
都会での暮らしにも疲れてきたし、地方移住に興味がある。でも、生活はどういう風に変わるんだろう? リアルな体験談を聞いてみたい!
こんな疑問にお答えしようと思います。



筆者の私・やまももは、2020年春に夫婦で東京都から長野県松本市へ移住しました!
物心つく前から30年以上過ごした東京を離れることは、人生の大きな決断のひとつになりました。
まだ移住後の新しい暮らしを始めてほんの数ヵ月程度。そんな今だからこそ言える、リアルな感想や体験談を残します。
これからの地方移住を考えている方や「地方での暮らしってどういう感じ?」と気になっている方に、参考にしていただけたら幸いです。
節目ごとに生活の変化について感じたことをまとめています
地方移住にもいろいろなパターンがある【移住のカタチ】


私自身の移住体験談をお話しするにあたって、地方移住のカタチに関してお話したいと思います。
ひとことで「地方移住」といっても、人によって目的も違えば、理想のライフスタイルもまったく異なりますよね。
そして移住後の生活を大きく左右するのが「どこに住むか」ということ。
「地方移住」というと、山間部や限界集落みたいなところで、地元のおじいちゃんおばあちゃんたちに囲まれながら自給自足生活みたいな姿を想像する人が多いかもしれません。
島や海近くへの移住であれば、休日はのんびりと釣りをして海岸線に沈みゆく夕日を眺める…といったイメージでしょうか。
でも、移住のカタチは決してそれだけではありません。
地方でも、都会暮らしに近いライフスタイルになる地域もありますし、いわゆる別荘地やリゾート地もあります。
私の場合、30年も東京で過ごしてきたので、いきなり山間部のような田舎度が高いところでの生活は、少々厳しいのではないかと考えていました。



「よそ者は出てけ~」と村から追い出されるのではないかとか、Amazonの配達もすぐに来てくれないんじゃないかとか…。
こうして選んだのが、長野県松本市です。
駅前にはPARCOなどの商業施設がありますし、2017年には映画館などを備えた大型イオンモールが開業。
コンビニやスーパーも徒歩圏内にあります。
まずはこうした地方都市に住んでみて、東京じゃない場所での生活に慣れようと考えました。
もし将来的にもっと過疎地で暮らしたくなったら、またそのときに別のところへ移ることを考えてもいいのかなと。
なお、こういう地方移住の仕方は「二段階移住」と呼ばれています。(以下の記事で別途紹介しています)


東京から長野県松本市へ移住して変わったこと5つ(3ヵ月めまで)


ここからは、こういった経緯で長野県松本市へ移住した私が、移住後に変わったと思うことを紹介しますね。
感じ方は暮らす時間が長くなるにつれて変化していくと思うので、今回は3ヵ月目までの変化をまとめます。
その①:どこを見ても「山」がある生活になった
松本に来てからは、山に囲まれた生活を送れます。
朝起きて、カーテンを開けたら山。
洗濯物を干しにベランダに出たら山。
家で仕事をしながらふと窓の外に目をやっても山。
外に買い物に出ても、自宅の周りは基本的に360度どこを眺めても山が。山頂近くに雪をまとった雄大な北アルプスには胸が熱くなります。
あらためて長野県が山に囲まれているのを実感しますし、長野に移住するのは山好きな人が多いというのも頷けます。
街の中心部(松本駅前)に出れば飲食店や物販店が立ち並びますが、建物の向こうの、あまり遠くないところに山がそびえたっているのは、東京の景色とまったく違うなぁと実感します。
東京で最後に住んでいたのは23区外でしたが、それでも視界に山が入るなんていうことはなかったので…!
その②:スーパーに並ぶ商品への興味が増した
松本への移住後は、3軒ほどのスーパーを使い分けています。
牛乳や豆腐、納豆など、東京では見たことのないメーカーの商品にたくさん出会いました。
全国的に有名な超大手メーカーの商品はこちらにもあるのですが、地元メーカーの商品が多く並べられている気がします。
とくに野菜と肉は地元のものをよく見かけますし、野菜に関しては新鮮な野菜が買える産地直売所があちこちにあるので、スーパーよりもそちらを利用するほうが多いです。
それと、長野県ならではだろうなと思うのがキノコの種類の豊富さです。
(そういえば、東京のスーパーに並んでたキノコには、たいがい「長野県産」と書いてあったなぁ…)
こちらだと、収穫してそのままビニール袋に詰めただけのようなものもたくさん売られており、サイズの大きさと量もハンパないです。
キノコ好きな自分としては、ひっそりテンション上がります(笑)


