こんにちは。
心とキャリアの伴走者として、自分らしい働き方・生き方づくりのお手伝いをするカウンセラー、山﨑ももこです。
「もっと効率よくできたらよかったのに…」
「この時間、ムダだったかも…」
そんなふうに感じたこと、きっと一度くらいあると思います。
最近よく耳にする「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉。
「限られた時間の中で、できるだけ効率よく成果を出す」という考え方は、忙しい日々の中では心強いものでもあります。
一方で、ふと立ち止まったとき、効率を気にしすぎて、なんだか息苦しくなっている自分に気づくことはないでしょうか。
ぼーっとする時間や、遠回りした経験、何気ない会話。
すぐに役に立つわけではないけれど、あとから振り返ると、心に残っているのは案外そんな時間だったりします。
この記事では、タイパを大切にしながらも、「ムダ」や「余白」と呼ばれる時間が、私たちの心にどんな影響を与えているのかを考えてみたいと思います。
- 「ムダな時間」に罪悪感を感じてしまう
- 効率ばかりを気にしてしまい、なんだか疲れている
- もっと心に余裕を持って、豊かに生きたいと感じている
ゆったりとした気持ちで、読み進めていただけたら嬉しいです。
タイパとは何か?
「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉を、耳にする機会が増えました。
短い時間で、できるだけ多くの成果や情報を得る。
倍速視聴や短時間のコンテンツが広がっている背景にも、こうした考え方があります。
限られた時間の中でやることが多い現代では、効率を意識する感覚自体は、ごく自然なものだと思います。
時間を「無駄なく使いたい」という感覚
「この動画、倍速で見ちゃおうかな」
「移動時間を有効活用して、オーディオブック聞こう!」
こんなふうに、時間を効率よく使おうとしたことはありませんか?
タイパは、まさに「より少ない時間で、より多くのことをこなす」ための考え方。
特にZ世代は、ショート動画や倍速視聴を活用し、効率よく情報を得ることに慣れていて、タイパが当たり前のようになっているのだと思います。
でも、タイパを意識するのは若い世代だけではありません。
「やりたいことがたくさんあるのに、時間が足りない!」と感じる人が増えるなか、タイパ思考は、忙しい現代人にとってもはや当たり前の感覚になっています。
たとえば、仕事の効率を上げるツールを使ったり、オンライン講座で一気に知識を詰め込んだりすることも、ある意味では「タイパを意識した行動」といえますよね。
タイパがもたらすメリット
「タイパを意識することは、いいことなんじゃない?」
そう感じる人も多いと思います。実際、タイパには魅力的な一面があります。
たとえば、通勤中にポッドキャストで知識をインプットしたり、家事をしながらドラマを楽しんだり、仕事を効率化して自由な時間を増やしたり。
限られた時間をうまく使えると、「今日もいろいろできた」という満足感につながります。
また、工夫次第では、自分のための時間をつくることもできます。
仕事を早めに切り上げて趣味に没頭したり、短縮できた家事の時間を家族との会話にあてたりすることで、生活の質が高まることもあるでしょう。
こうして見ると、タイパはとても便利な考え方に思えます。
でも…本当に、それだけでいいのでしょうか。
タイパを追い求めるなかで、知らず知らずのうちに失っているものもあるかもしれません。
次のセクションでは、そんな「タイパの落とし穴」について考えていきます。
タイパ重視によって失ってしまうものとは
「タイパを意識すれば、時間を有効に使えていいことばかり」
そう感じる人も多いかもしれません。
たしかに、効率を上げることで助かる場面もたくさんあります。
ただ、効率を優先しすぎると、知らないうちに見落としてしまうものもあるのではないかと感じています。
それは、大きく分けると二つあります。
ひとつは、人生を彩る喜びや心のゆとり。
もうひとつは、自分の頭で考え、納得できる答えを見つけていく力。
こうした感覚や力は、「自分軸」で生きていくための土台にもなるものです。
それぞれについて見ていきましょう。
「心のゆとり」があるからこそ、人生は豊かになる
私たちの心を動かすものは、案外「ムダに見える時間」の中にあったりします。
友達となんとなく話しているうちに、思いがけない気づきを得たり。
道端でふと目にした花に、季節の移り変わりを感じたり。
目的もなく歩いていたら、素敵なカフェに出会ってワクワクしたり。
効率を求めるあまり、こうした「何気ないけれど心に残る瞬間」を通り過ぎてしまうのは、少しもったいない気がします。
もちろん、効率よく進めたほうがラクなこともありますし、スピードが求められる場面もあります。
ただ、振り返ってみて「自分の人生を満たしてくれたもの」を思い浮かべると、成果や数字よりも、心が動いた経験だったりしませんか。
学生時代に夢中になった部活動。
大切な人と過ごした、なにげない時間。
ふとしたきっかけで始めた趣味が、日常の楽しみになっていたこと。
どれも、効率だけでは語れない、大切な経験です。
タイパばかりを意識していると、「最近ワクワクすることが減ったな」と感じることが増えてしまうこともあります。
人生の豊かさは、目に見える成果だけで決まるものではない。
だからこそ、「ゆっくり味わう時間」や「偶然の出会い」も大切にしたい。そう感じています。
すぐに答えを求めるクセがついていませんか?
