会社生活の息苦しさを超えて見つけた、自分を大切にする生き方と働き方

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こんにちは。ライフデザインカウンセラーの山﨑です。

今日は「自分らしい働き方がしたい」「やりたいことを見つけて自由に生きたい」と考えている方に向けて、私の体験談を踏まえ、その少しでもヒントになるようなお話をしたいと思っています。

私自身は幼少期から敏感で繊細、いわゆるHSP気質で、息苦しさを感じることが多い人間でした。

学生時代は一生懸命に周りに合わせようとし、会社に入ってからは目の前の仕事に精一杯向き合いつつ、どこか居心地の悪さを感じながら働いていました。
誰かの目を気にして、求められる「理想の自分」を演じているような感覚。自分では「おかしい」と感じることでも、そのまま受け入れなくてはならない空気。

さらに毎日の長時間労働で疲れ果て、「この先もずっとこんな日々が続くのか…」と思うと、心がどんどん縮こまっていくようでした。

結局、その後は体調を崩して退職。1回転職をしたのち「本当に自分に合う生き方や働き方」を模索した結果、フリーランスになり、もう10年以上。
いまは、以前と比べて無理なく、自然体で過ごせるようになっています。

もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも、かつての私と似たような気持ちを抱えているかもしれません。会社での人間関係、仕事のプレッシャー、いつまでも終わらない「やらなきゃいけないこと」……。

息苦しさの理由は人それぞれですが、共通しているのは「自分らしさ」を見失ってしまう感覚なのではないでしょうか。

私は経験を通して、充足感を持って生きるためには「自分の気持ちや感覚を大事にすること」がどれだけ重要か、強く実感するようになりました。

  • もっと自分らしく働きたいと思っている人
  • 敏感や繊細な気質で、生きづらさを感じている人
  • フリーランスの働き方に関心をお持ちの人

こういった方々に、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

目次

会社員時代、私が苦しかったこと

新卒で入った会社で心身の状態が崩れた

私は大学卒業後、2社を経験してフリーランスに。13年ほどフリーで働き続けています。

新卒で入ったのは、当時、設立から60年くらいの歴史をもつ上場企業。
業種的に堅めで縦割り感が強い社風、そして先輩・上司の指示や会社の慣習やルールは絶対。

「自分らしさ」とは縁遠い環境でした。

初めての社会人経験で、当時は「会社はそんなもの」と思い込んでいましたが、とにかくこの堅苦しい環境が、私に合わなかったのです。

というのも、私はもともと過敏で繊細なタイプ。
周囲の雰囲気や人の気持ちを人一倍感じとりやすく、同じオフィスのフロアに何十人もいろんな人がいるだけでも、気を張ってグッタリしてしまうところがありました。

さらに性格としては生真面目なところがあり、組織というルールの中では、どうしても自分の役割や求められていることを頑張って遂行しようとしてしまいます。

何が辛いのか、自分でもはっきりとはわからなかったけれど、なんとなく「このままじゃダメだ…」という感覚がありました。

のびのびと自分を表現できない状態に、常にストレスを感じていたのだと思います。

加えてきつかったのが、体力的な問題です。
朝は先輩より早く毎日7時台に出社し、退社は0時をまわってタクシー帰りになることもしばしば…。

3年目には、頭痛、蕁麻疹、動悸、口唇ヘルペス、扁桃炎…次第に、身体のあちこちに不調が出るように。

そして、あるとき動けない状態になってしまい、休職。それが、私の社会人生活初期の思い出です。

転職をしても根本的な問題は解決しなかった

幸いにも重たいうつ病のようになる前に休職したので、体調面が回復してくると、少しずつ今後のことを考える余裕が出てきました。
人事からは復職の声掛けも届きましたが、私としては、同じ職場で働きたい気持ちはほぼ皆無でした。

もし復職したら、自分の性格上、周りの人たちに遠慮してしまうし、前と同じ状況が繰り返される未来しか見えなかったのです。

休職させてもらったことには大変感謝していますが、なかば逃げるような気持ちで転職を決めました。

転職先として見つけたのは、従業員30名程度のコンテンツ制作会社。
1社目の規模が大きかったため、今度は小さな組織で働いてみたいという気持ちが強くありました。

雇用形態はアルバイトからのスタートでしたが、安定や待遇よりも、無理なく働くことを優先したい。当時は、そんな気持ちが強かったです。

2社目では、編集アシスタントとしての業務を経験。紙・Web問わず、いろんな制作物に携わることができ、ここで培った知識やスキルが、その後、フリーランスのライターになってからも非常に役立ちました。

1社目のお堅い雰囲気とは裏腹に、私服で働けてユニークな人も多く、それなりに居心地もよかったです。

しかし、相変わらずのハードワークは続き、小さな会社がゆえの過酷な労働環境にも直面しました。

フリーランスとして見つけた新しい働き方と生き方

小さくても行動し続けることが大事だった

2社目で働く中で感じたのは、いくら好きなことであっても、この働き方を長く続けるのは難しい…という思いでした。
というのも、私が身を置いてきたような制作系の仕事はどうしても納期ありきで動くので、のんびりとした雰囲気にはなりにくいという特徴があります(もちろん会社によって雰囲気は違うと思いますが)

