こんにちは。自分らしく生きるためのこころの言語化をサポートするカウンセラー、山﨑ももこです。
「転職をして環境を変えたのに、なんだかモヤモヤする」 「新しいスタートを切ったはずなのに、思っていたほど心が軽くならない」
そんな気持ちを抱くことはありませんか?
私自身、1社目がハードワークで心身の調子を崩し、転職しました。でも2社目に移っても、心から満たされた感じはなかったんです。
「このまま何度も転職しても、きっと同じことの繰り返しになる」そんな予感がして、20代後半で思い切ってフリーランスになりました。
当時はあまり深く考えていませんでしたが、今振り返ると、私は無意識に「ここじゃない」を繰り返していたんだと思います。
今、カウンセラーとして多くの方のお話を伺っていると、同じような体験をされている方が本当に多いことがわかります。
転職、独立、結婚、引っ越し…外側を変えたけれど「なんだかスッキリしない」という方々に。
この記事では、私が体験した「働き方を変えても満たされない理由」と、本当に大切なのは心の内側に光を当てることだという気づきについて、お伝えしたいと思います。
- 環境を変えても「ここじゃない感」が続いている
- 「このままでいいのかな?」という違和感が消えない
- 他人の成功に心がざわつき、比べて苦しくなりがち
気持ちのモヤモヤ・違和感をどう解消すればいいか、一緒に見ていきましょう。
私の「ここじゃない」体験:1社目→2社目→フリーランス
「とにかく逃げたい」からの転職と独立
私の社会人生活は、「ここじゃない」からスタートしました。
1社目は世間的に見れば安定した大手企業でしたが、社風はものすごく古く、体育会系のような風潮もありました。
朝8時頃に出社し、帰宅は終電、ときにはタクシー帰りになる日も。なんとか3年目までがんばりましたが、気づいたら心身の調子を崩してしまいました。
休職期間を経てゆっくり考えましたが、とても復職する気分にはなれず、「ここじゃダメだ」と思って転職。
2社目は1社目よりはマシでしたが、そもそも私が当時身を置いていた制作業界は、基本的にハードワーク。やはり夜遅くまで働くことも多く、心から満たされた感じはありませんでした。
そのとき感じたのは、「このまま何度も転職しても、きっと同じことの繰り返しになる」という予感でした。
問題は会社にあるのではなく、もっと別のところにあるのかもしれない、と。
というのも、私は心のどこかで「自分でコントロールできるゆとりのある働き方を求めている」「そもそも組織という集団そのものが苦手なのではないか」と気づき始めていたんです。
それで20代後半、思い切ってフリーランスになりました。
当時はあまり深く考えていませんでしたが、逃げたい気持ちもあったし、「自分で何とかしてみよう」という気持ちもありました。
フリーランスになって見えたもの
フリーランスになって感じたのは、まず圧倒的な自由です。
ただ、その裏側には、責任の重さとプレッシャーも、しっかりのしかかりました。
- 仕事がなければ収入がゼロになる不安
- すべてを自分で決めなければならないプレッシャー
- 休んでいると「この時間も、もっと仕事をすべきかも」という罪悪感
でも同時に、自分の人生を切り開いていく喜びも感じました。自分で選択し、自分で責任を取る。それが私には合っていたのだと思います。
ただし、これは「私の場合」の話です。
人によって価値観は違います。安定した環境で力を発揮する人もいれば、チームで働くことに喜びを感じる人もいる。大切なのは、自分にとって「しっくりくる」を見つけることです。
なぜ「ここじゃない」を繰り返してしまうのか?
私自身の体験から、そして今、カウンセラーとして多くの方とお話しする中で、「ここじゃない」を繰り返してしまう理由が見えてきました。
もしかすると、あなたも心当たりがあるかもしれません。
①環境を変えても、心の奥の前提は一緒についてくる
「頑張らなければ価値がない」「休むのは怠け」「人に迷惑をかけてはいけない」
こうした心の奥にある「こうあるべき」という前提や、長年培ってきた考え方の癖は、まるで心のフィルターのように、どんな環境に身を置いても一緒についてくるんです。
新しい環境に期待をしても、結局そのフィルターを通して物事を見てしまうので、また別の形で「安心していられない感覚」が顔を出してしまいます。
私自身も、会社員時代は「理不尽な上司が問題」と思っていましたが、独立後は「収入の不安定さ」として同じモヤモヤを感じました。
問題の相手が変わっただけで、根本的な「安心していられない感覚」は実は変わっていなかったということ。
これは決して悪いことではありません。ただ、この心のフィルターの存在に気づくことが、同じ繰り返しから抜け出す第一歩になります。
②「何を大切にしたいか」がはっきりしないと、どこに行っても迷ってしまう
「何を大切にしたいのか?」「どんな状態なら心から満たされるのか?」
これが曖昧だと、どんなに環境を変えても「なんか違う」という感覚が続いてしまいます。
私も以前は、「嫌なこと」はよくわかっていたのに、「本当にほしいもの」がよく見えていませんでした。
外側の条件ばかり気にして、内側の声をしっかりと聞けていなかったのだと思います。
人はつい嫌なこと、ネガティブなことばかりに目を向けてしまう習性があります。
だからこそ、意識的に「実現したいこと」「本当にほしいもの」など、ポジティブなことを考える時間も大切なのでしょう。
③知らず知らずのうちに「他人の物差し」で測ってしまう
SNSで見る成功談、周りの人の選択、世間の「こうあるべき」という声…。
気がつくと、他人の物差しで自分の人生を測ってしまっていることってありませんか?
