コラム

「仕事を辞めるのは甘え?逃げ?」自分を責めてしまうときに考えたいこと

「「辞めるのは甘え?逃げ?」仕事がつらいのに自分を責めてしまう人へ。自責ループから抜け出す考え方」記事のアイキャッチ画像

こんにちは。
心と働き方のカウンセラー、山﨑ももこです。

「仕事を辞めたい」と思ったとき、こんな言葉が頭の中を駆け巡ることはありませんか。

「これって、甘えなんじゃないか」
「ただ逃げたいだけなんじゃないか」

そして、周囲の人からも同じような言葉をかけられることがあるかもしれません。

「そんなことで辞めるなんて甘いよ」
「ここで逃げたら、どこに行っても同じだよ」

その言葉が頭から離れず、「やっぱり自分が弱いんだ」「もっと頑張らなければいけない」と、ますます自分を追い込んでしまう。

そんな経験はないでしょうか。

でも、「甘えなのか、逃げなのか」という問いに焦って答えを出そうとすることが、かえって自分を苦しくさせてしまう場合もあります。

この記事では、「仕事を辞めたいけれど、これは甘えや逃げなのだろうか…」と悩んでいるときに、どのように考えを整理していけばいいのか、そのヒントをお話ししていきます。

こんな方に読んでほしい記事です
  • 「辞めたいのは甘えなのか逃げなのか」と、自分でも判断できずに悩んでいる
  • 上司・家族・友人から厳しく言われ、自分を責めてしまう
  • 「自分がダメなだけかも」という自己否定のループから抜け出したい

仕事を辞めるかどうか迷っているときは、焦る気持ちもあると思います。

でも、悩んでわからなくなっているときほど、いったん正解探しから離れて、「自分は本当はどう感じているのか」という視点から考えてみませんか。

目次

なぜ「辞めたい=甘え・逃げ」と思ってしまうのか

「仕事を辞めたいのは甘えや逃げなのか?」という悩みは、年代を問わず、いろいろな方からお聞きします。

仕事を辞めたいと思ったとき、ふと頭に浮かぶのが、こんな言葉です。

20代なら「まだ若いのに」、30代なら「もう責任ある立場なのに」、40代以降なら「今さら環境が合わないなんて」。

こうした言葉を周囲からかけられることもあれば、自分自身でそう考えてしまうこともあるかもしれません。

そして、「辞めようとする自分は間違っているのではないか」「自分の我慢が足りないだけではないか」と、自分を責めてしまうこともあるのではないでしょうか。

では、なぜ私たちは「仕事を辞めたい」と思ったときに、自分のことを「甘えている」「逃げている」と考えてしまうのでしょうか。

「自分の努力不足や弱さのせい」と考えてしまう

仕事がうまくいかなかったり、ミスが続いたりすると、「自分の努力が足りないから」「能力が足りないから」と、自分にばかり原因があると考えてしまうことがあります。

すると、仕事がつらいと感じることや、辞めたいと思うことまで、「自分がもっと頑張ればいいだけなのに」「こんなことで辞めたいと思う自分が弱いのではないか」と、自分の努力不足や弱さのせいにしてしまうこともあるかもしれません。

仕事がうまくいかない → 「自分の努力が足りないから」

人間関係がしんどい → 「自分がうまく合わせられないから」

辞めたいと思う → 「自分が弱いから、甘えているから」」

もちろん、仕事をするうえで、自分の言動を振り返ることが次に生かせる場合もあります。

ただ、自分にできることを振り返るのと、何もかも自分のせいだと考えるのとでは、少し違います。

今の仕事で起きていることは、本当に自分ひとりの問題なのでしょうか。

仕事や職場環境には、さまざまな要素が関わっています。

  • 任されている業務の量や難易度
  • 上司の教え方や指示の出し方
  • チーム内のコミュニケーション
  • 会社全体の雰囲気や、求められる仕事のスピード
  • 業務内容と、自分の得意なこと・苦手なこととの相性