もうひとつ、タイパを優先しすぎることで減ってしまいがちなのが、「じっくり考える時間」です。
今は、スマホで検索したり、AIを使ったりすれば、すぐに答えが見つかる時代。
「調べる→その場で答えを得る」という流れが、当たり前になっています。
もちろん、それが助けになる場面もたくさんあります。
ただ、その便利さに慣れすぎると、考える前に「手っ取り早い答え」を求めてしまうこともあります。
じっくり悩み、試行錯誤しながら「自分なりの答え」を見つけていく時間は、人生の中でとても大切なものです。
とくに、「自分はどう生きたいのか」「何を大切にしたいのか」といった問いには、検索で出てくる正解はありません。
自分の中から時間をかけて育っていくものです。
しかも今は、変化のスピードが早く、昨日の正解が今日も通用するとは限らない時代。
だからこそ、情報に振り回されず、自分の価値観で考える力が、ますます大切になってきています。
焦らず、立ち止まって考える時間を持つこと。
それが、タイパでは得られない「納得感のある生き方」につながっていくのだと思います。
タイパ思考に飲み込まれないために、できること
とはいえ、これだけの情報化社会で忙しく過ごしていると、現実的に「タイパを意識しなければ時間が足りない!」と感じることもあるでしょう。
実際、私も情報収集のときは、YouTubeを倍速で観たり、本をサクッと流し読みしたりすることがあります。
でも、その一方で 「タイパを使う場面」と「じっくり時間をかける場面」を意識的に分けるようにしています。
タイパを活用する場面
たとえば、仕事やスキルアップのために情報を集めるとき。
私は、一つの情報だけを鵜呑みにするのではなく、関連する動画をいくつか観たり、本を数冊読んだりして、多角的な視点を持つようにしています。
とはいえ、日常のタスクが山積みで時間が限られる中では、解説動画を倍速で聴きながら家事をしたり、重要なポイントだけをパッとチェックすることもあります。
こういう場面では、タイパを意識することで、うまく時間を使えていると感じます。
あえて「タイパを持ち込まない」時間
一方で、私は 「感性を育む時間」や「自分と向き合う時間」には、タイパを意識しないようにしています。
たとえば、
- じっくりアートに触れる時間
- 旅先でのふとした出会いを楽しむ時間
- 大好きな本を、味わいながら読む時間
こういう時間は、効率よりも「心を開放し、何かを感じること」が大切だと思うからです。
また、将来のことを考えたり、自分の価値観を振り返る時間も、効率を求めず、じっくり向き合うことが大切。
あえて「ゆっくり考える時間」を持つことで、心に余裕が生まれ、本当に大切なことが見えてきます。
効率を手放した先に、自分だけの幸せがあるかもしれない
「タイパ思考」が悪いわけではありません。
限られた時間をうまく使うことは、忙しい毎日を送るうえで大切なことですよね。
でも、時間をかけることでしか得られないものも、間違いなくあるはず。
そうしたものが、私たちの人生を彩り、心を満たしてくれるのではないでしょうか。
だからこそ、「ここはタイパを意識する」「ここはじっくり味わう」とメリハリをつけることが大切なのだと思います。
必要なときはタイパを活用しつつ、大事な瞬間にはしっかり時間をかける。
時には「効率」を手放して、自分の気持ちに素直になってみる。
そんなふうにしていくと、日常の中で見える景色が少しずつ変わっていくはずです。
そして、その選択の積み重ねが、あなたの「自分軸」を育ていきます。
自分軸を大事に、自分らしい生き方を見つけたいあなたへ
もし、効率を優先する毎日に少し疲れを感じたり、
自分にとって何が大切なのかわからなくなっている感覚があれば、
一度、今の状況や気持ちを、落ち着いて言葉にしてみてもいいかもしれません。
ひとりで考えすぎて迷いや不安が大きくなってしまったら、気軽にご相談いただけたらと思います。
私のセッションでは、「しっくりこない」「うまく言葉にできない」気持ちを、
その方のペースにあわせて一緒に整理し、道筋を見つけるお手伝いをします。
まずは体験セッションから、お気軽にどうぞ。
まずはどんなセッションか知りたい方へ

