こんにちは。カウンセラーの、やまももです。
皆さんは「やってみたいな」と思ったこと、気づけばずっと「やれていない」ままになっていませんか?
「時間ができたら…」 「もう少し落ち着いたら…」 「そのうちやればいいか…」
そんなふうに思って先延ばししているうちに、心の中でポッと灯った「やりたい」の気持ちは、いつの間にか薄れてしまうことがあります。
私もこれまでに、何度もそういう経験をしてきました。
でも、最近ある小さなできごとをきっかけに、「やりたいことがあったら、できるだけすぐに行動する」ことの大切さを、改めて実感したのです。
この記事では、そんな体験談を交えながら、「先延ばしにしないこと」が人生を前に進めてくれる理由についてお伝えします。
- やりたいことがあるのに、つい後回しにしてしまう
- 「タイミングを逃した…」と後悔した経験がある
- 「いつかやろう」と思っていることが、なかなか減らない
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
やりたいときが、やりどき
「これ、やってみたいな」「なんか気になるな」
そんなふうに心が動いたときが、実は一番の「やりどき」なのかもしれません。
「時間ができたら」
「もう少し落ち着いたら」
「そのうち気が向いたら」
私たちはつい、そんなふうに「あとまわし」にしてしまいがちです。
でも、そのうち忘れてしまったり、気持ちが薄れてしまったりして「やらずじまい」になることってありませんか?
そんなことを改めて感じた、最近の出来事をひとつご紹介したいと思います。
予約待ち人数「24人」の衝撃
先日、地元の図書館でちょっと驚くことがありました。
執筆の参考にと、あるビジネス書を検索してみたのですが──
なんと、その本には予約待ちが24人もいたんです。
図書館の貸し出し期間は2週間なので、単純計算でも自分の番が回ってくるのは10か月後。
その数字を見た瞬間、私は「これは待っていられないな」と思い、すぐに購入を決めました。
今の「知りたい」は、今こそ必要な情報
たとえばそれが、絶版で入手困難な貴重な本なら、何か月も待つこともあるかもしれません。
でも今回の本は、どこの書店でもすぐに手に入るようなものでした。
そして何より、「今、知りたい」と思ったからこそ、その本に意味があるんですよね。
人の気持ちは変わります。
今は興味があっても、数か月後には関心が薄れてしまっているかもしれません。
実際にその本を手に取り、読んでみると、今の自分にぴったりの内容がたくさん詰まっていて、読み終えたときには「次にやるべきこと」が自然と見えてきました。
もし、あのとき「無料で読めるから」と予約だけしていたら、10か月後にはそのタイミングを逃していたかもしれません。
「やりたい」と思ったときに、すぐ行動に移す。
それが、学びや気づきを次の行動へとつなげるいちばんの近道だと、私は改めて感じました。
ほとんどの人は先延ばししてしまうもの
「やりたい」と思ったことでも、私たちはすぐに動けるとは限りませんよね。
「まあ、今度でいいかな」
「もう少し落ち着いてからにしよう」
そうしているうちに、最初のワクワクや熱が少しずつ冷めてしまった…という経験、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
先延ばしって、決して「意志が弱いから」とか「やる気がないから」ではないんですよね。
心理学では、先延ばしの背景に「不安を避けたい気持ち」や「完璧にやりたいという思い」、あるいは「自分に自信が持てない気持ち」などがあるとされています。
他にも、性格や認知のクセ、まわりの環境など、いろんな要素がからみ合って起こるもの。
つまり、誰にでも起こりうる自然な反応なんです。
だからこそ私は、「そんな自分を責めないでいい」と伝えたいと思います。
どんなに好きなことでも、「ちょっと面倒だな」と思ったり、「今日は気分が乗らないな」と感じたりするのは、全然おかしなことじゃありません。
人は、本来「すぐに行動する」のが得意な生き物ではないのかもしれません。
まずは、そんな自分の性質をそのまま受けとめてあげること。
そこから、少しずつ前に進む工夫をしていけばいいんです。
「やりたい」は、待たせないであげたい
「そんなに急がなくてもいいよ」
「ゆっくり、自分のペースでいいんだよ」
この忙しい世の中では、そんなふうに自分に声をかけてあげることも、とても大切です。
でも、もうひとつ忘れたくないなと思うのが、「今この瞬間も、いつか終わりがくる」ということ。
ちょっと極端に聞こえるかもしれませんが…
人生って、本当に何が起こるかわからないですよね。
病気やケガ、身近な人の変化、自分の心の変化。
「やりたい」と思っていたことが、ある日ふと「できなくなる」ことだって、決して珍しいことじゃありません。
たとえば、「死ぬまでにやりたいことリスト」を書いたとします。
その中に、「あれ?これって今でもできるじゃん」ってこと、けっこうたくさんあるかもしれません。
もちろん、未来に夢や希望を持つことは素敵なこと。
でも同じくらい、「今できることに目を向けること」も大事にしていきたいなと思うのです。
私自身、何かを「やりたい」と思ったとき、できるだけ早く行動に移すようにしています。
それは、「ちゃんと今の自分の気持ちを受けとめてあげたい」という気持ちでもあります。
夢を描くことも、心の声に気づくことも、どちらも大切。
だからこそ、やりたいことが芽生えたら、できる範囲でいいから、そっと動き出してみる。
その小さな一歩が、未来の自分をきっと笑顔にしてくれるんじゃないかな、と思っています。
あなたの「やりたい」が、育っていきますように
「これ、やってみたいかも」
そんなふうにふっと心に浮かんだ気持ち。
それは、小さくてもあたたかい、あなただけの灯りのようなものです。
でもその灯りは、放っておくと、いつの間にか消えてしまうこともあります。
だからこそ、「いつかできたらいいな」と思っていることがあるなら、今日、ほんの少しだけでも動き出してみませんか?
たとえば、メモをしてみる。
誰かに話してみる。
少しだけ調べてみる。
それだけでも、気持ちはふわっと前に進みはじめます。
最初から完璧に、たくさんやろうとしないで、「今、やりたいことを、今できるかたちでちょっとだけやってみる」
そんなふうに生きていけたら、きっと、私たちの可能性はどんどん広がっていくはずです。