コラム

転職・独立しても「ここじゃない感」が消えない人へ。働き方を変えても満たされないときにできること

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こんにちは。
心と働き方のカウンセラー、山﨑ももこです。

「転職して環境を変えたのに、なんだかモヤモヤする」
「新しいスタートを切ったはずなのに、思っていたほど心が軽くならない」

そんな気持ちになることはありませんか?

今の会社じゃない気がして転職する。
今の働き方じゃない気がして独立する。
今の暮らしじゃない気がして住む場所を変える。

働く場所や肩書き、住む場所などの“外側”を変えることで、たしかに少しラクになることもあります。
でも、それでもどこかで「ここじゃない」「これじゃない」という感覚が続いてしまうことも、珍しくありません。

この記事では、私自身の「ここじゃない」体験と、カウンセラーとして見えてきた「働き方や環境を変えても、なぜ満たされないことがあるのか」

そして、そこから抜け出すためのヒントをお伝えしていきます。

こんな方に読んでほしい記事です
  • 環境を変えても「ここじゃない感」が続いている
  • 「このままでいいのかな?」という違和感が消えない
  • 他人の成功に心がざわつき、比べて苦しくなりがち

「転職しても、独立しても、なんだかしっくりこない」

そんな感覚を抱えている方に、少しでもヒントになればうれしいです。

目次

私の「ここじゃない」体験:1社目→2社目→フリーランス

「環境を変えれば、きっとラクになるはず」
そう信じて動いたのに、なぜかモヤモヤが消えない。

実は私自身が、まさにそのパターンの当事者でした。

まずは、私がどのように「ここじゃない」を繰り返し、そこからどう自分なりの「しっくり感」を見つけていったのか、少しお話しさせてください。

「とにかく逃げたい」からの転職と独立

私の社会人生活は、「ここじゃない」からスタートしました。

新卒で入った1社目は世間的に見れば安定した企業でしたが、社風は古く、体育会系のような雰囲気がありました。

朝7~8時頃に出社し、帰宅は終電、ときにはタクシー帰りになる日も。
なんとか3年目までがんばりましたが、気づいたらいろんな不調が出てきて、調子を大きく崩してしまいました。

休職期間を経てゆっくり考えたものの、とても復職する気分にはなれず、「ここじゃダメだ」と思って転職。

2社目は1社目よりはマシでしたが、私が当時身を置いていた制作業界は、基本的にハードワークです。

夜遅くまで不規則に働くことも多く、楽しさよりも慌ただしさに追われ続け、心から満たされた感じはありませんでした。

このままでは満足できない。
でも、そのとき感じたのは「このまま何度も転職しても、きっと同じことの繰り返しになる…」という予感でした。

そして、問題は会社にあるのではなく、もっと別のところにあるのかもしれない、とも感じたのです。

というのも、私はその頃、心のどこかで「自分でコントロールできるゆとりのある働き方を求めている」「そもそも組織という場や集団そのものが苦手ではないか」と気づき始めていました。

そして思いきってフリーランスになりました。

当時はあまり深く考えていませんでしたが、合わない環境から逃げたい気持ちもあったし、「自分で何とかしてみよう」という前向きな気持ちもあった。

その両方が正直なところだったと思います。

フリーランスになって見えたもの

フリーランスになって感じたのは、まず圧倒的な「自由」です。

ただ、その裏側では責任の重さやプレッシャーも、しっかりのしかかりました。

仕事がなければ収入がゼロになる不安、すべてを自分で決めなければならないプレッシャー、休んでいると「この時間も、もっと仕事をすべきかな」という焦り…。

フリーランスになった当初も、実は「ここじゃない感」が完全に消えたわけではありませんでした。

収入がちょっと不安定になると「会社員のままのほうがよかったかも…」、世間のボーナス支給のニュースを見れば「ボーナスもらえるなんてうらやましい…」と、夜な夜な考えたり。

クライアントとの関係で悩んだときには「組織にいたほうが守られていたかな…」と思ったり。

でも、そういう不安定さを感じる中でも、少しずつ「私にとって本当に大事なこと、心地よさ」が見えてきたのです。

なんとなく違和感がある仕事は無理に引き受けず、自分の「直感」を大事にする。
1日のスケジュールはガチガチに決めない。
「これからやりたいこと」など、創造的なことを考える時間を多く設ける。

そういう働き方、過ごし方が、私にはしっくりくることがわかってきました。

そして、常に「自分にフィットする働き方やライフスタイルって何だろう?」と考え続け、必要に応じて微調整しながら今まで過ごしてきています。

ただ、これはあくまでも私の場合。

大切なのは誰かの正解ではなく、「自分にとってのしっくり感」を少しずつ探していくことなのだと思います。

なぜ「ここじゃない」を繰り返してしまうのか?