さらに、仕事そのものを好きでやっている人が多いがゆえ、ハードワークや休日出勤もそこまで苦にしない人も少なくなく、それも私にとってはプレッシャーになっていました。

「メディア系の仕事はしたい。でも、同じような業界内でまた転職をしたとしても、きっと同じことの繰り返しになる」

そう考えた私は、思い切ってフリーランスになることを決めました。

幸い、在職中に関わっていたデザイナーやカメラマンなどのクリエイターはフリーで活躍する人も多かったので、なんとなく「フリーランスとはどんなものか?」を想像することはできていました。

ただ、業界の人脈や実績がほとんどない状態でスタートしたので、最初の1~2年はかなり生活が厳しかったです。

それでも、会社員時代にやってきたことや得たスキルなどを自分なりに資料にまとめ、ネットでライターを募集している企業を探し、地道に営業活動を続けました。

そうやってずっと行動していると、少しずつでも変化が生まれるものです。
ご縁をいただいたクライアントさんには、小さなお仕事でも全力で、質の高い仕事をすることにこだわりました。

すると、相性のいいクライアントさんとは自然とつながりが深くなっていき、徐々に大きな仕事を任せていただけたり、別のクライアントさんを紹介いただけたり…と、少しずつ軌道にのっていきました。

とにかく最初の1歩を踏み出すこと、あきらめずに続けることの大切さを実感しました。

「収入が減っても気持ちがラク」という不思議

少し話がずれますが、私はちょうどフリーになったタイミングで、実家を出て初の一人暮らしを始めていました。

不安定な収入状況で、家賃や生活費を支払うだけでもひと苦労。最初の2年くらいは、先に挙げたように地道に営業活動をしながら、近所の洋服屋さんやカフェなどでアルバイトを掛け持ちし、生計を立てていました。

フリーとして駆け出しの頃は、月の報酬が新卒時代の月給の半分も得られないときもありました。

それでも、精神的な不安・負担は、会社勤めのときよりも明らかに小さくなったのです。

それは、もともと私が「安定」や「お金」よりも、「自分らしく生きたい!」という思いが強かったからなのかもしれません。

この経験を経て、「私の人生で本当に大切なことはなんだろう?」とあらためて考えることができました。
同時に、人生で初めて「心の自由」を手に入れたような感覚を、少しずつ感じられるようになっていきました。

フリーランスを10年以上続けて感じること

繊細で敏感、いわゆるHSP気質が強い私に、フリーランスはとても合っていました。

もともと私は興味の幅などが幅広く、あまり根気いいほうでもないと思っているのですが、同じ働き方を10年以上も続けられるのは、やはり「向いている」証拠なのだと思います。

私が、フリーランスになって特によかったと思うポイントを挙げてみます。

  • 付き合う人を自分で選ぶことができる
  • 仕事の量を自分でコントロールできる
  • スケジュールを自分で決めることができる

これらを見てお気づきの方もいるかもしれませんが、「自分で」というのがポイントです。

というのも、私はいろいろなことを感じ取りやすいからこそ、「自分でコントロールできない要素」が多くなり過ぎると、ものすごくストレスに感じてしまいやすいのです。
また、何人、何十人もの多様な人間関係に揉まれ続ける生活も、大きなストレスでした。

こういう自分だからこそ、一人で自分のスキルを活かしてマイペースに働けて、自分の判断で行動できる要素が多いフリーランスになったこと。これが、自分を楽にすることにつながったのだと思います。

ただ、ここでお伝えしたいのは、「誰もがフリーランスになれば絶対に幸せになれるわけではない」ということです。

たとえば「安定性」を一番に考えたい人は、フリーランスは大きなストレスを感じるかもしれません。
フリーの場合、どんなに仕事が順調なときでも、会社員の人と比べると「来月どうなるかはわからない」というリスクはどうしても大きいからです。

大事なのは、自分にとって居心地のいい働き方・生き方を探していくこと。

ただ、私と同じように組織や集団に息苦しさを感じる人、自分のペースを大事にしたい人は、フリーランスになることで、もっと楽になるかもしれません。

生き方はいつからでも変えられる

私はフリーランスになったことを機に、昔のように異様な心身の不調に襲われることはなくなりました。
ですが、決して繊細で過敏な気質がなくなったわけではありません。

公私問わず、生きる中ではいろんなことがあるものです。感情が揺さぶられて落ち込んだり、つらいなと感じてしまったりすることだってあります。

でも、いろいろな経験や学びをし、歳を重ねるにつれて、自分と上手に付き合っていく方法やコツがわかってきました。

そして、フリーランス歴が10年を超えてからは、かつての私のように自分らしさを存分に発揮できていない人、もっとのびのびと働きたい人の力になりたいと思うようになり、いまはカウンセラーとして生きています。

人は、何歳からでも「こうなりたい」と思った方向に向けて進んでいくことができます。

だから、もしこの記事を読んでくれているあなたが「現状を変えたい」と少しでも思っているのなら、ぜひ勇気を出して、新しい小さな一歩を踏み出してみてほしいです。

もちろん、不安や迷いはあって当然です。
「どう変えればいいかわからない」「自分にそんなことができるのかな」と感じるのも自然なことです。

いろんな気持ちを大事に受け止めながら、本当に自分らしい生き方を見つけていきたい方は、ぜひ、私の無料体験カウンセリングを受けてみてください。
あなたの本当の気持ちとじっくり向き合いながら、これからどう生きていきたいのか、一緒に考えていきましょう。

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