言いたいことが言えないとき。上手に伝える前に「本当はどうしたい?」を大切にしよう

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こんにちは。「こころの言語化」で自分軸を見つけるお手伝いをするカウンセラー、山﨑ももこです。

「本当はこう思ってるのに、うまく言えない…」
「言いたいことがあるけど、相手にどう思われるか心配で」

職場でも、家庭でも、友人関係でも。言いたいことを飲み込んで、あとでモヤモヤした経験はありませんか?

「もっと上手に伝えられたら」「相手を傷つけずに話せたら」
そう思って、コミュニケーションのテクニックを学ぶ方も多いかもしれません。

でも実は、その前にもっと大切なことがあります。

それは、「あなたは本当はどうしたいの?」という問いと向き合うこと。

自分の本当の気持ちがわからないまま言葉を選んでも、どこかちぐはぐになったり、話した後に「なんか違った…」と感じてしまうことが多いからです。

この記事では、「言いたいけど言えない」もどかしさの奥にある本当の気持ちを見つけて、自分らしく伝える方法についてお話しします。

こんな人におすすめです
  • 相手にどう思われるかが気になって、本音をうまく伝えられない
  • 言いたいことを我慢して、後でモヤモヤすることが多い
  • 「もっと自分らしく、無理のないコミュニケーションをとりたい」と思っている

上手な伝え方も大切ですが、その前に自分の心と向き合ってみませんか。

目次

言いたいことが言えない、本当の理由

「職場で意見を求められても、つい当たり障りのないことしか言えない」
「家族との会話で、本音を伝えるタイミングを逃してしまう」
「友人に頼みごとをするとき、遠回しになりすぎて伝わらない」

こんな経験、ありませんか?

私たちが言いたいことを飲み込んでしまう理由は、決して「コミュニケーション能力が低い」からではありません。

むしろ、相手のことを思いやっているからこそ、「こんなこと言ったら嫌な気持ちにさせるかも」「関係が悪くなったらどうしよう」と心配になってしまうんです。

でも、その優しさが時として、自分の気持ちを見失わせてしまうことがあります。

「相手にどう思われるか」ばかりに意識が向いて、「自分は本当はどう感じているのか」「何を大切にしたいのか」が見えなくなってしまうのです。

そうすると、何をどう伝えても心のモヤモヤが溜まり、心の重荷はどんどん増すばかりです。

「上手に伝える」その前に大切なこと

コミュニケーションの本を読むと、「Iメッセージを使いましょう」「相手の立場に立って考えましょう」といったテクニックがたくさん紹介されています。

これらは確かに有効な方法です。でも、私がカウンセリングでお話を伺っていて感じるのは、テクニックよりももっと根本的な部分が大切だということ。

それは、「あなたは本当はどうしたいの?」という問いです。

たとえば、職場で残業を頼まれたとき。
「断ったら印象が悪いかも」と考える前に、まず自分に問いかけてみてください。

  • 今の私の体調はどう?
  • 今日、本当はどんなふうに過ごしたい?
  • 何を大切にしたい?

答えが「今日は早く帰って休みたい」なら、それを大切にした上で、相手にも配慮した伝え方を考える。

「どう伝えるか」の前に「何を伝えたいか」がはっきりしていると、言葉に説得力が生まれ、相手にも伝わりやすくなります。

こうして、ぼんやりしていた気持ちが、ちょっとずつ血の通った、生きた言葉に変わっていきます。
これが、私の大切にしている「こころの言語化」です。

気持ちが整理できたら相手にも届く伝え方を

自分の本音がはっきりしたら、次は相手にも伝わりやすい表現を考えてみましょう。

そこで役立つのが「アサーション」という、自分も相手も大切にするコミュニケーションの方法です。

【アサーションの例】

  • 「あなたのせいで困ってるんです」ではなく、
    「私は〇〇だと感じて、こうしてもらえるとうれしいです」などの 「I(アイ)メッセージ」
  • 感情だけでなく、事実→気持ち→希望→結果の順で整理して丁寧に伝える「DESC法」

「言ったら関係が壊れるかも」と感じる場面でも、伝え方を少し工夫するだけで、お互いが安心して話し合える空気が生まれることがあります。

大切なのは、自分の気持ちを我慢し続けるのではなく、相手も自分も大切にする関わり方を見つけること。

簡単にはいかないこともたくさんあるでしょう。でも、意識するだけで、ほんの少しずつコミュニケーションが変わるのも事実です。

それでも怖いときは、まず自分の気持ちを受け止める

「ちゃんと伝えたいけど、うまく言える気がしない」
「こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか」

そんなふうに、伝えることそのものが怖くなってしまうときもあるかもしれません。

でも、その怖さや不安は「伝える力がないから」ではないんです。むしろ、ちゃんと相手を思いやっているからこそ、どう言えばいいか悩んでしまうのですよね。

また、過去に気持ちや考えを伝えて嫌な思いをした経験があったら、「また同じことになったらどうしよう…」と感じるのも、人間として自然な感情です。

そんなときは、まず「怖いと感じている自分」をやさしく受け止めてあげましょう。

自分の中にある「怖さ」「不安」「自信のなさ」も否定せずに認めてみるだけで、少し心が落ち着いてくることがあります。

完璧に伝える必要はありません。「今日は半歩でOK」「怖くて当然、初めてだから」と、自分にやさしい言葉をかけてあげながら、マイペースで進んでください。

心を少しずつ整理して、あなたらしいコミュニケーション

「何を伝えたいのかよくわからない」「伝えるのが怖い」
そんなふうに感じているとき、ひとりでぐるぐる考え続けるのは、とても疲れてしまうことがあると思います。

でも、誰かに話してみることで、ふっと心がゆるんで「あ、私、本当はこう思ってたんだ」と気づけることがあります。

話すことで、自分の気持ちや考えが整理されていく。本当の気持ちに気づくことができる

カウンセリングは、そうした心の整理を安心できる場で行うお手伝い。
「深刻な悩みがある人のもの」だけではなく、日々の心の整え方や人間関係のモヤモヤにも、力を発揮してくれるものなんです。

言葉にならない気持ちを、一緒に見つけませんか

もし今、
「このままでいいのかな?」
「なんとなくしんどいけど、うまく言葉にできない」
そんな気持ちがあるなら、「こころの言語化」体験カウンセリングでお話しをしてみませんか?

私のカウンセリングは、初めての方でも安心して心を軽くできる場づくりを大切にしています。

気楽にお話しながら気持ちの整理をするだけで、本当に自分がやりたいことが見えてきたり、自信をもって毎日を過ごせるようになったりすることは多いです。

日頃抱えている言葉にならない大事な気持ちを、一緒に大事にしていけたらと思っています。

まずはどんなカウンセリングか知りたい方はこちらから

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