【歴9年ライターが解説】未経験からWebライターの始め方。勉強すべきこと、必要なスキル、大切な価値観は?

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Webライターに挑戦したい! 未経験からしっかり稼げるようになるために、何を準備すべきかをわかりやすく教えてほしい!

こんな想いに応えていきますね。

やまもも

筆者の私・やまももはフリーランスのライター/エディターとして9年目(2020年時点)です。
現在は自分でライティングをしつつ、メディアのディレクション(ほかのWebライターさんの管理、原稿チェックなど)などにも携わっています。

副業ブームの加速や在宅ワークの普及によって「Webライター」に興味をもつ人が増えています。

先日、別記事「Webライターとは何か【仕事内容や働き方、収入、ライターとの違い】」でも紹介したのですが、Webライターは企業勤めのみならず、フリーランスとして働く人も多い職種。

なにかと不安定なこの時代に、自分の腕一本で稼げるのは魅力的ですよね。

「書くこと」自体は誰でもできるので、Webライターはプログラマーやデザイナーと比べて、とっつきやすい印象があると思います。
また、ここ10年ほどでWebメディアが急激に増え、Webライティングの需要自体も大きなものとなっています。

ですが、私は長年この業界に身を置いて、未経験からWebライターになったものの、思うように稼げていない人の例を多数見てきました。

また、現在ディレクターの立場からライターさんと接するなかで「この人は成功しそう」「この人はうまくいかないだろうな」という判断ができるようになってきました。

そこで今回は、これからWebライターを目指したい人に向けて、Webライターになるための流れと、稼げるWebライターになるためにやるべきことの全体像を紹介します。

  • 未経験からWebライターを始める方法は?
  • 本当に稼げるWebライターになるために学ぶべきこと
  • Webライターをやるうえで大切なことは?

こういった内容をわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

それでは、さっそく始めますね。

目次

Webライターになるための道のり

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①:どのような働き方をしたいのかを考える(会社勤めorフリーランス)

Webライターになりたいと思ったら、まず最初に考えてもらいたいのが「どのような働き方をしたいのか」ということです。

というのも、理想の働き方によって、その後にやるべきことや進むべき道が変わってくるからです。

Webライターの働き方は、大きく分けて2種類あります。

  1. 企業(Webメディア系の企業など)に勤める
  2. フリーランスとして活動する

前者を選択した場合、完全未経験だとアルバイトからのスタートになる場合が多いです。

ただ、Webライターが所属するメディア系の企業は若手が活躍しているところが多く、あまり年功序列の要素が強くありません。(そうでない企業もあります)
意欲次第では、すぐに重要な業務を任せてもらえたり、半年以内に正社員になれたりする場合もあります。

年齢が若く伸びしろがあると認められたり、ライティング以外で活かせるスキル(デザイン、Webマーケティング、プログラミングなど)をもっていたりすれば、いきなり正社員採用される可能性も十分にあります。

一方、後者のフリーランスとして活動する道を選択した場合は、独力での勉強と営業活動が必要になります。

最近ではクラウドソーシングを活用して、ひたすら実績を積み上げながら単価アップを目指すのが一般的なルートです。
初期は、時給換算で500円ほどの低単価の案件ばかりになる覚悟が必要です。

個人的におすすめなのは、独立する前提で会社に入り、仕事を効率的に覚える方法です。

というのも、未経験者がいきなりフリーランスになり、Webライティングのみで月に生活に困らないくらい(数十万円)安定して稼げるようになるのは非常に大変だからです。

ムリとは言いませんが、最近ではWebライター志望者が急増中。
最初からフリーランスになると、ある程度のところまでは根性でなんとかなっても、どこかで頭打ちになる可能性があります。

なので、Webライターを本業にして長期的に働きたいと考えるのであれば、会社で(アルバイトでもいいので)安定収入を得つつ、フリーランスになるための基礎的なスキルを磨き、人脈を築いて活動の幅を広げていくのがおすすめ。

Webライターの働き方に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

ただし、副業として月に3~5万円程度だけ稼げればいいということであれば、地道にクラウドソーシングで案件を積み重ねていくのでもいいかなと思います。

②:必要なアイテムを揃える(パソコン)

Webライターに最低限必要なアイテムはパソコンです。

会社で働く場合は支給されることもありますが、自分のパソコンは絶対に持っておいたほうがいいです。

パソコン一台とネット環境さえあれば、日本全国(あるいは海外)のどこにいても仕事ができるのが、Webライターの魅力のひとつ。

筆者の私自身、現在は東京を離れて地方でライターの仕事をしていますが、問題なくやれています。

ライティングをするだけであれば、ものすごく高スペックなパソコンは必要ありません。
とりあえず「メモ帳」などのテキストエディタやWordが使えればOK。5万円以内で購入できるパソコンでも作業できます。

