コラム

仕事は順調なのに、なぜ満たされない? 違和感の正体と、自分らしく進むための考え方

こんにちは。
自分らしい働き方・生き方づくりをお手伝いするカウンセラー、山﨑ももこです。

私が日ごろ「働き方」に関するご相談を受ける中で、よくお聴きするものがあります。

それは、
「仕事も人間関係もそれなりに順調。周りからは『いいね』と言われるし、大きな不満があるわけじゃない。
でも、なんとなく心が満たされない…」

というものです。

恵まれているはずなのに違和感を感じる自分を、「贅沢だ」「わがままだ」と責めてしまう方もいます。

でも、その違和感にはたいてい理由があります。

多くの場合それは、「本当の自分」と「表向きの自分」のズレや、人間としての変化・成長による自然な流れ。

この記事では、「なんとなく今の場所が合わないと感じるようになってきたけれど、どうすればいいのかわからない」という方に向けて、その違和感の正体と、次へ進むための考え方のヒントをお伝えしたいと思います。

この記事はこんな人におすすめです
  • 仕事は順調なのに、なぜか満たされない気持ちを抱えている
  • 今の職場や働き方に違和感を感じ始めているが、それが「わがまま」なのか判断できない
  • 変わりたい気持ちはあるけれど、何から始めればいいのかわからない

「このままでいいのか」と悩んでいる方に、少しでも参考になればうれしいです。

目次

なぜ「順調」なのに満たされないの?

給料もそんなに悪くない、そこそこ評価もされている。
職場もいい人ばかりだし、人間関係に大きな不満もない。

でも、心の中では「このままでいいのかな」という気持ちが出てきてモヤモヤし、モチベーションが湧かない…。

そんなとき、心の中ではどんなことが起きているのでしょうか。

「本当の自分」と「表向きの自分」のズレが生まれている

多くの人は、最初に仕事や職場を選ぶとき、「ここなら自分が活躍できそう」「やりがいを持って働けそう」と考えて選択します。

わざわざ「絶対に合わない」と感じる場所をあえて選ぶ人は、めったにいないでしょう。

でも、人の気持ちや状態は一定ではありません。
時間が経つにつれて、価値観も、大切にしたいことも、目指したい方向性も、少しずつ変化していくのが自然です。

同時に、周囲の人や環境も、少しずつ変わっていきます。

そんな中で、最初は「自分に合っていた仕事・役割・環境」だったけれど、今はしっくりこない。

気づかないうちに「本当はこう思っている自分」「周りに見せている自分」の間に距離ができている。

こういったズレの発生が、違和感につながっていることがあります。

「順調」と「充実」は必ずしもイコールではない

一見、順調に進んでいるからといって、心が満たされているとは限りません。

特にまじめで責任感が強い人ほど、どんな環境でもしっかり成果を出そうとします。

自分がつらくても、あまり楽しいとは感じられていなくても、頑張り続けることがあります。

そうなると、周りからはどんどん高く評価される。
でも、心の中ではモヤモヤ感、満たされなさが増していく…。

先ほどの「ズレ」のようなものが、ますます開いていきやすくなるのです。

「表向きの成功」と「内面の充実感」は別もの。

このことに気づかないまま進み続けると、違和感を抱えながらも、なんとなくうまくいっているから離れられない…という苦しい状態が続いてしまうことがあります。

「型からはみ出したい」と感じるとき、本来の自分がうずき出している

私たち人間は、社会の中で、いろんな「型」や「枠」(会社・役割・期待など)におさまって生きています。

それらは自分を守り、成長のきっかけになる大切な存在でもあります。

でも、子どもの頃の服が大人になって着られなくなるように、自分が大きくなっていくと、同じ型が窮屈に感じたり、もどかしさを感じたりするのはとても自然なこと。

これは、いわゆる「成長痛」のようなもの。
もっと大きく伸びようとしている、変化の入口のサインでもあります。

最初は良かった場所でも合わなくなることがある

人が変わろうとするときに起こる「成長痛」の痛みは、ただ痛いだけではありません。

窮屈になった殻の内側から、「もっとこっちに伸びたい!」「そろそろ外に出たい!」と、いまの本来の自分が騒いでいる音でもあります。

心の奥に封印していた「本当はこう生きたい」という想いが顔を出すとき、たとえばこんな言葉になって現れることがあります。

「本当にやりたいことに挑戦したい」
「もっとやりがいを感じながら働きたい」
「一度きりの人生を後悔したくない」

これらは単なる「今の環境への不満」ではなく、これまで隠していた(あるいは気づかなかった)「本来の自分」からの大事なメッセージです。

実際のセッションで起きた「本当の気持ちに気づいた瞬間」

ここでは、実際のセッションでしばしばお話にのぼるテーマの一例をご紹介します。

守秘義務に配慮し、複数のご相談ケースをもとに、内容を一般化して記載しています。

長年ひとつの道を歩み、努力を重ねながらキャリアや立場を築いてこられた方がいます。
周囲からは順調に見えることも多く、ご自身でも「大きな不満があるわけではない」と感じている。

