人のキラキラした幸せは、遠くから片目で眺めるくらいがちょうどいい。

こんにちは。ライフデザインカウンセラーの山﨑です。

みなさんは、ふとした瞬間に「自分の生活って、このままでいいのかな?」と感じることはありませんか?

スマホを開けばSNSには幸せそうな投稿が並び、テレビでは芸能人たちの華やかなエピソードが飛び込んできます。それが悪いわけではないけれど、目にするたびに「なんだか自分は取り残されている気がする」と感じてしまうこともあるかもしれません。

そんなとき、私たちは無意識のうちに「自分と他人」を比べてしまいがち。でも実は、その違和感やモヤモヤには、ちょっとした「心のクセ」が関係しているんです。

この記事では、なぜ他人の幸せがまぶしく見えるのか、その心理をひも解きながら、自分だけの「幸せのかたち」を見つけるためのヒントをお伝えしていきます。

目次

なぜ、他人が幸せに見えてしまうのか?

「隣の芝生は青く見える」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、他人の状況や持ち物が自分のものよりも良さそうに見える、という心理を表しています。特にSNSやメディアで「キラキラした幸せ」を目にする機会が多い現代では、誰でもこの感覚に陥りやすいんです。

でも、どうしてそんな風に見えるのでしょう?

他人の「光が当たる部分」だけを見てしまう心理

私たちは、目に入る情報をすべて正確に受け取っているわけではありません。

たとえば、SNSに投稿された友達の素敵な写真。それを見て「いいなあ、楽しそう」と思ったとき、その裏側にどんな日常があるかはわかりません。
その友達も、大変なことや悩みを抱えながら、「ちょっとだけ輝いた一瞬」を切り取ったのかもしれませんよね。

また、私たちは他人の「結果」に目がいきやすいものです。
たとえば、「旅行に行った」「昇進した」などの成果だけに目を向けがちですが、その過程でどれだけ努力したのか、あるいはどんな挫折を経験したのかまでは想像しづらいものです。

目に見えるものだけで全体を判断してしまう。そうなると、どうしても冷静かつ客観的な判断がしにくくなります。

でも、それは私たちが人間である以上、自然な反応なのかもしれませんね。

同じものを見ても、受け取り方が人によって異なる

同じ光景を見たとしても、人によって感じ方が違うのも確かです。

たとえば、友達が旅行先で楽しそうな写真を投稿していたとします。その写真を見て、「素敵だな」と思う人もいれば、「私の生活はなんて退屈なんだろう」と感じる人もいます。

これは、私たちのこれまでの経験や「心のクセ」が影響しているからです。

たとえば、物事をネガティブにとらえやすい人は、他人の成功を見たときに「自分には無理」と思いやすい傾向があります。
一方、ポジティブに物事を受け取る人は、「いいな、私も次は挑戦してみよう」と思えるかもしれません。

自分の心がどんなクセを持っているのか気づいてみると、「他人の幸せ」に振り回されずに、もっと心が軽くなるかもしれません。

心のクセはどこから生まれる?

私たちの「心のクセ」は、幼少期からの経験や育ってきた環境、人間関係、さらには社会的な影響によって形作られています。

たとえば、子どもの頃に「もっと頑張らなきゃダメ」と言われる環境で育った人は、無意識のうちに「自分はまだ足りない」と感じやすくなることがあります。
また、周囲からの期待やプレッシャーが強い環境では、「他人と比べて自分の価値を測る」クセがつきやすくなります。

さらに、現代社会ではSNSやメディアが常に「成功」「幸せ」「理想」を提示してくるため、私たちの心はそれに影響されやすくなっています。

このような外的要因が積み重なり、知らず知らずのうちに「他人の幸せに振り回される」心のクセができてしまうのです。

SNSとうまく付き合うためには

SNSは私たちの生活に欠かせないツールの一つとなりました。
気軽に情報を共有したり、他人の生活を垣間見たりできる便利なプラットフォームですが、その一方で、SNSが原因でストレスや不安を感じることも増えています。

ここでは、SNSとの上手な付き合い方を考えていきます。

「見せたい部分」だけが切り取られていることを理解する

SNSに投稿されている内容は、投稿者が「見せたい」と思った一部分だけ。

これはまるで、映画の予告編のようなものです。全体のストーリーを見せるのではなく、一番魅力的なシーンだけを切り取っているのです。

投稿されている内容がすべてその人の真実とは限りません。
どんなに華やかに見える写真も、背後には人には言えないような苦労、あるいは普段の何気ない日常があるのかもしれないと想像してみると、きっと捉え方が少し変わってくるはずです。

自分の「基準」を大切にする

他人の投稿を見ると、つい「あの人は成功している」「自分は遅れている」と感じることがあります。でも、それは他人の基準での話ですよね。

SNSを見て焦ったり落ち込んだりしたときは、自分が本当に大切にしたい価値観や目標を思い出してみてください。

「自分は自分」という軸を持つことで、他人の基準に振り回されず、自分らしいペースで進むことができます。

SNS以外のコミュニケーションを大切にする

SNSは便利ですが、直接会って話したり、電話で声を聞いたりするコミュニケーションにはかなわない部分もあります。

また、SNSなどネットでは、個人の検索履歴などから、趣味嗜好や属性などに合わせた情報が勝手にカスタマイズされるため、どうしても「情報の偏り」が生まれやすいです。そうなると、視野も狭まってしまいがちです。

たまにはSNSをお休みして、大切な人と直接会う時間を作る。外に出て、普段の世界とは違うものを取り入れてみる。

そんなふうに過ごすだけで気持ちがリフレッシュし、「他人の幸せ」に対する見え方も変わるかもしれません。

他人の「光」と自分の「影」を比べないで

一見、輝いて見える他人の一面は、その人のすべてではありません。

キラキラした姿を追いかけたくなる気持ちは自然なこと。でも、「光の裏には必ず影がある」と考えて、他人のことは「遠くから片目で見る」くらいの距離感でいると、少し肩の力が抜けるのではないでしょうか。

もし「なんであの人だけ幸せそうなの?」と思うときは、心の中でそっとこう唱えてみてください。
「きっと、この人にも、私と同じように言えない一面があるんだ」と。

そして、もっと大事なのは、誰かと比べるのではなく、自分自身の幸せのかたちを見つけていくこと。
それが他人に振り回されず、自分らしく生きるための一歩になります。

とはいっても、私たち人間が自分の思い込みや心のクセを変えるのは、簡単なことではありません。
「どうしてもモヤモヤが晴れない」「そもそも自分の価値観がわからない」……そんな気持ちになるのも、自然なことです。

もし今、あなたがそうした悩みや迷いを抱えているなら、一度、あなたの心に一緒に向き合ってみませんか?

カウンセリングは特別なものではなく、誰でも気軽に試せるものです。
私の体験カウンセリングでは、あなたが心の中で感じていることをじっくりお聞きし、安心して話せる時間を大切にしています。

まずは、ほんの小さな一歩から。お茶を飲みながら気軽におしゃべりする感覚で、お話を伺えたらうれしいです。

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