コラム

仕事を辞めたいのに決断できない。「怖い」「踏ん切りつかない」の正体と、後悔しないための判断のヒント

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こんにちは。
心と働き方のカウンセラー、山﨑ももこです。

「仕事を辞めたい」

心の中ではそう思っているのに、いざとなると決断できない。

その狭間で身動きが取れなくなり、苦しくなってしまう。

そんな方は、決して少なくないと思います。

辞めた後の生活への不安、周囲をがっかりさせてしまうのではないかという思い、そして自然と湧き上がってくる罪悪感…。

「こんなふうに悩むのは、自分が甘いだけなのではないか?」と自分を責めながら、時間だけが過ぎていく…。

その状態は、本当につらいものです。

普段、働き方やキャリアのご相談をお受けしている私のところにも、さまざまな理由で

「今の仕事はもう続けたくない…。でも、辞めていいのかわからない。判断できない」

と、迷いの渦中からお話しに来てくださる方がいらっしゃいます。

この記事では、仕事を辞めたいけれど踏み切れないときの不安や怖さの正体と、気持ちを軽くするための考え方、そして現実的にどう進んでいけばいいのかを、お話ししていきたいと思います。

こんな方に読んでほしい記事です
  • 仕事を辞めたい気持ちはあるのに、どうしても決断できない
  • 「辞めるのは甘えではないか」「逃げではないか」と自分を責めてしまう
  • 大きな決断は怖くてできないけれど、今の苦しい状況から抜け出したい

一人で抱え込んで重くなった心が、少しでもほぐれたらうれしいです。

目次

「辞めたいけれど決断できない」怖さ、踏ん切りがつかない理由とは?

「仕事を辞めたいのに決められない」と聞くと、

「意思が弱いからでは?」 「もっとしっかり覚悟を決めるべきでは?」

そんなふうに捉えられてしまうこともあります。

でも実際には、簡単に決断できないのには、いろいろと複雑な理由が絡んでいることが多いです。

ここでは、その代表的なものを見てみましょう。

周囲の目や評価が気になる

自分の気持ちは「辞める」方向にしっかり傾いているつもりでも、どうしても周囲の目や評価が気になって、足が止まってしまうことは珍しくありません。

「せっかく入った会社なのに、もう辞めるの?」と思われないか。

「ここで逃げたら、どこに行っても通用しないよ」と言われるのではないか。

また、実際に上司や同僚、あるいは友人などから

「そんなことで辞めるなんて…!」
「転職してもっと大変なことになったらどうするの?」
「どこに行っても苦労はあるものだよ」

などと心配(という名のプレッシャー)をかけられて、気持ちが揺らいでしまう人もいます。

「周囲をがっかりさせたくない」「期待に応えられない自分が情けない」

そのような思いが強い人ほど、このプレッシャーで身動きが取りづらくなってしまいます。

心に備わる防衛本能(現状維持バイアス)

人間には、未知の新しい変化を受け入れるよりも、慣れ親しんだ今の状態を維持しようとする心のはたらきがあります。

これを心理学では「現状維持バイアス」といいます。

この現状維持バイアスが強くはたらいていると、私たちは「新しい環境で得られるメリット」よりも、「今の環境を失うリスク」のほうを、無意識に大きく見積もってしまうのです。

たとえば、こんな経験はありませんか?

