コラム

カウンセリングで仕事の悩みは相談できる?|人間関係・ストレス・キャリアの迷いもOK

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こんにちは。自分らしい働き方・生き方をつくるお手伝いをするカウンセラー、山﨑ももこです。

「仕事の悩みって、カウンセリングで相談していいの?」
「職場の人間関係やストレスの話は、対象外じゃ?」
「キャリアの迷いは、カウンセリングじゃなくて別の相談先なのかも…」

そんなふうに感じて、相談するのをためらっている方は、実はとても多いです。

でも、私自身は実務(仕事)と心理の両面からサポートするカウンセラー。
実際、これまで多くの方のお話を聴く中で「仕事の悩み」と「心の状態」は切り離せないものだと感じています。

人間関係のストレスや評価への不安、将来への迷いは、気づかないうちに心をすり減らし、自分らしさを見失わせてしまうこともあります。

この記事では「カウンセリングで仕事の悩みは相談できるの?」という疑問に答えながら、
どんな内容がカウンセリング対象になるのか、どんなふうに使えるのかを、わかりやすくお伝えします。

「こんなことで相談していいの?」と迷っている方に、少しでも安心材料になればうれしいです。

この記事はこんな方におすすめです
  • 仕事のストレスや人間関係に悩んでいる
  • 心理カウンセリングに興味はあるけどハードルを感じている
  • キャリアが絡む複雑な問題を誰に相談すればいいかわからない

ひとりで抱え込まず、心が少しでも軽くなるきっかけになればうれしいです。

目次

仕事の悩みって、カウンセリングで相談していいの?

「カウンセリング」というと、どちらかというとプライベートな悩みや、気持ちの落ち込み、強い不安などを扱う場をイメージする方も多いと思います。

そのため、仕事の話を持ち出すことに、
「これは対象外かもしれない」
「業務の相談になってしまうのでは」
と、ブレーキがかかってしまうこともあるようです。

仕事の悩みも相談できます

結論から言うと、仕事の悩みも、カウンセリングで相談して大丈夫です。

ただし、ここでひとつ整理しておきたいのは、カウンセリングは「業務上の正解」や「具体的な仕事の進め方」を教える場ではない、という点です。

たとえば、この仕事を続けるべきか迷っているときや、人間関係にどう対応すればいいのか悩んでいるとき。

カウンセリングでは、「こうすればうまくいきます」「こうやって転職活動をしましょう」などと、アドバイスや答えを出すことはしません。

その代わりに、まずは
今の仕事をどう感じているのか、
何が一番つらくなっているのか、
どこで無理を重ねてきたのか、
そうした心の状態を一緒に整理していきます。

そして「どう感じているか」「どこがしんどいか」が見えてくると、
結果として考えがまとまり、選択しやすくなることも少なくありません。

なぜ「仕事の悩み=心の悩み」になりやすいのか

仕事の悩みが、心の悩みと切り離しにくいのには、理由があります。

仕事は、単なる作業や役割ではなく、人との関わりや評価、将来への見通しと、常に結びついているからです。

そのため、仕事でうまくいかない状態が続くと、
「自分はどう見られているんだろう」
「このままで大丈夫なんだろうか」
といった感覚が、少しずつ積み重なっていきます。

そうした状態が続くと、自分を責めてしまったり、何をしても自信が持てなくなったり、無力感を抱えやすくなることもあります。

さらに、それを我慢し続けてしまうと、気づかないうちに心の余裕が削られ、メンタル不調に近づいてしまうケースもあります。

だからこそ、仕事の悩みを「仕事の問題だけ」として抱え込むのではなく、心の状態とあわせて整理していくことには大事な意味があります。

カウンセリングは、そのためのひとつの選択肢です。

カウンセリングでよく相談される「仕事の悩み」の例

「仕事の悩み」といっても、その内容はさまざま。
はっきりと言葉にできているものもあれば、「なんとなくしんどい」という感覚から始まることもあります。

カウンセリングでは、悩みの大きさや深刻さよりも、その人が今、どこで引っかかっているのかを丁寧に見ていきます。

ここでは、実際によく相談される仕事の悩みをいくつか紹介します。

職場の人間関係がしんどい

上司や同僚、部下との関係に悩んでいる方はとても多いです。

表立ったトラブルがあるわけではなくても、常に周囲に気を遣い続けていて、気づけば疲れ切っている、というケースも少なくありません。

「自分が我慢すればいい」と思ってやり過ごしてきた結果、どんどん心の余裕がなくなってしまうことも…。

職場の人間関係は、自分で少しずつ改善できることもあれば、職場の体制上どうにもならないこともあります。

カウンセリングでは、そのあたりを一緒に見極めて、どう動くのがよいかを考えることができます。

仕事のストレスが抜けない・常に張りつめている

仕事中だけでなく、家に帰っても緊張が抜けない。
休んでいるはずなのに、あまり回復した感じがしない。

そんな状態が続くと、
「このままで本当に大丈夫なんだろうか」
「こんな状態は長く続けられない」
という漠然とした不安が膨らんでいくことがあります。

はっきりした原因が見えなくても、ストレスが積み重なり「このままでは無理かも…」という気持ちから相談に来られる方もいます。

キャリアや今後の方向性に迷っている

今の仕事を続けるべきか、転職したほうがいいのか。
あるいは、独立や働き方の見直しを考え始めている方もいます。

ただ、いざ考えようとすると、
「どれが正解なのかわからない」
「間違えたくない」
という気持ちが強くなり、なかなか答えが出せなくなることもあります。

カウンセリングでは結論を急ぐのではなく、迷いが生まれている背景や、今の自分の状態を整理していくところから始めます。

そして、本当に進みたい道が見えてきたら、現実的な一歩を一緒に考えることもできます。

仕事の悩みは、コーチングやキャリア相談とどう違う?