など。

「つらい」「しんどい」という気持ちは、こうした環境から生まれていることもあります。

職場で起きていることは、自分ひとりの努力だけで変えられるものばかりではありません。

だからこそ、すべてを「自分がダメだから」と考える前に、「これは自分だけの問題なのかな」「職場の環境や仕事の進め方にも、無理があるのではないかな」と、いったん冷静に考えてみてもいいと思います。

周りの声が気になって、自分の気持ちがわからなくなる

もう一つ、「甘え・逃げ」と思いやすくなる理由があります。

それは、周りの人のさまざまな言葉が気になっているうちに、自分が本当はどう感じているのか、わからなくなってしまうことです。

  • 上司の「ここで逃げたら次はない」
  • 親の「石の上にも三年」
  • 家族の「せっかく安定した環境なのに……」
  • 友人の「どんな仕事も大変じゃない?」

こうした言葉を聞いて、「たしかに、そうなのかもしれない」と感じることもあるでしょう。

その人たちも、それぞれの経験や立場から、心配して言ってくれているのかもしれません。

厳しい言葉であっても、まったく的外れというわけではないこともあると思います。

でも、私は、心配してくれることと、その人の状況を理解していることは、少し違うものだと考えています。

その言葉をかけた人は、あなたの職場の空気を知っているでしょうか。

毎朝、仕事に向かうときのしんどさや、あなたがどれだけのエネルギーを使って毎日を乗り越えているかを、どれくらい想像できるでしょうか。

そのすべてを理解するのは、身近な人であっても難しいことだと思います。

私は過去に、ご相談のなかで、こんな言葉を聞いたことがあります。
(※守秘義務に配慮し、要旨を言い換えてご紹介します)

「周りの話せそうな人に、仕事がきつい、辞めたいみたいなことを軽く話してみた。すると、『自分もこれだけ大変だ!』と言われるか、『そっちはまだ恵まれているほうだよ』と勝手に比べて持ち上げられるか。

だんだん、自分の感覚がおかしいのか、という気持ちになってしまいました…」

自分のつらさをわかってほしくて話したのに、他の人と比べられたり、別の見方を強く示されたりすると、かえって自分の感じ方に自信が持てなくなってしまうこともあるのかもしれません。

「みんながそう言うなら、やっぱり自分は甘えているのかな」
「誰もが大変なのだから、辞めたいなんて思う自分が間違っているのかな」

そんなふうに考え続けていると、自分が本当はどう感じているのかを確かめる余裕がなくなってしまうことがあります。

もちろん、他者の意見を参考にすることで、自分では気づかなかった視点に触れ、視野が広がることもあります。

ただ、周りの人がどう考えているかと、自分がどう感じているかは、分けて考えてもいいのだと思います。

周りの人の言葉を受け止めながらも、自分が感じているつらさや違和感まで、なかったことにしなくていいのです。

「甘え?逃げ?」から、「自分はどうしたいか?」へ

「甘えなのか」「逃げなのか」。

この問いをずっと考え続けていると、なかなか答えが出ず、ますます苦しくなってしまうことがあります。

仕事に対する責任感や、周りへの申し訳なさ、これからへの不安。
さまざまな気持ちがあるからこそ、簡単には割り切れないのだと思います。

そんなときは、問いそのものを少し変えてみるのも一つの方法です。

「甘えなのか、逃げなのか」ではなく、「自分は本当はどう感じているのか」「これからどうしていきたいのか」と考えてみるのです。

ここからは、自分の気持ちを確かめ、これからの選択肢を考えていくためのヒントをお伝えします。

周りがどう思うかだけでなく、自分の気持ちも確かめてみる

「世間的にはどうなのか」「上司からどう思われるだろう」「家族をがっかりさせないだろうか」。

周りのことを考えるあまり、自分がどうしたいのか、わからなくなってしまうこともあるかもしれません。

そんなときは、たとえば、こんな問いを少し考えてみてはいかがでしょうか。

  • 今の仕事の、何がいちばんつらいのだろう?
  • どんなときに「もう辞めたい」と感じるのだろう?
  • 反対に、今の仕事で続けたいと思えることはあるだろうか?
  • これから、どんな働き方をしていきたいのだろう?

