こんにちは。ライフデザインカウンセラーの山﨑です。
フリーランスとして働くうえでとても大切なのが、自分のメンタルケアをしっかりと行うこと。
自由な働き方ができる反面、すべての責任を自分で背負うことになるフリーランスは、知らず知らずのうちに頑張りすぎてしまうことがあります。
気づいたときには疲れ果て、仕事に対する情熱や意欲を失ってしまう…。
そんな「燃え尽き症候群(バーンアウト)」に陥る人は決して少なくありません。
私自身もフリーランスとして13年ほど働いてきましたが、その中で「あ~疲れた…何もやりたくない…」と思うような瞬間もありました。
でも、いろいろと試行錯誤をする中で、精神的に安定して仕事を続けるためのコツを掴み、徐々に実践できるようになっていったように思います。(それでも、つい頑張り過ぎて疲れてしまうときもあるのですが…)
この記事では、フリーランスが燃え尽き症候群にならないために、大切にしてほしい考え方をご紹介します。
- 仕事に対して責任感が強く、頑張りすぎてしまう人
- フリーランスとして働くことに不安を感じている人
- 最近、仕事のモチベーションが下がってきたと感じる人
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
フリーランスは燃え尽き症候群(バーンアウト)になりやすい?
フリーランスは、時間や場所の自由がある一方で、すべての責任を自分で背負うという側面があります。
「もっと頑張らなきゃ」「これくらいはやるべき」と、自分を追んだ結果、気づかないうちに心身が疲れ果て、燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥ってしまうことがあります。
では、そもそも燃え尽き症候群とは何なのか、そしてなぜフリーランスは特にそのリスクが高いのかを見ていきましょう。
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは
「燃え尽き症候群(バーンアウト)」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、長期間ストレスや負荷にさらされることで心身が疲れ果て、やる気や情熱を失ってしまう状態を指します。
特に、以下のような人はバーンアウトになりやすい傾向があります。
- 責任感が強く、頑張りすぎてしまう人
- HSP気質で、周囲の期待に敏感な人
- 完璧を目指し、妥協ができない人
「まだ大丈夫」と思っていても、ある日突然、仕事に対する意欲がなくなり、気力が湧かなくなることも。
こうなると、回復するまでに時間がかかるため、早めの対策が大切です。
フリーランスがバーンアウトになりやすい理由
会社員であれば、仕事の調整をしてくれる上司や、一緒に働く同僚がいます。
しかし、フリーランスの場合はすべてを自分で管理しなければならないため、必要以上に頑張りすぎてしまうことがよくあります。
特に、以下のような要因がバーンアウトにつながりやすくなります。
- 仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすい
- 「やればやるほど収入が増える」というプレッシャーを感じる
- 自分に厳しくなりすぎてしまう
- クライアントからの期待に応えようと頑張りすぎる
こうした状態が続くと、気づかないうちにオーバーワークになり、ある日突然、心が動かなくなってしまうことも。
そして、フリーランスが燃え尽きてしまうと、仕事が思うように進まず、収入にも影響が出てしまいます。
そうなると、「仕事をしなきゃ」と焦る気持ちとは裏腹に、体や心が思うように動かなくなり、悪循環に陥ってしまうことも…。
だからこそ、実は、フリーランスは「頑張る」の前に「続ける」を意識することが大切です。
フリーランスが燃え尽き症候群になる要注意サイン
燃え尽き症候群になる前には、いくつかのサインが現れます。
最初は「ちょっと疲れているだけかな?」と思うかもしれませんが、そのまま無理を続けると、気づいたときには心も体も限界を迎えてしまうことに…。
「最近なんだか調子が悪いな」と感じたら、以下のような兆候が出ていないか振り返ってみてください。
早めに気づいて対処することで、バーンアウトを防ぐことができます。
① 仕事のモチベーションが極端に低下する
「この仕事が好きだったはずなのに、なぜかやる気が出ない…」そんな感覚が続くときは、注意が必要です。
- 以前は楽しかった仕事が、ただの「作業」に感じる
- 新しい案件が決まっても、ワクワクしなくなる
- 目の前のタスクをこなすだけで精一杯になり、創造性がなくなる
- 「やりたい」よりも「やらなきゃ」という義務感だけで動いている
「もう少し頑張れば大丈夫」と無理を続けると、さらに気力が失われ、やがて仕事そのものが苦痛になってしまいます。
一度立ち止まり、自分の気持ちを見つめ直す時間をとることが大切です。
② 体の不調が増えてくる
心の疲れは、知らず知らずのうちに体にも影響を与えます。
なんとなく不調を感じていても「忙しいから」と放置してしまうと、ある日突然、動けなくなることも…。
- 慢性的な頭痛や肩こり、胃の不調が続く
- しっかり寝ても、疲れが取れない
- 風邪を引きやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりする
特にHSP気質の人は、ストレスが体に出やすい傾向があります。
「疲れたな」と思ったら、いや、あまり疲れていないと思っていても、意識的に休むことも仕事のうちと考えてみてください。
③ 些細なことでイライラしたり、不安になったりする
メンタルのバランスが崩れてくると、普段は気にならなかったことに過敏に反応してしまうことがあります。
- クライアントからのメールを開くのが怖くなる
- 「ちゃんとできているかな…?」と不安で何度も確認してしまう
- ちょっとしたミスを引きずり、なかなか気持ちを切り替えられない
- 周囲のちょっとした言葉に敏感になり、傷つきやすくなる
「こんなことで不安になるなんて、気にしすぎかな…」と思うかもしれませんが、それは心が疲れているサインかもしれません。
あまりに不安感が増したり、気持ちがついていかなくなったりするときには、心が「もう無理」と悲鳴を上げている状態です。
そんなときは、「もっと頑張らなきゃ」ではなく「今の自分に何が必要か」を考えてみることが大切です。
燃え尽きないためにはどうすればいい?