それでも心のどこかに、満たされない感覚や、言葉にしづらい違和感を抱えていることがあります。

「このまま今の道を続けるべきか」
「それとも、新しい可能性を探ってみるべきか」

安定や責任があるからこそ、簡単には決められない。
頭では理解していても、気持ちが追いつかない。

そのような迷いが生まれるのは、無理もないことです。

ただ、迷いの中にいるとき、多くの方が「自分は本当はどうしたいのか」がわからなくなっています。
考えて答えを出そうとするほど、かえって混乱してしまうこともあります。

そこで、セッションでは、まず何に戸惑っているのか、どんな思いが行き交っているのかを、ゆっくりと丁寧に言葉にしていきます。

そうして対話を重ねていくと、現状への違和感の奥に、小さな願いや、変化への思いが見えてくることがあります。

今の仕事への本音や、挑戦してみたいこと。
大切にしたい価値観や、生き方の方向性。

それらはどれも、もともとご自身の中にあったものです。
ただ、忙しさや責任の中で後回しになっていた、あるいは見えなくなっていただけかもしれません。

自分でも気づいていなかった気持ちに触れたとき、「どうしたらいいのか」という迷いが、少しずつ「どう生きたいのか」という思いへと変わっていくことがあります。

カウンセリングでは、その「変化のプロセス」を大切にします。

そして、気持ちが見えてきたあとに、現実の状況を踏まえながら、どんな選択なら無理なく進められそうかを一緒に考えることができます。


このようなケースのように、現状に大きな不満があるわけではないけれど、「実は他にやってみたいことがある」という方は少なくありません。

でも一人で考えているときは、その気持ちを無意識に抑え込んでしまいます。

なぜなら、気づいてしまったら「いまの安定から離れて挑戦するのか?」という問いと向き合わなければならなくなるから。

私たちは、つい見て見ぬふりをしてしまう生きものなのです。

次へ進もうとする足を止める「怖さ」と「罪悪感」の正体

本当の気持ちに気づいた。「このままじゃなくて、もっと別の道があるかもしれない」と思えた。

でも、そこから先に進めない…。

そんなとき、私たちの足を止めてくるのは、「怖さ」「罪悪感」という2つの感情です。

これらは変化を前にしたときに自然に生まれるもので、決して「弱いから」感じるものではありません。

でも、その正体を知らないまま抱え続けていると、本当に進みたい道が見えなくなってしまうこともあります。

「怖さ」の裏には、本当の願いがある

変化を前にしたとき、足がすくむのは当然です。
生活、お金、家族、年齢…現実的な不安は尽きません。

でも、その「怖さ」をよく見つめてみると、実はそこには自分が大切にしたいものへの願いが隠れています。

「失敗したらどうしよう」という怖さの裏には、「ちゃんと成し遂げたい」という願い。
「家族に迷惑をかけたくない」という怖さの裏には、「大切な人を守りたい」という願い。

怖さは、敵ではありません。
自分が何を大切にしているかを教えてくれる、大事なメッセージです。

だからこそ、「怖いから諦める」のではなく、「何が怖いのか」「その奥に、自分は何を守りたいと思っているのか」に目を向けてみる。

そうすることで、大切なものを守りながら、新しい一歩を踏み出す道が見えてきます。

気持ちが固まってきたら、現実的な課題をしっかり考えていくことも大事。
「しっかり考えた結果、今は動かない」というのも、価値ある選択です。

でも、本音に気づかないまま怖さに蓋をしていると、違和感を抱えたまま日々を過ごすことになってしまいます。

何度もお伝えしますが、まずは自分の本当の気持ちに気づこうとすること。

そして、怖さの奥にある「本当に大切にしたいもの」にも目を向けてみること。

それが、納得できる選択への第一歩です。

まじめな人ほど「罪悪感」がブレーキになりやすい

そしてもう一つ、まじめで優しい人ほど、次へ進むためのブレーキになりがちなのが「罪悪感」です。

「お世話になった会社なのに」
「育ててくれた上司を裏切るようで申し訳ない」
「自分がいなくなったら迷惑をかける」

大切に思っている人や場所ほど、「離れたい」と感じる自分はおかしいのではないか、自分勝手なのではないかと、責めてしまいがちです。

でも、ぜひ知っておいていただきたいのは、そこで生まれる葛藤は、決して不義理な人間だからではないということ。
むしろ、そこでの恩や感謝を深く感じているからこそ悩むのです。