考えているうちに、今まで意識していなかった気持ちが出てくることもあります。

「自分はどうしたいのか」を考えることは、必ずしも、すぐに辞めるかどうかを決めることではありません。

まずは、自分が何を感じていて、何を大切にしたいと思っているのかを知るところから始めてもいいのだと思います。

「辞める=悪いこと」と決めつけない

もう一つ、私たちを悩ませるのが、「辞めるのは失敗」「続けることが正解」という考え方です。

たしかに、一つの仕事を長く続けることで得られる経験や、身につく力もあります。

一方で、仕事を辞めることが、必ずしも「逃げ」や「失敗」というわけではありません。

私自身、これまでご相談を受けるなかで、環境が変わったことで、以前よりも自分らしく、楽に働けるようになった方のお話を伺ってきました。

もちろん、仕事を辞める以外にも、部署異動や業務量の調整、一時的に休みをとるなど、状況によって考えられる方法はいろいろあります。

大切なのは、「辞めるのは悪いことだ」と決めつけることでも、「つらいなら辞めればいい」と急いで結論を出すことでもなく、今の自分に何が必要なのかを考えていくことではないでしょうか。

今の仕事を続けるにしても、環境を変えるにしても、自分の状況や気持ちを理解したうえで考えていけたらいいですよね。

まずは、自分の本当の気持ちを言葉にしてみる

「甘えなのか」「逃げなのか」という問いから少し離れてみたとき、次に考えてみてほしいのが、自分の正直な気持ちです。

たとえば、こんな気持ちが隠れているかもしれません。

「本当は、あの上司の言い方にずっと怒っていた」
「本当は、頑張りを認めてもらえなくて悲しかった」
「本当は、このまま今の仕事を続けるのが怖い」

「甘え・逃げ」という言葉にとらわれていると、自分の正直な気持ちに目を向ける余裕がなくなってしまうことがあります。

まずは、誰かに見せるためでも、正しいかどうかを判断するためでもなく、「自分は本当はどう感じているのだろう」と、確かめてみてほしいと思います。

「なんだか嫌だった」「ずっとモヤモヤしている」「何がつらいのか、自分でもよくわからない」。

そんなところから始めてもいいのです。

ただ、一人で考えていると、どうしても「やっぱり甘えなのかな」「逃げるみたいで嫌だな」と、また同じことを考えてしまう場合もあります。

そんなときは、誰かに話を聴いてもらうことも、一つの方法です。

身近に信頼し、安心して話せる人がいるのなら、その人に話してみてもいいと思います。

もちろん、私のような働き方のカウンセラーに相談していただくこともできます。

そのなかで、自分ではうまく整理できなかった気持ちに気づいたり、今まで考えていなかった選択肢が浮かんだりすることも、きっとあると思います。

もし、「仕事を辞めたいけれど、なかなか決断できない」と感じている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

仕事について悩み、ここまで考え続けてきたこと自体、簡単なことではなかったと思います。

すぐに結論を出そうとせず、まずは自分が今どんな状況にいて、何を感じているのかを確かめながら、これからのことを考えてもらえたらと思います。

「甘え?逃げ?」と悩んだとき、一緒に考えてみませんか

「自分は甘えているのだろうか」「これは逃げなのだろうか」。

そんな問いを考え続けて、
どうしたらいいかわからなくなってしまうことがあります。

私のセッションでは、まず、今どんなことが起きているのか、
どんな気持ちを抱えているのかを、一緒に整理していきます。

職場の状況や生活のこと、これからの人生なども含めて、
一つひとつお話を伺いながら、今のご自身にとって何が大切なのか、
どんな選択肢があるのかを考えていけたらと思っています。

体験セッションからお気軽にご相談くださいね。

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