仕事の悩みを相談しようと思ったとき、
「カウンセリングなのか、コーチングなのか、それともキャリア相談なのか」
迷ってしまう方も多いと思います。

実際、この3つははっきり線を引けるものではなく、状況や目的によって向いているものが変わります。

まずは、それぞれの違いをシンプルに整理してみましょう。

カウンセリングが扱うのは「答え」より「状態」

カウンセリングが主に扱うのは、「何をするか」よりも、今どんな状態にあるかという部分です。

たとえば、
やるべきことは頭ではわかっているけれど、気力が湧かない。
考えようとすると、不安や焦りが先に立ってしまう。

そんなときは、行動や目標を決める前に、まず心の整理や、余裕を取り戻すことが優先されるケースも少なくありません。

カウンセリングでは、気持ちの引っかかりや緊張をゆるめながら、「今の自分で考えられる状態」を整えていくことを大切にします。

ただ、気持ちがきちんと整理できて落ち着いたら、カウンセリングで「どうなっていきたいか」を一緒に考え、具体的な動きを考えることもできます。

どれを選べばいいかわからないときは

カウンセリング・コーチング・キャリア相談の境界は、実際にはグラデーションのようなものです。

精神的な負担をあまり感じておらず、「いち早く答えを出したい」「目標を立てて具体的に動きたい」気持ちが強いときは、コーチングやキャリア相談が合う場合もあります。

一方で、いろんな不安や悩みが絡んでいるときや、疲れやしんどさが強い、考える余裕がないと感じているときは、まずはカウンセリングで状態を整えるほうが、結果的に進みやすくなることも多いです。

どれを選ぶか迷ったときは、今の自分にどれくらい不安や迷いがあるか、どれくらい消耗しているかを目安にしてみると、判断しやすくなるかもしれません。

「こんなことで相談していいの?」と思っている方へ

仕事の悩みを抱えていても、
「この程度でカウンセリングを使っていいのかな」
「もっとつらい人が行く場所なんじゃないか」
と、ためらってしまう方は少なくありません。

でも、カウンセリングは何かが限界を超えてから利用する場所、というわけではありません。

本格的にしんどくなる前の相談でも大丈夫

カウンセリングは、もう「気持ちが限界」な状態だけを対象にしているものではありません。

むしろ、しんどさが積み重なって大きくなる前に早めに立ち止まって整理する、という使い方も大切にされています。

「まだ大丈夫そうだから」
「我慢できなくはないから」
そうやって後回しにしているうちに、気づいたときには余裕がかなり削られている、ということもあります。

つらさに、はっきりした基準や大小はありません。
今の自分がちょっとでも「しんどい」「モヤモヤする」と感じているなら、それは相談していい理由になります。

「本格的に落ち込む前に整える」ことは、立ち止まって苦しむ時間を減らすことにもつながります。

うまく言葉にできなくても問題ありません

「何がつらいのか、うまく説明できない」
「話がまとまっていない」
そんな状態でも、まったく問題ありません。

カウンセリングは、最初から整理された話をする場所ではなく、話しながら一緒に気持ちを整理していく場所です。

断片的な言葉や、うまく言えない感覚の中にも、大切なヒントが含まれていることがあります。

「こんな話でいいのかな」と考えすぎず、今感じていることを、そのまま持ってきてもらえたら大丈夫です。

「この程度で相談していいのかな」と感じている方ほど、実はカウンセリングの対象になることも少なくありません。
カウンセリングが助けになる場面について、詳しくは以下の記事で紹介しています

まとめ|仕事の悩みを、一人で抱え込まなくていい

仕事の人間関係に気を遣い続けていたり、評価や成果を意識して緊張が抜けなかったりすると、
知らないうちに心の余裕が削られていくことがあります。

そうした状態が続くと、仕事の悩みは「業務上の問題」だけでは片づけられなくなり、
心の状態とも深く結びついていきます。

カウンセリングは、業務上の正解を出す場ではありませんが、
仕事をどう感じているのか、どこで負担が大きくなっているのかを整理していくことには意味があります。

仕事の悩みと心の状態をあわせて扱えるのが、カウンセリングの特徴のひとつです。

仕事の悩みをどう扱えばいいか迷ったときの選択肢として、
カウンセリングがある、ということを知っておいてもいいかもしれません。

仕事のことで、少し立ち止まりたくなったときに

私たちの日常生活において、働く時間はとても長いです。
「仕事のことだから」と切り分けようとしても、
気づけば気持ちがどんどんすり減っていく…ということも少なくありません。

私は普段「実務」と「心理」の両面から、その人らしく生きるお手伝いをさせていただき、
仕事やキャリアに関わるメンタルヘルスについても学びを深めています。

その中で感じているのは、仕事の悩みと心の悩みは、やはり切り離せないということです。

もし今、仕事やキャリアのことで複雑な気持ちを抱えていたら、一度ゆっくりとお話してみませんか。

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