気になる新しいシャンプーがあっても、「失敗したくないし」と、いつものものを選ぶ。

新しい趣味に興味はあっても、「合わなかったら疲れそう」と、結局いつもの休日を過ごす。

そして仕事では、「転職先がもっとひどかったら」という不安が、今の職場のつらさより大きく見える。

実際に、新しいもの・ことを選んで思ったとおりにならなかったとき、つい「やらなきゃよかったかも…」という思いがよぎった経験は、多くの方があるのではないでしょうか。

私たちの心は「変化によるダメージ」を極端に嫌うようにできています。

だから、今の環境にデメリットを感じて満足できていなかったとしても、新しい環境に移ることを考えると、そっちのほうが、もっと恐ろしく見えてしまう…。

人間って、そういうものなのですね。

家族・お金・次の仕事など、現実的な不安も当然ある

そして何より、仕事を辞めるということは、お金や生活の保障など、極めて現実的な問題と直結します。

年齢が上がってきたり、家族がいる方であれば、なおさら仕事を辞めることによるリスクを重く受け止めてしまうのは当然のこと。

  • ローンの支払いがある
  • 子どもの教育費がこれからかかる
  • パートナーの収入だけでは不安が残る
  • あまり貯蓄ができていない

こうした事情があればあるほど、「とりあえず辞めてみよう」とは言いにくいのが現実です。

特に、異業種・別職種へのキャリアチェンジや、会社員を辞めて独立など新しい挑戦を考えている場合は、「本当に食べていけるのだろうか」「失敗したらどうしよう」と、不安が雪だるま式に膨らんでいくのも無理はないと思います。

これらの不安は、決して「逃げ」や「甘え」とはいえません。

むしろ現実をしっかり見据え、責任感を持っているからこそ生まれる、自然な感情です。

その怖さを軽くするために。決断前に知っておきたい考え方

決断できない理由が見えてきたとき、次に必要なのは「どう考えればいいか」という視点の転換です。

実は、今あなたを縛っている「怖さ」は、考え方を少し変えることで、かなり楽になることがあります。

「辞めるか、残るか」の二択から、一旦離れてみる

仕事について悩んでいると、どうしても「辞めるか、続けるか」の狭い二択で考えてしまいがちです。

  • 辞める → 収入やキャリアを失うかもしれない、怖い
  • 残る → このしんどさがずっと続くかもしれない、つらい

どちらを選んでも苦しそうに見えるので、身動きが取りづらくなります。

でも実際には、「今すぐ辞める・今のまま我慢して残る」以外にも、その間にはたくさんの選択肢があるはずです。

今の職場の中で少し動いてみること、一時的に距離を置いてみること、辞めると決めずに外の世界を覗いてみること…。

「辞める・辞めない」の白黒をいきなり決めようとするのではなく、まずは自分がどういう部分に苦しさを感じているのかを知って、そこから小さな選択肢を探してみる。

そんなふうに考えてみると、少し息がしやすくなると思います。

「決めなきゃ…」というプレッシャー自体が思考を止める

「こんなに悩んでいるなら、早く決めなきゃ」
「いつまでもウジウジしている自分が情けない」

真面目な人ほど、こうやって自分にプレッシャーをかけてしまいがちです。

でも、「早く決めなきゃ」と急かされているときに、落ち着いて物事を考えるのは難しいもの。

テスト前に「覚えなきゃ」と焦れば焦るほど、かえって頭に入ってこなくなる感覚に少し似ているかもしれません。

決められないときに必要なのは、「もっと自分を追い込むこと」ではなく、いったん立ち止まって、自分の状態をフラットに眺めてみる時間です。

後悔しない判断のために、今日からできる3つのこと

いきなり「辞める・残る」の結論を出そうとすると、どうしても苦しくなりがちです。

ここでは、後悔しない判断を下すために、すぐにできる「判断の材料集め」を3つご紹介します。

小さな行動から得られる気づきが、ちょっとずつ答えを見つけていくヒントになるはずです。

まずは「どう感じているか」を紙に書き出してみる

いきなり「どう動くか」を論理的に考える前に、まずは自分の素直な気持ちや感情を大事にしてみてください。

頭の中だけで考えているとモヤモヤが膨らみやすいので、言葉として外に出す、紙に書き出して客観視するのがおすすめです。

「今の仕事のここが嫌だ」
「こういう作業は好き・ラクだ」
「もし辞めるならこれは怖い」

といった直感的な感覚を、誰に見せるわけでもないので正直に書き出してみる。

もし辞めるとしたら何が不安・怖いのかも、そのまま一度出してみる。

そのうえで、「じゃあ、嫌なことを少し減らすにはどうすればいいか」「ラクな時間を増やすにはどう動けばいいか」などを考えていくと、方向性が見えてきやすくなります。

「辞めない前提」で外の世界を少し覗いてみる

新しい仕事や働き方探し =「絶対に辞めると決めてからやるもの」と思っていませんか?

