【移住のリアル①】都会から地方へ、そしてさらなる理想の地を求めて。

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こんにちは。フリーランスライター兼ライフデザインカウンセラーの、山﨑です。

実は、私は数年前、30年ほど暮らした東京を離れ、夫とふたりで地方(長野県)へ移住をしました。
そして、それから4年半ほど経ったいま(2024年12月時点)、もう一度、別の場所への移住を目指して徐々に動き始めたところです。

多くの人は「自分らしく生きる」ことを考えていく際に、まず「どんな仕事をするか?」をイメージすると思います。

それももちろん大事なこと。
ですが、私は「どこで生きるか」も、自分の価値観に沿った幸せな生き方を実現するための大事なテーマだと考えています。

そこで、ここでは私たち夫婦のリアルな移住ストーリーを、少しずつ書き連ねていきたいと思います。

実際に、移住を経験した身として実感するのは、「自分の意志で住環境を大きく変える」ということは、まさに生き方を根底から揺るがすような大事な決断であるということ。

そんな大事な話だからこそ、皆さんにも、そのリアルな心情や葛藤、そして現実的な苦労や大変さも含めてお届けしたいと考えました。

本記事では、そもそもなぜ都会からの移住を決めたのか、そして今回なぜ2回目の移住を考えるようになったのか、そこに焦点を当ててお話します。

移住に関心がある方も、そうでない方も、「自分らしい生き方を創造する」ひとつの例として楽しんでいただけたら幸いです。

目次

私たちの自己紹介・移住のきっかけ

まずは、私たち夫婦の簡単なプロフィールと、移住をしたきっかけをお話します。

プロフィール

夫婦ふたり暮らしです。年齢はひとまわり弱、離れています。

プロフィール(現時点のもの)
  • 私:40代、職業:フリーランス(ライター/編集者、カウンセラー)
  • 夫:50代、職業:フリーランス(Web系エンジニア)

1回目の移住時は、私が30代、夫は40代でした。

仕事に関しては、私は20代後半からフリーランスでライティングや編集の仕事を続けてきました。
30代後半で人の支援をしたいと考えるようになり、心理学やカウンセリング、コーチングなどを学び、現在はカウンセラーとしての活動を中心に行っています。

一方、夫はもともと飲食業に就いていましたが、移住後に職を大きく変え、未経験からプログラミング学習を開始。その後、フリーランスのWeb系制作者として活動を続けています。

そもそもなぜ移住したのか

私たち夫婦は、1回目の移住をする約2年半前に結婚。そこから、すぐに移住のイメージを固めていきました。

というのも、そもそも私自身、20代後半から「東京を離れ、田舎で暮らしたい」という思いが募るようになっていたのです。

私は物心つく前から東京で暮らし、小学校~大学、さらに就職した会社も都内で、都会生活にどっぷりでした。

ただ、決して居心地はよくなくて、20代後半で会社員からフリーランスになってからは「暮らし全体をもっと自分らしいものに変えていきたい!」という思いが強くなりました。

そして、もうひとつ。
私は昔からHSP気質が強く、窮屈でうるさい場所、人が多い場所が苦手…というのも、かなり大きかったです。

都会の満員電車、騒がしい街並み、人気店の行列などなど…20代前半までは「まあ、こういうものかな」と我慢できていたことも、だんだんときつく感じられるようになっていったのです。

簡単にいうと、人やモノがあふれる中で暮らす都会のライフスタイルが、どんどん馴染まなくなっていった感覚がありました。

そんな悶々とした思いを抱えながら、30歳を過ぎて夫と出会い、結婚。
夫は地方出身だったこともあり、私の「東京を離れたい」という気持ちを伝えても特に反対の意向はなく、すんなり東京を離れることが決まりました。

ちなみに「移住の決断」は、人によってはなかなか簡単にはいかないかもしれません。
家族の反対や、仕事やお子さんの学校の都合などで、なかなか簡単に決められないケースもあるでしょう。

移住は、まさにライフスタイル全体を大きく変えることになります。ですので、家族の誰かが不満を持っている状態で無理に決行するのではなく、本当に納得できるまで話し合うほうがいいと、個人的には思います。