私自身の体験、そしてカウンセラーとしてさまざまな方とお話しする中で、人が「ここじゃない」を繰り返しやすくなる理由が見えてきました。

ここからは、その背景にあるものについて少しお話ししたいと思います。

1.環境を変えても、心の奥の前提は一緒についてくる

「頑張らなければ価値がない」「休むのは怠け」「人に迷惑をかけてはいけない」

こうした心の奥にある「こうあるべき」という前提や、長年培ってきた考え方の癖は、まるで色付きのメガネのように、どんな環境に身を置いても一緒についてくるものです。

新しい環境に期待をしても、結局そのメガネを通して物事を見るので、また別の形で「安心していられない感覚」が顔を出してしまいます。

たとえば、こんな経験はないでしょうか。

転職して職場環境が改善されたのに、今度は「この会社でうまくやれなかったら次はない」という焦りが出てくる。
独立して自由になったはずなのに、「仕事していない時間は罪悪感を感じる」という思いがついて回る。
引っ越して気分一新したのに、「ここでも馴染めなかったらどうしよう」という不安が頭をよぎる。

私自身もそうでした。

会社員時代は「理不尽な上司や会社のルールこそが問題」と思っていましたが、独立した後は「何かしていないと罪悪感を感じてしまう自分」が気になり続けて、結局いつも何かに怯えている自分がいました。

問題の相手が「上司」から「自分への厳しさ」に変わっただけで、「常に不安を抱えている」という根本的なパターンは変わっていなかったのです。

考え方のクセは誰にでもあるもので、それ自体がダメなわけではありません。

ただ、この「心のメガネ」の存在に気づくことが、同じパターンから抜け出す第一歩になります。

2.「何を大切にしたいか」がはっきりしないと、どこに行っても迷ってしまう

「何を大切にしたいのか?」「どんな状態なら心から満たされるのか?」

ここが曖昧だと、どんなに環境を変えても「なんか違うかも…」という感覚がつきまといやすくなります。

かつての私もそうでしたが、いま私がサポートさせていただく相談者さんも、「嫌なこと」はよくわかってるけれど、「本当に大切にしたいこと」がわからないとおっしゃる方が多いように感じます。