違和感は「裏切り」ではありません。
「ここで学ぶべきことは修了した」「次のステージへ行くときが来た」という、卒業の合図です。

私自身もこういう経験があります。
育ててくれた方への申し訳なさや離れ難さと、新たな場へ進みたいような気持ちの間で揺れたときは、本当に苦しかったです。

でも、あるとき気づきました。
「感謝」と「卒業」は矛盾しないということに。

むしろ、その場所で学んだことを土台に、次のステージに進んで自分の力を発揮することが、本当の恩返しになることもあるのだと。

落ち着いた場所から離れるのは、一時的に精神的負荷がかかるものです。

でも、不快を感じないように現状維持をなんとなく選び続けていたり、怖さや申し訳なさにとらわれ続けていたりすると、いつまでも進めなくなってしまいます。

一時の不快感ともちゃんと向き合うことで、殻を破って大きくなれることも事実です。

だからこそ、自分が何を恐れているのかにも、少しずつでもいいので目を向けてみる。

そこから、本当に進みたい道、次のステージが見えてくるのだと思います。

いきなりすべてを壊さなくていい。小さく試しながら進むという道

自分の本当の気持ちに気づいたとき、陥りやすいのが「0か100か(完全にやるか、まったくやらないか)」の思考です。

でも、いきなり崖から飛び降りるような決断をする必要はありません。

ここからは、今の違和感に向き合いながら、納得できる次の道へ進むために、まずできる小さな一歩についてお話します。

「辞める or 我慢する」だけが選択肢じゃない

実際、「今の会社を辞めるか、我慢して働き続けるか」の二択に追い込まれると、とたんに身動きが取りづらくなってしまう方が多いです。

そこで、第三の選択肢として、「今の環境で続けながら、試しに少し、別の可能性に触れてみる」という方法を考えてみてください。

  • 興味のある分野を少し学んでみる
  • 副業として小さく始めてみる
  • ボランティア的にちょっとだけやってみる

など、どんな形でも構いません。

現実的に、収入が下がったり生活基盤がガラッと変わってしまうと、今度は生活に関する不安のほうが大きくなってしまう。
そうすると、本当にやりたいこと、挑戦したいことについて考えられなくなってしまう人が多いです。

ですので、特にまだよくわからないうちは、できるだけ小さくやってみることをおすすめします。

大切なのは、やったことのないことの多くは、実際にやってみないと、うまくいくかどうかも、自分に合うかどうかもわからないということです。

最初から大きく成功しようと思わず、できる範囲で無理なく進む。その考え方も、本当に大事です。

それまでの自分を認めながら、新しい自分に気づいていく

最後にもうひとつお伝えしたいのは、何か新しい道を選択するからといって、これまでのすべてがなくなるわけではないということ。

むしろ、これまでの土台があるからこそ、新しいものをその上に築くことができるのだと思います。

何か変えるときも、それまでが「ダメだった」ではなく、それまでがあったからこそ先へ進める。

そんなふうに考えていくと、心を縛っているものが、ふっと緩んでいくはずです。

「このままでいいのかな」と感じたときが、見直しどき

人は、自分でも気づかないうちに変わり続けます。

でも、その小さな変化に自分で気づくことはなかなか難しいもの。

だからこそ、ふとしたタイミングで「なんだかしっくりこない、満たされない…」と感じて、どう動けばいいかわからなくなってしまうのだと思います。

最初はフィットしていた環境に違和感を覚えたとき。
物足りなさや、よくわからないもどかしさを感じたとき。

もしかすると、自分の置かれている環境を見直し、新しくフィットする生き方をつくるタイミングかもしれません。

変わることを恐れ過ぎずに、その時々の自分に合う働き方・生き方を、しっかりと模索していく。

それが、自分らしい幸せの形を見つけるための、大事な考え方なのだと思っています。

これからの働き方・生き方に迷っている方へ

何かを変えようか迷っているとき。

一人で考えていると、

「やっぱり今のまま我慢すべきかな」
「でも、このモヤモヤを何十年も抱えて働くのはしんどいな」

と、同じところをぐるぐる回ってしまうこともよくあります。

もし今、「順調だけれど、どこか満たされない」と感じているなら、
一度、安心できる対話の場を持ってみませんか?

私は、14年のライター・インタビュアー経験と心理学やカウンセラーとしての学びを活かしながら、
あなたの違和感やモヤモヤを一緒に言葉にして、道筋をつくるお手伝いをしています。

まずは体験セッションから、お気軽にお申し込みください。

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