こんにちは。フリーランスや個人事業主の心を整えるお手伝いをするカウンセラー、やまももです。
「自由だけど、不安」「誰にも理解されずに孤独」――フリーランスあるある、かもしれません。
時間や場所に縛られず、好きな仕事を自分のペースで。
そんな理想を抱いて、フリーランスという働き方を選んだ人は少なくないと思います。(私もそうです!)
実際、会社員の頃よりも自由度は高いし、やりがいもある。
でもその一方で、心のどこかにいつも小さな不安や迷いを感じやすいのも、フリーランスならでは。
「これで本当にいいんだろうか」「この先どうなるんだろう」
ひとりで決断して、ひとりで責任を負う日々。
それは、知らず知らずのうちに、自分の心をすり減らします…。
ちょっと苦しいと感じたとき、どうすればいいのか。誰に話せばいいのか。
そもそも、こんな気持ちを抱えているのは自分だけなのか。
そうやって考えていると、どんどん孤独感が募って苦しくなってしまうときもありますよね…。
この記事では、自由と孤独が背中合わせのフリーランスが、どんな悩みを抱えやすいのかをご紹介します。
あわせて、フリーランスが心のバランスを保ちつつ、自分らしく働き続けるために心のメンテナンスをすることの大切さにも触れていきたいと思います。
- フリーランス・個人事業主として不安や孤独を感じることがある
- 周囲には自由に見えても、「このままでいいのか」と不安を抱えている
- キャリアや人間関係にモヤモヤを抱えがち
- コーチングを試したけれど、なんとなく物足りなさや違和感を感じた
現在、フリーランスとしてモヤモヤを抱えている人も、これから独立するうえで不安や迷いがある人も、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
フリーランス特有の悩みとは?
フリーランスや個人事業主として働く人は、一見すると「自由でのびのびしている」と思われがちです。
でも実際には、会社員とは異なる悩みやプレッシャーを抱えやすい働き方でもあります。
ここでは、フリーランスならではの代表的な悩みについて紹介していきます。
「これ、自分だけじゃなかったんだ」と思えるものが、きっとあるはずです。
収入の不安と将来の見通しが立たないこと
フリーランスにとって、やはり大きな不安は「収入の不安定さ」でしょう。
思うように案件が取れなかったり、急にクライアントとの契約が終了してしまったり…。
収入が安定しないことで、生活全体に不安がつきまとうこともあります。
さらに、フリーランスはどれだけ今が順調でも、「数ヶ月先はどうなるか分からない」という不透明さを常に抱えているもの。
自由と引き換えに、将来の見通しのなさや経済的な責任を一手に引き受けることになります。
不況や社会情勢など、自分ではどうにもできない要素も多いため、「大丈夫かな」と心配になるのは無理もないですよね。
すべての決断をひとりで担うプレッシャー
仕事の進め方、料金設定、スケジュール管理…すべてを自分で決めなければならないのが、フリーランスという働き方です。
会社員であれば、上司に相談したり、同僚と確認しながら進めたりできますが、フリーランスにはその「相談のワンクッション」がありません。
日々の判断のひとつひとつは小さくても、積み重なっていくと、知らず知らず心に負荷がかかります。
選択を間違えたと感じたときや、うまくいかない時期には「全部自分の責任だ」と自分を責めてしまいやすいのも、フリーランスならではといえるでしょう。
人間関係の孤独や、相談できる相手の不在
仕事のこと、将来のこと、ちょっとした悩み。
それを誰にも話せない状態が続くと、じわじわと孤独感が募っていきます。
組織で働いたことがある人ほど、「同僚とのたわいない雑談」や「仕事帰りのちょっとした愚痴」が、どれほど心の支えになっていたかに気づくかもしれません。
「今日、誰とも会話していない」と気づいた瞬間、ふっと心が冷えてしまうような感覚になることも…。
どれだけひとりが好きであっても、気持ちが少し落ち込んでいるときは、誰かとつながりたいなと感じることってありますよね。
SNSでの情報疲れと「他人と比べてしまう」苦しさ
SNSは、つながりや情報収集の場でもあり、フリーランスにとって欠かせないツール。
でも同時に、そこには「他人の成功例」や「キラキラした日常」があふれています。
それを目にするたびに、「自分はまだまだだ」「なんで自分はうまくいかないんだろう」と、焦りや劣等感に飲み込まれてしまうことも。
比較なんて意味ない!と気をつけていても、心のどこかで比べてしまう。
そんな自分にまたモヤモヤしてしまう。
そういったループに疲れてしまいがちなのも、向上心にあふれるフリーランスならではといえるかもしれません。
「自由=自己責任」という重さ
「自由な働き方」を選んだはずなのに、うまくいかないときほど、その自由がプレッシャーに変わることがあります。
「自分で選んだんだから、うまくいかないのは全部自分のせい」
そんなふうに思い詰めてしまうと、だんだんと自己肯定感がすり減ってしまうこともあります。
誰かに責任を預けることも、甘えることもできない――。
そんな孤独な頑張りの積み重ねが、気づかぬうちに心の疲れにつながっていることもあります。
フリーランスの悩みは、なぜ「わかってもらいにくい」のか?