人はつい嫌なこと、ネガティブなことに目を向けてしまう習性があります。

また、外側の条件が気になって自分の本当の気持ちを無視してしまうときにも、迷いや違和感が生じやすくなります。

だからこそ、「嫌なことを避ける」だけでなく、「自分が本当は何を求めているのか」を考える時間を持つことが大切です。

3.知らず知らずのうちに「他人の物差し」で測ってしまう

SNSで目に入る成功談、周りの人たちの選択、世間の「こうあるべき」という声…。

それらを見ながら「自分はまだまだだ」「もっと頑張らないと…」と感じてしまう。

そんなふうに他人の基準で判断していると、どんな環境にいても「まだ足りない」「ここじゃない」と感じ続けやすくなります。

ただ、これだけ情報があふれる現代では、誰もが陥りやすい状況だと思います。

外部の影響をまったく受けない生き方は、山ごもりでもしない限りは無理かもしれません。

それでも、「いま自分は、誰の物差しで測っているだろう?」と立ち止まる視点を持つことから、変化は始まっていくのだと思います。

「ここじゃない」から抜け出すための3つのヒント

どうすれば「ここじゃない」の繰り返しから抜け出せるのか、3つのヒントをお伝えします。

ヒント①お金だけじゃない「生き方の満足度」に目を向けてみる

生きていくために、お金はもちろん大事。
でも、お金のことだけを考えて選択をすると、「本当にこれがやりたかったこと?」と疑問を感じやすくなってしまいます。

たとえば独立する場合、収入は会社員時代より不安定になるケースも珍しくありません。

でも「自分で選択する自由」「自分のペースで働ける環境」が得られたことで、人生の充実感はむしろ高まった、と感じる人もいます。

大切なのは、自分にとって「満足のいく生き方」を考えること。
その内容は、人によってまったく違うものです。

ただ、いきなり「理想の人生とは?」と考えても、答えはすぐには出ないかもしれません。

そんなときは、まず今の生活の中にある「小さな満足」から探してみてください。

「どんな瞬間にやりがいや楽しさを感じるだろう?」
「今の暮らし・働き方の中で、ちょっとだけでも好きと思える要素は?」

お金や肩書きだけでなく、こうした「自分が心地よく感じる瞬間」にも目を向けてみる。

そうやって自分に問いかける時間を持つこと自体が、「ここじゃない」から抜け出す第一歩になります。

ヒント②「やりたいこと」と「現実」のちょうどいいバランスを探してみる

「好きなことを仕事にしたい」「自分らしく生きたい」という思いは、本当に素晴らしいもの。

でも、やりたいことばかりで人生を組み立てるのは簡単ではないのも現実ですよね。

大事なのは、「やりたいこと」×「現実的な生活」のバランスを見つけること。

そのためにも、いきなり「理想100%」を目指すのではなく、無理のない範囲で小さく動いて試行錯誤しながら、少しずつ理想に近づけていく。

そんな進み方もあるんじゃないかなと思います。

ときどき立ち止まって、こんなことを考えてみてください。

「今の働き方、1年後、3年後も無理なく続けられそうかな?」
「完璧じゃなくても、今できることから少しずつ理想に近づけているかな?」

いきなり完璧を求めすぎず、今の自分にできることを大切にしていく。

そんな姿勢が、案外「ここじゃない」から抜け出すコツだったりします。

ヒント③幸せの基準や進むペースは人それぞれだと思い出してみる

SNSを見ていると、すごい実績を出している人がたくさんいますよね。

つい比べてしまうこともあるけれど、「他人の幸せ」と「自分の幸せ」は違うということを、どうか忘れないでいただけたらと思います。

私にとってフリーランスという働き方は合っていましたし、都会よりも田舎で生活することが合っていました。

でも、決まった枠の中で働きたい人、便利な環境で生活したい人、組織の中で成果を出していきたい人…価値観は本当に人それぞれ。

さらに進むペースも一人ひとり違います。

どうしても焦りや不安が募ってきたら、あなた自身の心に「私にとっての幸せな生き方は?」「私はどんなペースで進みたい?」と問いかけてほしいです。

私自身も、まったく焦りや不安がなくなったわけではありません。

もともと人のやり方や進み方がどうしても気になってしまうし、細かいことが気になるほど不安が募りやすい性格でもあります。

そんな私が少し楽になれたきっかけは、「私と同じ境遇の人は世界に一人もいない」と考えるようになったこと。

誰かと単純に比べること自体が、あまり意味を持たなくなってきたんです。

また実際の対処法として、SNSをほとんど見ない生活を選びました。

自分なりのセルフケアとして、今もそのスタイルを続けています。

必要なときだけ「点」で使い、心がざわついたらアプリを閉じる。

それだけで、他人の物差しに振り回される時間が減り、「私にとっての満足って何だろう?」と立ち返りやすくなりました。

そして最後に、こんな問いかけも試してみてください。

「今すでに持っている幸せって、何だろう?」

私たちはつい「足りないもの」に目が向きがちです。
でも、すでにあるものに気づくことも、自分だけの幸せの基準を取り戻す大切な一歩になります。

「ここじゃない」から「ここからどうする?」へ

環境を変えること自体は、決して悪いことではありません。

ただ、「何かを変えれば、自動で心が満たされるわけではない」のも、また事実です。

大切なのは、自分の心を無視しないこと。
少しずつでも気持ちが前向きになる道へ進み、「自分にとっての居心地のよさ」を見つけていくことです。

それには、それなりの時間がかかる場合もあります。

でも、やみくもに流されるのではなく、ときには立ち止まって自分の心と向き合い、納得して次の一歩を選んでいく。

それは「自分の人生を生きる」ために、とても大事な時間なのだと思います。

あなたの「ここじゃない感」は、より良い人生を求めている気持ちでもあります。

その気持ちを否定せず、でも振り回されすぎず、少しずつ「自分にとっての心地よさ」を見つけていってもらえたらと思います。

ちなみに、まだ「転職や独立をするかどうか」という段階で迷っている方は、以下の記事も参考になるかもしれません。

「ここじゃない」という違和感を抱えている方

「環境を変えたはずなのに、なぜか心の霧が晴れない」
「また同じパターンを繰り返してしまうんじゃないかと、動くのが怖い」

そんなふうに一人で立ち止まってしまっているとき、
安心できる対話の中で、その気持ちを少しだけ外に出してみませんか。

「思考のクセ」や「こうあるべき」という前提は、
自分一人で考えていると、当たり前すぎてなかなか気づけないものです。

私のセッションでは、あなたの「ここじゃない感」の正体を一緒に探りながら、
あなたが本当に大切にしたい価値観を丁寧に言葉にしていきます。

焦らず、一緒に見つけていきましょう。

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