2回目の移住を考えた理由

ここからは、無事に移住をした私たちが、なぜあらためて移住を考えるようになったのか、その経緯をたどっていきます。

1回目の移住で得たこと・感じたこと

1回目の移住先は、長野県松本市。この土地に決めた大きな理由は、以下の通りです。

  • 長野県へ旅行をしたときに印象がよかったこと
  • 自然、特に好きな山に囲まれていること
  • 賃貸物件が比較的多くて選びやすいこと(いきなり家を買おうとは考えていなかった)
  • 県全体として移住者が比較的多く、「よそ者」が入っていくにあたり安心感があったこと
  • 田舎過ぎず、街の機能がコンパクトにまとまっていて住みやすそうだったこと

これらに加えて、もうひとつ大きな理由がありました。

私たち夫婦はもともと、将来的に移住先でカフェバーのようなお店を開こうと考えていました。なので、個人で商売をするうえで、それなりに可能性がある地域というのも視野に入れていたのです。

ですが、ちょうど移住したのは2020年4月で、全国に新型コロナウイルスによる初めての緊急事態宣言が出たタイミング。移住直後から自粛生活がスタートしました。

もともと夫は現地の飲食店で修業を積みつつ開業資金を貯めるつもりでしたが、計画も白紙に。

休んでいる期間にあらためて人生を見つめなおし、夫も「フリーランス・リモートで働けるスキル」を身につけるべく、一からプログラミング学習をスタート。そのまま仕事にしました。

移住後の働き方は現地就職、起業、地域おこし協力隊などいろいろあります。そのなかでも、フリーランスやリモートで働ける仕事は、やはり移住とは相性がいいなと感じました。

「いま」の理想にピッタリ合う場所をもう一度探したいと考えた

1回目の移住から、かれこれ約4年半…。

松本市は本当に住みやすく、居心地もよいです。
360度山が見られる環境、かといって日常的な買い物にも困ることはなく、この地域自体に不満はありません。

ただし、私たちの中では時間が経つにつれて、以下のような考えが出てくるようになりました。

  • もう少し、田舎度が高い場所で暮らしてみたい
  • 自宅で野菜づくりをやりたい
  • 夫婦ともにフリーランスになり、住む場所の制限が一切なくなった
  • 今後、歳をとってもずっと賃貸に住み続けられるのか不安

こういった思いから、現在よりも少し田舎っぽいところへ移り住むことと、自宅の庭などで畑作業ができるような空き家・中古住宅で暮らすことをイメージするようになりました。

これからの計画

現在住んでいる賃貸物件の次回更新が、2026年の春。
それまでに移住を完了することを目標にします。

私自身、最初の移住をした際はまだ30代でしたが、気づけば「中年」といわれる年代に入っています。
それに、夫とは多少の年齢差もありますし、いつ身体的・体力的に動けなくなるかはわかりません。

だから、いまの心が「やりたい!」と感じることには、身体が元気なうちにチャレンジしたいと思っています。

とはいえ、これからやらなければならないことは山積みです。たとえば、以下のようなことが思いつきます。

  • (大まかに)住む地域を決める
  • 候補地の現地視察、自治体窓口へ相談に行く
  • 物件(中古・空き家)を探す
  • 契約手続きをする
  • 水まわりなどリフォーム関連の手続きをする(古い物件であれば必要だと考えています)
  • 一部、DIYをする(費用をなるべく抑えるために、やれることは自分たちでやりたい)
  • 引っ越す

1回目の移住時は、住む街(自治体)さえ決まってしまえば、あとは現地の不動産屋さんに飛び込んで賃貸物件を紹介してもらい、引っ越しをするだけでOKでした。
正直、東京の中での引っ越しと、大きく労力は変わらなかったです(移動距離が長いことや、環境が変わることによる緊張感はそれなりにありましたが)。

ですが、自分で一から空き家・中古住宅を探すとなると、1回目の移住よりも相当大変になるのでは?と予想しています。

いまは何が起こるのか全然わからないところもありますが、「自分の心が望む生き方」を私自身が追求し、未知の経験を一つひとつ味わいながら目標に向かって進みたいと思います。

まとめ

このシリーズでは、今後も移住計画をリアルタイムで進めていく際の悩みや楽しさ、大変なことなどを発信していきたいと思います。

住む場所を変えるということは、生き方をも変えること。

理想に向かって新しい暮らしをつくっていく過程を通じて、皆さんに何かしらの気づきになるものをお伝えできればという思いでいます。
よかったら、今後の記事もぜひチェックしていただけたらうれしいです。

私自身は普段「もっと自分らしく生きたい」と考えている方に向けて、カウンセリングを通じたサポートを行っています。
日常生活での不安なこと、悩みなどがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。もちろん、移住に関連すること、フリーランスなどの働き方に関するお話でもOKです。

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