ただ、タイピングをする時間が非常に長くなるため、キーボードの打ちやすさにはこだわりましょう。
このほか、ライティングに適したパソコン選びのポイントに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

③:仕事をとるための準備をする

Webライターとして企業で勤めるにせよ、フリーランスで働くにせよ、自分のスキルの棚卸をしておくことは重要です。

たとえWebライターとしての経験はなくても、これまでの人生で何かやってきたことがあるはず。
「自分の強みは?」「ビジネスで使えるスキルは?」といったことを言語化しておきましょう。

  • Office系ソフトをひと通り使いこなせるパソコンスキル
  • プレゼンテーションスキル
  • 営業力、交渉力
  • 写真撮影のスキル
  • 画像加工ソフトを扱うスキル
  • プログラミングスキル

たとえば上記のようなスキルは、Webライターの仕事を獲得するうえでもプラスになりやすいです。

また、特定の業界やジャンル(例:スポーツ、金融、美容、車、アウトドアなど)についての専門知識や独自ネタをもっているのも、Webライターにとっては強みです。

クライアントに直接営業をするときにも、クラウドソーシングのマイページに掲載するプロフィール文章でも、自分の得意なことと強みをわかりやすくアピールするのは必須。

他者に見せられる形で、文章としてまとめておきましょう。

なお、フリーランスの営業方法のポイントに関しては以下の記事で詳しく解説しています。

Webライターになるために必要なスキル

①:わかりやすい日本語で文章を書く力

Webライターにとって重要なスキルは数多くありますが、最重要といえるのが「日本語を使って、物事をわかりやすく伝えること」です。

また、記事が掲載される媒体のコンセプトやテーマ、ターゲットに合わせた記事を書く必要があります。

Webライターが執筆する記事には、必ず意図や目的があります。
言い換えると「何のために、誰のために記事を書くのか」ということです。

自分の想いや世界観を存分に表現する文章を書きたいのであれば、小説家やエッセイストを目指したほうがよいでしょう。

Webライターは、常にクライアントの希望・ニーズに応える文章を書く必要があるのです。

また、Webライティングでは「簡潔さ」や「読みやすさ」が重視されることが多いです。
難しい話をわかりやすく伝える力や、スラスラとわかりやすく要点を伝えていく力なども求められます。

②:SEOライティングの知識・実践力

Webライティングと常にセットで語られるのが「SEO」というキーワード。
Webライターにとって「SEOライティング」は必須スキルのひとつとなっています。

ちなみにSEOライティングとは「Googleなどの検索エンジンで上位に表示されるための記事を書くこと」です。

皆さんも経験があると思いますが、人は知りたいことをWebで検索したときに、上位に表示されたページを中心に読んでいくものです。
どれだけおもしろく、上手な文章を書いた記事があったとしても、そのページが検索エンジンの上位に表示されなければ多くの人の目に届くことはありません。

SEOライティングをするには、

  • 検索意図(検索エンジンを使うユーザーがどんな悩みや課題を解決したいと思っているのか)を意識
  • タイトルや文中で、適切に検索キーワードを使う
  • 読者が文章を最後まで読んでくれるように、読みやすく装飾する

など、さまざまなテクニックを駆使しなくてはなりません。(この他にもたくさんあります)

このような知識を身につけ、正しく実践できるSEOライティングスキルがあるWebライターは重宝されます。

③:情報収集力

Webライターが手掛ける案件は、自分で情報をリサーチして記事を書くケースも多いです。

本や雑誌を使ったり、Webを活用したり、ときには自分の足で情報を集めてくることもあるでしょう。

いかに必要な情報を効率よく集められるかどうかが、Webライターとしての生産性や、仕事の成果に影響してきます。

Web上の情報は集めやすい反面、信憑性に欠ける内容や、完全に間違っている内容も出回っています。
「何が正しくて、何が間違っているのか」を見極める力が重要です。

Webライターに向いている人

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やまもも

ここからは、Webライターにはどのような人が向いているのかを紹介します。

①:自主学習ができる人

前の項目で、Webライターには「情報収集力が必要」という話をしました。

あわせて、仕事をしていくなかで、自分に不足しているスキルを把握し、それを補うための学習が主体的にできるかどうかも重要です。

会社にいればまだしも、個人で働いていると、誰かに指示されて学ぶ機会がありません
常に自分で自分を奮い立たせていくしかないのです。
気を抜いているといつまでもスキルアップできずに現状維持、もしくは後退してしまいます。