その③:早くも車を買うことを決意した
私たち夫婦は、松本に来てすぐに車を買うことを決めました。
東京では子どもの頃から徒歩&電車が交通手段の中心でした。
ちなみに私自身は、車を持ったことはないどころか自動車運転免許も取得していません(笑)
「それで移住したの!?」という声が聞こえてきそうですが、そもそも松本市の中心部は車がなくても生活できる場所だと思います。
ただ、今回住む場所として選んだのは駅から徒歩30分ちょっとのところ。最寄りのスーパーまで片道15分程度です。
これくらいなら歩ける距離ではあるのですが、スーパーに買い物に来ている人のほとんどが車です。
まとめ買いをして車に大量の荷物を積み込んでいる人たちを横目に、重い荷物をぶらさげながら15分歩いて帰るのはちょっとしんどいなと感じていました。
車を持つことには迷いもあったのですが、春先や秋口の過ごしやすい時期は良くても、冬の寒さを考えると車があったほうが確実に便利かなと。
自分たちの理想のライフスタイルなどもあわせて考えて、人生初の車購入にいたりました。
目先の運転は夫に任せますが、私もこちらで教習所に通うことになるかもしれません。
車を持って生活がまたどう変わるのか、少しドキドキしています。


その④:「東京以外の場所」にいる実感がわき始めた
引っ越し後、新型コロナの自粛要請中には思うように買い物にいけないこともあり、ネットショップをよく利用していました。
もともとネットで物を買うことは頻繁にしていましたが、こちらに来てから気づいたのが、東京時代には自分の中に「何でもすぐ、必ず届くのが当たり前」という意識があったことです。
送料や発送日などは東京を基準に設定されることも多いですし、オンラインでサービスを依頼するときにも、東京エリアが該当していないことはめったにありません。
でも地方だと、東京ほどいろいろな選択肢があるわけじゃないことに気付きました。
実際にあった話をすると、こちらに来てから手持ちのエアコンを取り付けてくれる業者さんを探そうとしたのですが、ネットで検索するとものすごく数が少なかったのです…。
その後、試しに「東京」エリアで調べたら選びきれないくらいの業者さんが出てきました。
それと、東京で放送されている番組が、こちらだとやっていないみたいなのもあります。
こういった出来事から、東京が、いかにいろんな商品が簡単に手に入ったり、サービスが受けられたりする場所だったのかをあらためて実感しました。
もっと人口が少ないエリアに行けば、東京の特別さを、より強く感じるのだろうと思います。
とはいえ、こういうのは慣れだと思いますし、そういう差異を実感することも地方移住をするからこそ味わえることのひとつですね。
不便でどうしようもないという感じではありません。
その⑤:外を眺めるだけで心が休まる
最後は精神的なことになりますが、やはり自然には心を休める効果があると感じています。
私はこれまで山登りやアウトドアをしてきたわけじゃないですし、どちらかといえばインドア志向ですが、植物や緑は大好き。
それも山が多い長野への移住の決め手でした。
移住後の生活では、近所の田園風景にすっかり癒されています。
あえて郊外寄りのところに家を借りましたが、駅前とかにしなくてよかったなと思っています。松本でも、駅前はやはりちょっと狭い感じがあるので…。
仕事中ちょっと身体を伸ばすためにベランダに出て深呼吸するだけでも、吸っている空気の爽やかさと、目に飛び込んでくる鮮やかなグリーンに浄化される気分です。



東京では気分転換でベランダに出ようとは思わなかったですね…。
見えるのは、隣のマンションの外階段と駐輪場だったので(笑)
まとめ:東京と長野県松本市。一番違うのはやっぱり自然の豊かさ


今回は、私が移住直後から3ヵ月めまでに感じた、リアルな気持ちを記事にまとめてみました。
移住による生活の変化は、もともとどんな生活をしていたかや、移住後の働き方、生活する地域によって大きく異なるでしょう。
私は以前からフリーランスで「自宅中心で仕事をする」というスタイルが基本的に変わっていないこともあって、イメージとの大きなギャップはありませんでした。
でも、何よりも違うと思えるのは「常に自然に囲まれている生活になったこと」です。
そして、まだまだハッキリとは断言できませんが、東京から離れてみたことで自分自身の視野が広がる予感がします。
現在は世間の自粛ムードも強まってあまり外に出ることができていないのですが、徐々に生活になじんでいきたいです。



お読みいただきありがとうございました!
このブログでは、今後も地方移住に関する情報を発信していきます。
移住半年後の変化をまとめた記事はコチラ↓


移住して1年経ったときの変化をまとめた記事はコチラ↓





また節目節目で、こういった記事を書いてみようと思います。
お読みいただきありがとうございました!