「よし、やってみよう。でも……手が止まる」
新しいことを始めたいと思ったとき、多くの人が直面するのは、この“最初の一歩の怖さ”です。
転職、副業、習い事、引っ越し、人間関係の変化…。
「失敗したらどうしよう」「準備が足りないかも」「本当に自分にできるのかな」
そんな不安でいっぱいになって、考えるばかりで動けなくなってしまう。もしかしたら、あなたも今、そんな状態かもしれませんね。
人は考えすぎるほど動けなくなるもの。
そこで大事なのは、完璧な準備よりも「まず動いてみる」、そして「できるだけ小さく試す」こと。
この記事では、立ち止まらずに進み続けるための大事な考え方と、今日からすぐにできる小さな行動の例をご紹介します。
- 新しいことに挑戦したいけれど、なかなか一歩が踏み出せない
- 失敗が怖くて、考えるばかりで行動に移せない
- 「まずは小さく試す」方法を知りたい
やってみないとわからないことは、やってみたらわかる。そんな軽やかさで、一緒に一歩を踏み出していきましょう!
なぜ考えすぎると動けなくなるのか?
新しいことを始めるとき、多くの人がまずやってしまうのが「完璧な計画を立てよう」とすること。
これは決して悪いことではなく、「ちゃんと準備してから動きたい」「失敗はなるべく避けたい」という、安心を求める気持ちの裏返しです。
でも、頭の中でシミュレーションを繰り返しているうちに、「もしこうなったらどうしよう」「あれもまだ決まってない」と、不安ばかりが大きくなってしまうことも。
そうすると、ますます一歩が出にくくなってしまうもの。
こういう状態を、心理学の言葉では「分析麻痺(アナリシス・パラリシス)」といいます。「考えれば考えるほど選択肢が増えて、逆に動けなくなる」状態のことです。
たとえば、旅行に行こうと決めても「どの飛行機にしよう?」「ホテルは?」「予算は?」と調べすぎて、結局予約を先延ばしにしてしまう。そんな経験、ありませんか?
実は私自身も、もともとかなり完璧主義でした。
100点は無理でも、90点、いや、せめて85点くらいになってからじゃないと動きたくない…つい、そんな気持ちが膨らんで、準備に時間がかかってしまいがちだったんです。
たとえばこういう記事も、80点くらいでとりあえず公開すればいいのに、「もっと精度を高めなきゃ」と思うと、何日も寝かして書き直してしまうことがよくありました(汗)
でも、そんなことをしていても、いつまでも完璧にはならないし、だんだん公開すること自体が怖くなってしまいます。
だから、とにかく70点でもいいからやってみる。
そして、うまくいかないこと、直したほうがいいことが見つかったら、その時点で残りの30点分をちょっとずつ埋めるようにする。
そんなふうにするほうが、結果的にしっかり前に進めます。
とにかくやってみると、いろんなことが見えてくる
わたしたちは初めてのチャレンジをするとき、つい頭の中でシミュレーションばかりしてしまいがち。
でも実際には、考えているだけでは見えてこない景色がたくさんあります。
行動してみると、「思っていたよりも楽しかった」「逆に、これはちょっと違った」など、意外な発見が出てきます。
それは机の上では絶対に手に入らない学びです。
「そんなことを言っても、お金や時間がもったいない…」
そう感じる人もいるかもしれません。
でも、なにか新しいチャレンジをするときに、まったくお金も時間もかけずに一発で成功するなんて都合のいい話は、まずありません。
それに、お金や時間をかけたことがそのまま成果に結びつかなかったとしても、自分で動くと、ただ何もせずに部屋にこもっているだけより、ずっと多くの気づきが得られます。
みんな、新しい行動をするときは怖くなります。なので、その行動は「小さな実験」と考えてみてください。
うまくいかなかったとしても、それは「失敗」ではなく「データ収集」。
たとえば「このやり方ではしんどいんだな」「自分には合わないんだな」とわかるだけでも大収穫です。
そういう経験があるからこそ、次は別のやり方を試すきっかけになります。
一歩を踏み出すことで得られるのは、正解よりも“リアルな感覚”。
この感覚をしっかり得ていくことは、自分軸や、自分らしい生き方を見つけるうえでも、とても大事です。
すぐにできる!まず小さく動くためのアイデア
「やってみたい気持ちはあるけど、いきなり本格的に動くのは怖い…」そんなときこそ、小さな実験の出番です。
【情報収集系】
誰かに聞いてみたり、気になる場所をちょっと覗いてみるだけでも立派な実験です。
できるだけ行動のハードルを低くすることがコツ。
- 興味のある分野で活動している人にSNSでメッセージを送ってみる
- 関連するオンラインイベントに「聞くだけ」で参加してみる
- 気になる分野の本を図書館で借りて読んでみる
【お試し体験系】
自分の得意を軽く試してみるステップです。
本格的にサービス化する前に、小さく体験してみることで感覚をつかめます。
- 「お試し」や「初回限定」のサービスを利用してみる
- 短期間のボランティアや体験講座に参加してみる
- 1日だけ「もし○○だったら」のスケジュールで過ごしてみる
【表現・イメージ系】
「気分を味わってみる」というのも立派な実験。
想像を形にすると、意外とリアルさが増していきます。
- SNSで「○○に興味があります」と軽く発信してみる
- お気に入りの場所で「新しい自分」を想像して過ごす
- 「もし挑戦したら」の計画を紙に書いてみる
「小さな実験」の結果をどう活かす?
ちょっとした行動=小さな実験をしたあとは、ぜひ「結果を眺めてみる時間」を持ってみましょう。
うまくいったことは「自分の自信の材料」として残して、うまくいかなかったことは「違う方法を試すヒント」として扱えばOK。
点数をつけるように評価する必要はなく、「こう感じたな」「ここは意外だったな」と軽くメモするだけでも十分です。
ちなみに、心理学のブリーフセラピーというものには、「小さな変化は、大きな変化を生み出す」という考え方があります。
どれだけ小さな一歩でも、それを積み重ねることで、気づけば以前とはまったく違う景色に立っていることもあるんです。
「実験 → 振り返り → 次の実験」というサイクルをしっかりまわすこと自体が、前に進む力になります。
小さな一歩が、自分らしい生き方につながる
大切なのは、立ち止まらずに「小さく小さく動いてみる」こと。
特に最初のうちは「これくらいなら無理なく、簡単にできる!」と思えるくらい、小さなことからスタートしてみるのがおすすめです。
どんなに小さな一歩でも、行動すれば何かが変わります。
逆に言うと、自分で動いていかない限り、現実を変えていくことはとても難しいです。
「やってみたいけど、何から始めたらいいかわからない」「まだ何がやりたいのかハッキリしない」「一歩踏み出す勇気が出ない」
そんなふうに感じているなら、まずその気持ちを言葉にしてみませんか。
新しい一歩を踏み出したいあなたへ
「挑戦したいことがあるけど、何から始めればいいかわからない」
「小さな実験をしてみたいけど、一人だと不安」
「自分の価値観や本当にやりたいことを整理したい」
私の「こころの言語化カウンセリング」では、安心できる対話の中で、あなたの心の奥にある「本当はやってみたいこと」を一緒に言葉にしていきます。
小さな実験のアイデアを一緒に考えたり、挑戦への不安を整理したり。
まずは気軽に体験カウンセリングをお試しください。
あなたらしい一歩を、無理のないペースで踏み出しましょう!
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