生きづらさを感じるHSPの人ほど、「自分の感覚」を大切にしてほしい

「HSPが生きづらさを感じる理由と、感覚を大切にする方法」アイキャッチ画像

こんにちは。心の整理&自己理解をお手伝いするカウンセラー、やまももです。

ここ数年、「HSP」や「繊細さん」という言葉をよく見かけるようになりましたね。

実は私自身、子どもの頃からかなり強いHSP気質を持って生きてきました。
ちょっとしたことで心が揺れたり、人一倍疲れやすかったり…。
そんな自分を持て余し、悩むことも多かったです。

でも、最近はこうも思っています。
この敏感さは「生きづらさ」の原因であると同時に、自分ならではの「特別なセンサー」なのかもしれない、と。

この記事では、HSPの特性を「感覚」というキーワードで紐解きながら、私自身の体験談も交えて、どうすればもっと心地よく生きていけるのか、一緒に考えてみたいと思います。

この記事はこんな方におすすめ
  • HSP気質で、人間関係や日々の生活に疲れやすい
  • 周りに振り回されやすく、「自分が本当にしたいこと」がわからない
  • HSPの自分をもっと受け入れ、心地よく生きる方法を知りたい

あなたの繊細さが「生きづらさ」ではなく「あなたらしさ」になるように、一緒に考えてみませんか?

目次

HSPの人が感じる「生きづらさ」の正体

HSP(Highly Sensitive Person)」は、生まれつき感覚がとても鋭い人のことを指します。

たとえば…

  • 人の声のトーンや場の空気に敏感に反応して、すぐに心がざわついてしまう
  • 光や音、においなどの刺激に強く反応し、疲れやすくなる
  • 相手のちょっとした表情や言葉が気になって、ずっと考えてしまう

こうした特性のために、日常の中でも知らず知らずのうちにストレスをためこみやすいのがHSPの特徴です。

私も、小さい頃から自分の感覚の鋭さに戸惑ってきました。

たとえば…

  • 友達の家のにおいで気分が悪くなる
  • 洋服のタグや素材のチクチク感がどうしても気になる
  • 予防接種の列に並ぶだけでパニックになって泣き出す
  • 舞台を見て感動しすぎて、夜に眠れなくなる

そんな自分に、ずっと「どうして私は普通じゃないんだろう」と悩んでいました。

「感覚」のあとに「気持ち」がくる

HSPの人が抱える生きづらさの多くは、感覚が敏感すぎることに由来します。

感覚とは、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を通じて、体や心が自動的に受け取る刺激のこと。

そこから「気持ち」が生まれます。

たとえば…

  • 人ごみの中で息苦しく感じたとき(感覚)→不安な気持ちになる
  • 相手の声が冷たく聞こえたとき(感覚)→悲しい気持ちになる

HSPの人は、この「感覚」のキャッチ力がとても高いため、気持ちの動きも大きくなりやすいのです。

感覚は、心からの大切なサイン

「なんとなく気が重いな」「ちょっと落ち着かないな」
そんな小さな違和感、無理に我慢していませんか?

私たちHSPの感覚は、ある意味でとても正確です。

  • 飲み会でなんとなく気が進まなかったのに無理して行って、ぐったり疲れてしまった
  • この人はちょっと苦手だな…と思ったのに付き合って、やっぱり傷ついた

そんな経験、私にも何度もありました。

でも、そういうときって、感覚がちゃんとサインを出してくれていたんですよね。
「合わないよ」「無理してるよ」と。

だからこそ、感覚を無視するのではなく、まずは気づいてあげること。
それが、自分を大切にする第一歩です。

「自分の感覚」に従った働き方へ

私は会社員を経験したあと、現在はフリーランスとして働いています。

実は、会社勤めのころは、毎日が本当につらかったです。

騒がしいオフィス、スピード重視のやり取り、休憩が取りづらい環境…。
常に緊張状態で、ついには体調を崩し、会社を辞めることに。

その後、ライターとして独立しましたが、最初のうちは不安も多く、収入も安定しませんでした。

それでも、少しずつ「自分に合う働き方」を模索するなかで、自分の感覚を最優先することの大切さに気づきました。

たとえば、

  • 人と無理に付き合わない
  • 疲れたらすぐに休む
  • 書くことを通じて自分の内側を整理する

こうした選択を積み重ねることで、以前よりも心が穏やかになり、繊細さを「生かせる」働き方が少しずつできるようになっていきました。

HSPこそ、「自分の感覚」を信じていい

HSPという気質は、なくなるものではありません。
でも、だからこそ「どう付き合うか」が何より大切だと感じています。

誰かに合わせるのではなく、自分の感覚や心の声を信じてあげること。

「なんとなくしんどいな」
「ここ、落ち着かないな」
「ちょっと気が進まないな」

そんなサインに耳を傾けて、自分に優しくあってほしい。

それだけで、きっと今よりも少しだけ、生きることが楽になるはずです。

自分らしく生きる道は、いつからでも見つけることができる

私はフリーランスになったのを機に、昔のように異様な心身の不調に襲われることは少なくなりました。
でも、気質がなくなったわけではありません。

今でも、人混みは苦手ですし、気持ちがざわついて眠れない夜もあります。

でも、自分と上手に付き合うコツを、少しずつつかめるようになってきました。

そして今は、かつての私のように悩む人の力になりたくて、カウンセラーとして活動しています。


最後に、あなたへ…。

もし今、「なんとなく毎日がしんどいな」「自分に合ってない気がするな」と思っているなら…
まずは、あなたの中にある小さなサインを大切にしてみてください。

気持ちはコントロールできても、感覚はごまかせません。
でも、その感覚を受け止めてあげるだけで、少しずつ、自分らしい道が見えてくるはずです。

💡 自分の感覚に気づくためのヒント

  • 最近、なんとなく気が重い予定や場所はありましたか?
  • 疲れているとき、どんなことを「やめたい」と感じましたか?
  • 逆に、「ほっとできる瞬間」はどんなときでしたか?

ひとりで抱むのがつらいときは、いつでも気軽にお話してください。
HSPの気質もまるごと受けとめながら、あなたにとって心地よい生き方を、一緒に見つけていきましょう。

気持ちのモヤモヤ、一緒に整理していきましょう

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