメリットとして意外に大きいのが、人間関係のストレスが大きく減ることです。

組織で働いたことがある方なら経験あるかと思うのですが、職場に行くと、必ず微妙な人間関係に巻き込まれますよね。
パワハラ気味の上司がいたり、お局さんが我が物顔で威張っていたり。(もし巻き込まれたことがなければうらやましい…)

(人間の)すべての悩みは対人関係」と言ったのは心理学者・アドラーですが、よく民間企業が行っている退職理由に関するアンケート調査でも、必ずトップ3に入ってくるのが人間関係。

個人的にも、いまは仕事内容(何をするか)よりも人間関係(誰と働くか)のほうが大事だと考えています。
本当、職場の人間関係のせいでストレスが溜まってメンタルがやられ、すべてがつまらなくなるなんてバカらしい。(その経験があるので…)

少し話がそれましたが、とにかく面倒で嫌な人間関係は仕事に不必要。もっと前向きで発展性のある人と関わるほうが、お互いに成長できると思います。

もちろん他者から学べることは多くあるので、職場の関わりのすべてがムダとは言いません。
ただ、仕事を通じて人と関わっていく経験は、在宅ワークをしていても自分の行動次第で得られます。

在宅ワークのデメリット3つ

次に、在宅ワークのデメリットも3つ紹介します。

①:間違いなく運動不足になる

運動が趣味、もしくはルーティンになっていたりする人であれば心配ないのですが、在宅ワークは確実に運動不足になります

運動不足の弊害として最もわかりやすいのが、カロリーオーバー、つまり太りやすいこと。

じつは通勤で使うエネルギー量って意外と多いんです。

運動の負荷を表す「METs(メッツ)」という指標に基づいて計算すると、体重50kgの人が、普通の速さで30分歩く+電車で30分立つ、階段を3分上がった場合、約149kcal消費するそうです。

ちなみに計算式は以下の通り。

消費カロリー(kcal) = METs × 時間 × 体重(kg)

出典:松本協立病院 METsとは?

METsは安静時を「1」とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで表されます。たとえば、通勤や通学の歩行:4.0METs、階段を降りる:3.5METs、バスや電車に乗車:1.3METsといった具合です。

METs早見表は国立健康・栄養研究所の栄養・代謝研究部のホームページに掲載されています。また、想定シーンの消費カロリーは生活や実務に役立つ計算サイトで簡単にザックリ計算できますので、興味があれば算出してみてください。

話を戻しますね。

通勤で消費するカロリーが約149kcalとすると、白米ご飯茶わん1杯(160g)のカロリーはおよそ269kcalですから、たいしたカロリー消費量ではないと感じるかもしれません。

でも、職場にいれば社内でも歩いたり、帰り道にちょっと寄り道をしたりみたいなこともありますよね。

そういう消費が、在宅ワークだとほぼなくなります。丸一日外に出ないで作業をする日なんかは、普通に1日に100歩も歩かないみたいなことも。
歩かなければ筋肉も落ち、基礎代謝が落ちて太りやすくなるといわれますよね。

さらに在宅ワーカーはパソコンを使う作業が中心なので、肩こり・腰痛に悩まされる人が多いです。

私は慢性的な肩こりです。ひどくなると頭痛もしてくるので、整体に行くことも。それでも間に合わないときは、夫に肩をもんでもらってます。

私の場合、もともと運動が別に好きじゃないのでつい後回しにしてしまっているのですが、できたら定期的に体を動かす習慣をつけるほうが間違いなくいいと思います。

②:孤独である

在宅ワークをすると、人と話す機会は減ります

クライアントとのやりとりも、最近は電話よりもメール・チャットの時代なので、職種や案件の種類によっては本当に会話がないです。

私が一人暮らしで在宅ワークをしていたのときは、普通に2~3日誰とも話さないなんていうことも。久々にスーパーで買い物をして、店員さんに話しかけたとき、「あ、久々に自分の声聞いたわ…」みたいなことがありました(笑)

家族がいれば孤独感は感じにくいかと思いますが、一人暮らしだと寂しくてたまらなくなって、ムリだと感じる人もいるようです。

こればかりは性格によるかなと。私は一人暮らしのときも6年ほど在宅ワークをやっていましたが、もともと一人があまり苦手ではないので大丈夫でした。家が大好き(笑)

自宅に引きこもってると発狂しそう…みたいな人だと、ちょっとキツイかもしれないです。そういう人は、基本カフェやコワーキングスペースで作業するのがいいかなと。

ただ、いくら周りに人がいる環境で仕事していても、在宅ワーカーは個人単位で動く場合が多いです。もともと一人で何かをやっていくのが嫌いだと厳しいかもしれません。
一方、内省的な人には向いてます。

③:(環境によっては)仕事に集中しづらい

在宅ワーカーが快適に仕事をするには、いかに作業環境を整えるか、が大事になってきます。

通常のオフィスワーカーであれば、個人個人のデスクやチェア、パソコンなどの物品が用意されていますよね。(使いにくい、とか不満はあるかもしれませんが)
当然、会社にいる時間はイヤでも業務に集中する環境も整っています。