フリーランスのWebライターとして稼ぎ続けるためには、ライティングに直結するスキルを磨くことと、その周辺スキルを自主的に学習して広げる意識が求められます。

②:引きこもるのが苦痛でない人

私が思う、Webライターに向いている人として2つめのポイントは、引きこもるのを苦にしない人です。

「引きこもる」というと誤解を呼びそうですが、基本的にWebライティングは孤独な作業です。
誰かとワイワイ話し合いながらライティングをすることはなく、1日中パソコンと向き合ってカタカタとやることも。

外的刺激がないとすぐに飽きてしまう人や、一人で物事を進めるのが好きじゃない人にはあまりおすすめしません。

逆に、自分自身の思考や感情を整理するのが好きな「内省的な人」には、向いていると思います。

③:自分から発信できる人

Webライターの働き方や生活スタイルは人によって違いますが、この道で活躍していきたいと思えば「発信力」も必要です。

「発信」といっても、SNS界隈で第一線を走るインフルエンサーのような存在にならなければダメというわけではありません。

ただ、個人で働く場合には「ちっぽけな自分の存在をいかにアピールし、気付いてもらうか」が欠かせないのです。

ひたすら受け身の姿勢で仕事がとれるほど甘い世の中ではありません。
クラウドソーシングを利用する、直接企業へ営業する、知り合いに声をかける、など、どんなときでも主体的に発信する意識を身につけましょう。

稼げるWebライターになるために大切なこと

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ここからは、稼げるWebライターになるために大事に考えるべきことをまとめます。

正直に言って、Webライターと名乗るのは超簡単です。
資格も学歴も必要ないので、誰でもやろうと思えば、今この時点からWebライターを名乗れます。

ですが、Webライターとしてしっかり仕事にしたい、安定的に稼いでいきたいのであれば、以下の3つのポイントを大切にしてほしいです。

  • ビジネスとしての認識をもつ
  • 常に相手の立場で物事を考える
  • 最も大切なのは「信頼」と「信用」

クライアントから依頼をうけて、納品物の対価として報酬をもらう。
このやりとりは「ビジネス」以外の何物でもありません。

  • 仕事を請けたらきっちりと完了させて納品する。
  • 相手の期待に応え、満足感を与える仕事をする。

ビジネスであれば当然のことではあるのですが、私はかつて企業で働いていたときに「Webライター」と名乗って仕事をする人で、この意識を持っていない人に何人も出会ってきました。

例:納品物の質が低い(誤字脱字だらけなど)、メール返信が遅い、依頼内容を正しく理解していない、など。

ビジネスの前提は「信用・信頼」です。
人と人とが関わる以上、両者の間でこれが築けない限り、相手に高度な仕事を任せることはできません。

つまり、クライアントに信用・信頼されないと、いつまで経っても本質的に稼げるようにはならないのです。

未経験からいきなりフリーランスのWebライターになっている人、副業の軽い気持ちでWebライティングをやろうと思っている人は、周りに厳しく指導してくれる人がいない場合が多いと思うので、とくに気をつけたほうがいいなと思います。

個人で稼ごうとする際に、クライアントに信用・信頼されないフリーランスの特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ:稼げるWebライターになるための努力をしよう

今回のまとめです。

  • Webライターの働き方は、「企業に勤める」か「フリーランス」の2種類
  • 長期的に役立つスキルを身につけるなら、まずは企業で働いてみるのがおすすめ!
  • 最低限必要なアイテムはパソコン
  • Webライターには、わかりやすく文章を書く力、SEOライティングなどのスキルが必要
  • フリーランスでもビジネスとしての意識をもち、信頼される人間を目指すことが重要!

今回は未経験からWebライターになりたい人向けに、まず考えてほしいことや、身につけるべきスキル、大切にしたほうがいい価値観などをお伝えしてきました。

繰り返しになりますが、1円稼ぐWebライターになるのは簡単でも、10万円、20万円…そしてそれ以上を安定的に稼ぎ、職業としてきちんと食べていけるようになるには相応の努力が必要です。

このサイトでは、今後もWebライターのリアルな働き方や、フリーランスとして個人の力を高めて生きていくことに関する情報を発信していきます。

よろしければ、ぜひまたご覧ください。

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