他人の基準で判断していると、どんな環境にいても「まだ足りない」「ここじゃない」と感じ続けてしまうんですよね。
これだけ情報があふれる現代では、誰もが知らず知らずのうちに陥りやすい状況です。外部の影響をまったく受けない生き方なんて、山籠もりでもしない限りは本当に無理かもしれません。
それでも、自分が「人の基準で価値を測っていないかな?」と時々振り返ってみることは、とても大事なのだと思います。
私の選択:マイペースを大事にする、SNSを極力見ない・やらない生活
私は、人のやり方や進み方がどうしても気になってしまうところがありました。
でも、独立してからは
「私と同じ境遇の人は世界に一人もいない。私がやっていることとまったく同じことは誰もやっていない」
そのように考えることで、自分の判断に少し自信を持ちやすくなりました。
また、他者の動きを過度に気にしないために、SNSをほとんど見ない生活を選びました。
これは「逃避」ではなく、自分にとってのセルフケアです。
「まったく使わない」と頑固になるのではなく、必要なときだけ点で使う、心がざわついたらアプリを閉じる。
そんなふうに自分の気持ちを大事にすることで、他人の物差しに心を振り回される時間が減り、少し揺らいでも「私にとっての満足や成功って何だろう?」と、自分に向き合えるようになりました。
「オリジナルハピネス」という考え方
この経験を通して、私が大切にするようになったのは「自分の生き方は、自分オリジナルのもの」という考え方です。
これが、私のサービス名『オリジナルハピネス』の原点でもあります。
誰かの幸せの真似ではなく、私だけの幸せの形を見つけていく。
変化が激しい世の中で生きるうえで、この考え方がいかに大切かを日々実感しています。
「ここじゃない」から抜け出すために大切にしたい3つの視点
どうすれば「ここじゃない」の繰り返しから抜け出せるのでしょうか?
私の体験と、カウンセラーとしての経験から、3つの視点をお伝えします。
視点①お金だけじゃない「生き方の満足度」
生きていくために、お金はもちろん大事です。
でも、お金のこと「だけ」を考えて選択をすると、「本当にこれがやりたかったこと?」と疑問を感じやすくなります。
私がフリーランスになったとき、収入は会社員時代より不安定になりました。でも「自分で選択する自由」「自分のペースで働ける環境」は、私にとって大きな価値でした。
大切なのは、自分にとって「満足のいく生き方」を考えること。それは人によってまったく違うものです。
視点②「やりたいこと」と「現実のバランス」
「好きなことを仕事にしたい」「自分らしく生きたい」という思いは素晴らしいもの。
でも、やりたいこと”だけ”で人生を組み立てるのは簡単ではないのも現実ですよね。
私の場合、フリーランスになって「自分で選択する喜び」を感じた一方で、「収入の不安定さ」「すべて自己責任」というプレッシャーもありました。でも、そのバランスが私には合っていたのだと思います。
大事なのは、「やりたいこと」×「現実的な生活」のバランスを見つけること。
そのためにも、いきなり理想100%を目指すのではなく、小さく動いて試行錯誤しながら、少しずつ理想に近づけていくことがポイントです。
視点③「幸せの基準」は人それぞれ
SNSを見ていると、すごい実績を出している人がたくさんいますよね。
つい比べてしまうこともあるけれど、「他人の幸せ」と「自分の幸せ」は違うということをどうか忘れないでいただけたらと思います。
私にとってフリーランスという働き方は合っていましたし、都会よりも田舎で生活することが合っていました。
でも、チームで働くことに喜びを感じる人、安定した環境で力を発揮する人、決まった時間で働きたい人、便利な環境で生活したい人…価値観は本当に人それぞれです。
あなた自身の心に、いつでも「私にとっての幸せな生き方は?」と問いかけてほしいです。
「ここじゃない」ではなく「ここからどうする?」
環境を変えること自体は悪いことではありません。
私が転職し、フリーランスになったのも、自分がより自由に生きるためには必要な選択でした。
ただ、「変えれば自動で満たされる」わけではないからこそ、内側にも目を向けていけたら心が楽になります。
大切なのは外側の選択と内側の調律をセットにすること。自分の価値観・ニーズ・前提を言葉にして、「私にとってのちょうどいい」を見つけていくことです。
「ここじゃない」を繰り返してきたあなたも、ぜひ「ここからどうする?」と自分に問いかけてみてくださいね。
あなたの生き方は、あなたのオリジナルです。
「ここじゃない感」を整理して、自分軸を見つけたい方へ
もし今、「なんだかモヤモヤするけれど、うまく言葉にできない…」「本当はどうしたいのか、自分でもよくわからない」
そんなふうに感じているなら、ひとりで抱え込まずに、どうぞ気軽にお声がけくださいね。
私のカウンセリングでは、こんなことを大切にしています。
- 漠然としたモヤモヤを、安心して言葉にできる場であること
- あなたが本当に大切にしたい価値観を、焦らずじっくりと見つけること
- 他人の評価に心を揺らされず、あなたらしくいられる心の土台・軸を育むこと
誰かの正解ではなく、あなただけの生き方を一緒に見つけていきましょう。
※外部サイト(MOSH)が新しいタブで開きます