こんにちは。フリーランスライター兼ライフカウンセラーの、山﨑です。
私は数年前、30年ほど暮らした東京を離れ、夫とふたりで地方(長野県)へ移住をしました。
そして、それから4年半ほど経ったいま(2024年12月時点)、さらなる移住を目指して動き始めたところです。
私は普段、カウンセラーとして「自分らしく生きるためのお手伝い」をしています。そんな私だからこそ、まずは私自身が、常に自分らしい生き方を実践し続けることを大事に考えています。
そこで、「移住のリアル」シリーズでは、そんな自分の移住体験談を(ほぼ)リアルタイムで記録しています。
私が自分の心に正直に生きる姿をお見せし、少しでも皆さんの心の中にも勇気のようなものが生まれるきっかけになったとしたら、それは本当にうれしいこと。
移住に関心がある方も、そうでない方も、「自分らしい生き方を創造する」ひとつの例として楽しんでいただけたら幸いです。
前回の記事(第1話)は以下にまとめています。
最初にやるのは、移住先を決めること
いざ「移住しよう」を決めたら、多くの人はまず「どこに住むのか?」を考えることになるでしょう。
私たちがどのように移住先を決めているのか、悩んだことも含めてご紹介します。
移住先の候補地がありすぎる!
移住先選び。これは簡単なようでいて、実はとても頭を悩ませます。
「生まれ育った地域へUターンする」「実家に近い〇〇県か△△県のどちらかがいい」といったように、最初から条件を絞り込んでいる場合は、さほど悩むこともなく決められるかもしれません。
でも、私たち夫婦の場合は、ほとんど条件がありません。
言ってしまえば「日本全国ほぼどこでもOK」という前提で、次の移住先を決めていくことになりました。
条件が緩すぎると悩む
「どこでもOK」と言いながらも、よく考えていくと、「こういう場所は避けたい」という条件をいくつか挙げることができました。
- 降雪量があまりに多い(1メートル積もるなど)地域
- 北海道&沖縄(暮らしがイメージしづらいため)
- 災害の危険性が高いと思われる地域
- 関東地方(東京からはなるべく離れて生活したいから)
なお、災害については、正直なところ、日本全国どこで暮らすにしても一定の危険性や不安はつきまとうものだと思っています。
ただ、この先、特に気になるのは南海トラフ地震です。わざわざお金をかけて移住するのに、あえて最もリスクが高いエリアに突っ込んでいく必要もないよな、と考えています。
また、上記にはあえて記載していませんが、今回の移住では「田舎っぽさが少し高いところに住みたい」という思いがあるので、基本的に都市部(主要都市)はイメージしていません。
こういった細かな条件も含めると、だんだんと絞り込まれてきます。
現実的にどうやって移住先を絞っていくのか?
これまで4年半ほど長野県で暮らしてみて、長野は本当に素晴らしい場所だと感じています。
全国都道府県の移住先人気ランキングで毎年上位に入るのも、住んでみて納得です。
「長野を気に入っていること」と「長野を離れたい理由がない」ということから、長野県内で希望条件(主に、田舎の雰囲気で家庭菜園もできる一戸建てに住む)を叶えられる別の地域へ移ることを考えました。
ここで、長野の地理や地域性に少し触れておきたいと思います。
長野県は、日本のまさに真ん中あたりに位置します。
特筆すべき点は、8つの県(新潟・富山・岐阜・愛知・静岡・山梨・埼玉・群馬)に接していること。隣接県の多さは、日本全国の中で、長野が日本で一番多いです。
続いて、長野県内の事情に少し触れます。
長野県は一般的に、大きく4つのエリア(北信・中信・東信・南信)に分けて語られます。
このエリアごとに、気候や雰囲気、文化的なこと(食べもの、風習など)も、だいぶ異なるのが特徴です。
- 北信:長野市(新潟が近くて雪も多い。野沢温泉などスキー場も有名)
- 中信:松本市、塩尻市、安曇野市(縦に長くて北と南ではだいぶ雰囲気違う。白馬も含まれる)
- 東信:上田市、佐久市、軽井沢町(全国的にはやっぱり軽井沢のイメージが強そう)
- 南信:飯田市、諏訪市(“日本一の星空”と称される阿智村もある)
この4年半で、私たちは県内のいろいろな場所を巡りました。
北信は、有名な善行寺が近く、いい温泉もあるし、険しい北アルプスの山々を間近で見られて遊びに行くにはいいのですが、寒さや積雪量のことを考えると、住むのは少し大変かなという印象。
ですので、北信を除いたエリアで、理想のイメージに合う場所を探していこうと考えています。いくつか気になる場所があって、まだ絞り込めていません。
※補足:「雪」と「寒さ」問題について。
中信の場合ですが、松本市周辺の市街地寄りあれば、積雪は多くても20cm程度(1シーズンに2~3回あるかどうか)。
そもそも、毎日雪が降る感じでもありません。長野=雪のイメージを持っていた私は、「あ、こんなに降らないの?」と思うくらいです(山間部ではかなり降るところもあります)。
ただ、冷え込みは、東京と比べるとだいぶ厳しいです。
最低気温については、12月くらいからは氷点下の日が増え、1月からの一番寒い時期にはマイナス12度くらいまでいきます。
私はもともと寒さが苦手でしたが、住んでみれば大丈夫でした。人は、ちゃんと環境に適応できるのだな…と思いました。
地方に住むなら自治体ごとの環境・雰囲気のチェックが大事
地方で暮らしてみて感じるのは、自治体によって、かなり住み心地が変わるということ。
そして、これはおそらく長野県だけの話ではないと思います。
たとえば、東京であれば、23区内で引っ越す場合、生活が(便利さという点において)激変することはないでしょう。
もちろん、街ごとに高層ビルが立ち並ぶオフィス街なのか、閑静な住宅地か、あるいは下町の雰囲気が漂うのか…など、ちょっとずつは違います。
(また、さすがに奥多摩などまで行くと、もはや東京とは思えないような景色も広がっていますが…)
ただ、それでも東京は東京。全域で電車が通っていて簡単に移動できますし、それぞれの街に病院も、商業施設もたくさんあって、だいたいどこでも便利に暮らせます。
ですが、地方に身を置くと、自治体ごとの違いがかなり大きいと実感します。
もちろん地方であっても、それなりに人口や店が多くて行政サービスが整っているところもありますが、一方では人口減少の勢いが止まらず、どんどん寂れてしまっている地域も。
歩ける範囲にコンビニや病院がなかったり、最寄りのスーパーまで車で1時間かかったりするような場所も珍しくありません。
都会では「当たり前」にあるものが、田舎では「当たり前」にない。そんなことが普通です。
私のことでお話すると、いま住んでいる松本市は、人口20万人以上の「中核市」に指定されており、そんなに不便な場所ではありません。
なので、ここからもっと田舎っぽいところへ移るためには、私たち自身が日々の生活にどれくらいのものを求めるのかを、あらためてしっかり考えていかなくてはと考えています。
そのためにはネットで情報を調べることも大事ですが、それ以上に自分の足を使い、目でみることが必要。
まず2025年1月の目標として、県内でいま少し気になっている地域に実際に訪れてみる予定です!