実は、「今の仕事を辞めない前提」で外の世界を覗いてみるのも、とても有効な小さな一歩です。

たとえば、

  • 求人サイトや、副業系の案件サイトを眺めてみるだけ
  • キャリア相談やエージェントに「自分の経験で他にどんな働き方ができるか」を聞いてみるだけ
  • 独立や副業など、興味のある働き方をしている人の発信を読む、話を聞いてみるだけ

それだけでも「あ、今の仕事以外にも選択肢はあるんだ」と気づきやすくなり、心に余裕が生まれます。

小さく動いたときの感情と、身体の反応を観察する

小さな一歩を踏み出してみたら、自分の気持ちがどう動いたかや、身体の反応を少し観察してみてください。

メリット・デメリットはさておき、
なんとなくワクワクできた、思ったよりも怖くなかった、など。

また、胸がなんとなく高まる、呼吸が楽になる感じがした、など。

たとえば、私がお話させていただいた相談者さんの中にも、こんなふうにおっしゃる方がいました。

「辞めるかどうか迷いすぎて、動悸まで出てきていました。
でも、とりあえず転職エージェントと話して、流れで1社だけ応募してみたとき、なぜか少し楽になったんです…」

頭では「まだ辞めるべきじゃないかも」「条件を手放すのはもったいない」と迷っている。

でも、別のものに少し触れてみたとき、気持ちがワクワクしたり、もし身体が少しでも楽になるのなら、「そっちの方向に進むといいよ」と正直にサインを出してくれることが多いです。

こういった感覚を観察することも、自分がどうしたいのかを判断するヒントになると思います。

すぐに決められなくても大丈夫。判断は「材料」が揃えば自然とできるもの

「仕事を辞めたいけれど、決断できない」

そうやって立ち止まってしまう自分を、決してダメだと思わないでもらえたらと思います。

人は、自分の人生を左右するような大事な物事を、そんなに簡単に決断できないのが当たり前です。

ただ、「完璧な答えが出てから動く」を待っていると、いつまでも動けないままになってしまいます。

また、
感情(怖い、不安)と理屈(辞めるべきか・残るべきか/メリット・デメリット)を同時に動かそうとすると、
心はいつまでも同じところをグルグルと回り、判断が難しくなってしまいます。

だからこそ、まずは「自分が本当はどう感じているのか」という正直な気持ちを、ただ外に出してみること。

そして、いきなり大きな決断をするのではなく、今できるちょっとしたこと、安全な小さな一歩を試してみること。

それだけでも、少しずつ目の前の道筋が見えてくることがあります。

ご自身が本当に納得できる答えを見つけるために、まずは小さなヒント集めから、ゆっくり始めてみてくださいね。

もし対話しながら整理したいと感じたときは

「やってみよう」と思っても、一人ではなかなか言葉にならなかったり、
また不安が押し寄せて足が止まってしまうこともあるかもしれません。

その場合、誰かと対話しながら整理するほうが、
自分でも気づいていなかった気持ちや答えが見えやすくなることも多いです。

私のセッションでは、無理に決断を急かすことはありません。
あなたが納得できる「判断の材料」を、

対話を通して一緒に見つけていくお手伝いをします。

「今すぐ動くかどうかはまだわからない」という状態でも、まったく大丈夫です。

「話しながら考えていきたい」と感じたときは、体験セッションからお気軽にどうぞ。

「自分らしい働き方・生き方をつくる」体験セッションの詳細はこちら

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