フリーランスの悩みは、会社員とはまったく違う環境から生まれるもの。
自由で柔軟な働き方だからこそ、プレッシャーや不安の質も独特です。
けれど、家族や友人に相談しても「好きなように働けていいじゃん」「会社に縛られないなんてうらやましい」などと返されてしまうことも少なくありません。
たしかにフリーランスは自由。でもその自由は「すべて自分次第」という重さと隣り合わせ。
だからこそ、悩みをわかってもらえないこと自体が、孤独感を強めてしまうこともあるのですよね。
フリーランスは誰に、どこに相談すればいいの?【よくある相談先】
ひとりで働く日々の中で、ふと「誰かに聞いてほしいな」と思う瞬間は必ずあるもの。
でも、フリーランスの悩みは、誰にでも気軽に話せるものではなかったりします。
それはきっと、「自由であること」と引き換えに抱えている、ちょっと複雑な気持ちがあるから。
じゃあ、誰に相談すればいいのか、よくある相談相手と、それぞれの良いところ・いまいちなところを考えてみました。
家族や友人
いちばん身近な存在だからこそ、まずは家族や友人に話してみる、という人も多いかもしれません。
でも、「そんなに悩むなら会社に戻ったら?」「自由でいいじゃん、羨ましいよ」なんて言葉に、モヤモヤした経験がある人もいるのではないでしょうか。
もちろん悪気はなく、むしろ心配してくれているからこその言葉なんですよね。
それでも、働き方の前提が違うと、「そういうことじゃないんだけどな…」という気持ちになってしまうこともあります。
同業仲間
同じフリーランス同士、仕事の悩みを共有できる仲間がいるのは、とても心強いこと。
共通の苦労を分かち合えたり、情報交換ができたりするのは本当にありがたいです。
けれどその一方で、「どこまで本音を話していいんだろう」と戸惑う瞬間もありませんか?
たとえば仕事の競争意識や、「この人には弱みを見せたくないな」という気持ちがよぎったり、ビジネス的な距離感が気になったり。
そんなふうに、心の深いところまで踏み込むのは難しいと感じることもあります。
コーチング
最近は、コーチングを受けるフリーランスの方も増えていますよね。
「行動に移せるようになった」「視点が広がった」という声も多く、前向きなサポートとして活用している人も。
ただ、人によっては「具体的な行動の話ばかりで、心がついていかなかった…」というケースもあります。
とくに、気持ちがちょっと疲れていたり、自分でも悩みがうまく整理できていないときには、「感情が置き去りにされている気がする…」「なんだか無理やりポジティブを求められる気がして余計に疲れた…」と戸惑ってしまうことも。
フリーランスにこそ効く、心を整えるカウンセリング
私は、フリーランスの人にこそ、ちょっと視点を変えて「カウンセリング」という選択肢を考えてみてほしいとお伝えしています。
もしかしたら、カウンセリングって「メンタルに問題がある人が受けるもの」「病んでいると思われそう」
そんなイメージが根強いかもしれません。
でも実際のカウンセリングは、自分の気持ちに丁寧に向き合い、心の状態を整え、よりよい選択や決断をしていくための「メンテナンス」として活用できるんです。
とくにフリーランスのように、自分ひとりで決めごとや感情を抱えやすい働き方にとっては、想像以上にフィットする面があります。
- 仕事とプライベートの境目が曖昧な日々の中で、自分の気持ちをゆっくり言葉にする
- 判断に迷ったとき、「本当はどうしたいのか」を一緒に見つけていく
- 誰にも言えない不安や焦りを、ジャッジされずにそのまま話せる
- ひとりで抱えていたモヤモヤを、客観的に整理できる
- 自分の価値観や強みを再確認し、より納得のいく選択ができるようになる
フリーランスという働き方は、自由であるぶん、選択肢も多く、正解も決まっていません。
だからこそ、「自分で自分を納得させる力」が大きく問われます。
そんな中、自分の内側に目を向けて、丁寧に気持ちを整理していく時間をもつことは、思っている以上に大きな支えになっていきます。
「わかってもらえる安心」が、心の土台になる
気持ちが揺れているときでも、身近な人には話しづらい。
なんとなく心が不調だけれど、メンタルクリニックに行くほどじゃない。
長いフリーランス人生、そんなふうに感じることも、必ずあるはずです。
それでも、ちょっとしたモヤモヤや不安を、安心して吐き出せる場所があるだけで、気持ちが整って「また頑張ろう」と思えることがあります。
フリーランスとして働く人は、自立心や責任感が強いぶん、つい「ひとりで頑張ろう」としがち。
でも、誰だって、うまくいかないときや、心が揺れるときはあるものです。
自分の気持ちを整理し、心をメンテナンスする時間も、自分らしく働き続けるためには欠かせないもの。
フリーランスの想いや悩みに寄り添えるカウンセラーとして、必要なときには、いつでもご相談をお待ちしています。
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