フリーランスとして長く活動するためには、頑張るだけではなく、自分を守るための工夫が必要です。
「まだ大丈夫」と無理を続けてしまうと、気づいたときにはすでに心も体も限界を迎えていることも。
燃え尽きる前に、自分自身を大切にする習慣を身につけてください。
ここでは、日々の仕事の中で意識したいポイントをお伝えします。
① 「ほどほど」を意識する
HSP気質の人や、責任感が強い人ほど「100%完璧にやらなきゃ!」と思いがち。でも、それを続けていると、心も体も持ちません。
「ちゃんと成果を出したい」「良いものを提供したい」という気持ちは素晴らしいですが、フリーランスにとって最も大切なのは、継続して自分の力を発揮できることです。
せっかく良い仕事をしたいのに、無理をしすぎて心身をすり減らし、実力を発揮できなくなってしまっては本末転倒ですよね。
だからこそ、日頃から「これくらいで大丈夫」という感覚を身につけることが、燃え尽きず、安定して仕事を続けるためにとても大切です。
② 仕事のスケジュールに「余白」をつくる
「予定を詰めすぎない」「頑張りすぎない」ことも、フリーランスにとって欠かせない視点です。
たとえば、納期ギリギリまで詰め込まず、余裕をもってスケジュールを組むことで、突発的なトラブルにも落ち着いて対応できます。
また、1日のうちに「何もしない時間」をあえて確保するのも大切。
何かを創造的なことをする(=仕事の結果を生み出す)には、インプットや休息の時間も必要だからです。
「今月は仕事を少し減らそう」という選択をすることも、フリーランスならではの自由。
無理を続けてしまうよりも、ペースを調整しながら働くほうが、結果的に長く活躍できるはずです。
「やりたいことがたくさんあって時間が足りない!」と感じる日もあるかもしれません。
でも、あれもこれもと詰め込みすぎると、予定が狂ったときに一気に負担がかかり、結果的に心も体も疲れ果ててしまいます。
少し余裕をもたせたスケジュールを意識することで、気持ちにもゆとりが生まれますよ。
③ 自分の心としっかり向き合う
フリーランスは「自分自身が商品」。だからこそ、自分の心の状態を大切にすることが、良い仕事につながります。
「風邪をひかないように手洗いうがいをする」「日常的に運動をする」など、体の健康を意識する人は多いですよね。
でも、心の健康についても、同じようにケアしていますか?
たとえば、こんな習慣を取り入れるだけでも、心の疲れに気づきやすくなります。
- 「今の自分はどう感じている?」と定期的に問いかける
- 心がモヤモヤしているときは、誰かに話す
- 「何のためにこの仕事をしているのか?」を振り返る
人は、体と心の両方が整ってこそ、本当に健康な状態でいられるもの。
特に、目に見えない心はつい後回しにしがちだからこそ、意識的に向き合う時間をつくってほしいと思います。
まとめ:燃え尽きる前に、心身の状態をしっかり見つめてほしい
フリーランスは自由な働き方ができるからこそ、自分で自分の心身を守る意識がとても大切です。
燃え尽き症候群になってしまうと、回復するまでに時間がかかることもあります。
だからこそ、「まだ大丈夫」と無理を重ねるのではなく、余裕があるうちに休むことを意識してみてください。
あなたがあなたらしく、無理なく、楽しく働き続けられるように。
そして、もし今「少し疲れているかも」「このままで大丈夫かな」と感じることがあれば、一度立ち止まってみることが大切です。
「どうすればいいかわからない」「気持ちを整理したい」と思ったときは、早めにご相談ください。
あなたのペースを大切に、無理なく働ける方法を一緒に考えていきましょう。
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