一方、在宅だと、そもそも作業スペースの確保にはじまり、仕事に使う道具を自分ですべて揃えていかなければなりません。

さらに在宅ワークでは、以下のような理由で集中力を保ちにくい場合も想定されます。

  • 間取り的に仕事とプライベートの空間分けが難しい
  • (家族がいる場合)自分一人のペースで仕事が進められない
  • ついテレビを見たり漫画を読んだりダラけてしまう

など。

在宅ワーク中心の生活をしていくのであれば、いかに自分が仕事に集中しやすい環境をつくるかは非常に重要です。家族など同居人がいるのなら、理解と協力を仰ぐことも必要。

作業効率にも心身の健康状態にもかかわってくるので、ちょっと時間とお金をかけてでも良い作業空間をつくるのがおすすめです。

在宅ワークに向いている人の特徴

在宅ワークに興味がある女性

在宅ワークのメリット・デメリットはわかった! うーん、私は在宅ワークに向いているのかな?

ここからは、在宅ワークに向いている人の特徴をお伝えしますね。細かいことを言えばキリがありませんが、最も大事だと思う要素を挙げるので、判断材料にしてみてください。

自己管理が(そこそこ)得意

在宅ワークに向いている人の特徴、ひとつめは「自己管理能力がある人」です。

自己管理能力は「セルフマネジメント」といわれたりもしますが、一般的に「自分を律し、管理し、コントロールする能力」といった意味で使われます。

在宅ワークにおいて、自己管理しなくてはならない要素はいろいろあります。

  • 時間
  • 健康状態
  • モチベーション
  • お金
  • 案件の進め方

    など。

これらのすべてを、自分一人でコントロールしなくてはならないのですから、けっこう大変なことです。自己管理に慣れていない人は、これを聞いた時点で抵抗感を抱いてしまうかもしれません。

逆にいうと、自己管理能力がそこそこあれば在宅ワーカーとしてのスタートを切る適性は十分です。それと自己管理は「スキル」なので、正しいマインドセットと自分の努力次第でどんどん向上させていけます

私自身、もともと自己管理は比較的得意なほうではありましたが、本当にできるようになってきたのは、フリーランスになって、自分で日々勉強や経験しながらです。

勉強は、基本的には本がベスト。これから在宅ワーカーやフリーランスを目指す人むけで、参考になる定番書籍をいくつか挙げます。

あと下記は最近(2020年6月)に出たばかりの本。どちらかというと「在宅勤務」に焦点を当ててはいるのですが、自宅の作業環境の整え方や、ストレス解消・心身のコンディション調整方法、情報整理のコツなどがまとめられています。新時代における在宅での働き方について書かれているので、おすすめです。

物事を自分で決めることを苦にしない

在宅ワークに向いている人の特徴、もうひとつは「自分で物事を決めていける人」です。

在宅ワーカーは基本的に個人で仕事をするので、そもそも何の案件を請けるのか、仕事のダンドリ、今後やるべきことなどまで、すべてを自分で判断していかないといけません。

慣れればなんてことはないのですが、これまで組織の一員として過ごしていた人は、おそらく誰かの指示を受けたり、決められたルールの中で仕事をしたりするのが当然の感覚になっているかと思います。

あらゆることを自己判断していくのに慣れるまでは、「本当にこれで大丈夫かな」などと不安感も出てきますし、苦痛を強いられるかもしれません。

一方、もともと人に指示されるのが好きじゃないだとか、一匹狼タイプで自分の頭で考え、行動するのにも慣れている人なんかは、在宅ワークでもうまくやっていけるでしょう。

まとめ:在宅ワークのメリットを享受できそうなら、挑戦してみるのも◎

おわりに、今回の話をまとめます。

  • 「在宅ワーク」はITを活用して仕事をする個人事業主、「在宅勤務」は雇われている人が家で仕事をすること
  • フリーランスの多くが在宅ワークをしている
  • 在宅ワークにはメリットもデメリットもある
  • 自己管理能力と自己判断ができる人は在宅ワーク向き

私はフリーランスになることを決めて在宅ワークをするようになってから、人生の充実度が大きくアップしました。自分自身が自由に生きやすくなったばかりでなく、結婚後に家族との時間を多くとれているのも、在宅ワークの魅力だと感じています。

ただ、この働き方をやはり誰にでもおすすめできるわけではないんです。

どんなことにも「向き・不向き」は必ずあるので、会社に所属して組織体制ので生きるほうがラクだったり心地よさを感じたりする人もいると思います。

もし今回ご紹介した在宅ワークのメリットに魅力を感じるようであれば、挑戦する価値は十分にあると個人的に思います。
未知のことへの挑戦はハードル高いと感じるかもしれませんが、一度きりの人生ですから、ちょっとでも「やりたい!」と思ったら踏み出してみてはいかがでしょうか。

このブログでは、「自分らしい生き方」をコンセプトに、フリーランスの働き方や在宅ワークのリアルについての情報をいろいろと発信しています。よかったら他の記事もご覧くださいね!

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