こんにちは。
心と働き方のカウンセラー、山﨑ももこです。
「仕事を辞めたい」と思っているのに、動けない。
そのまま一週間が過ぎ、気づけばまた月曜日。いつもの日々が始まる…。
頭では「辞めたい」と思っているのに、いざとなると、なぜか動けない。
そのうち、「自分は優柔不断なだけなのだろうか」「覚悟が足りないのだろうか」と、また自分を責めてしまう。
そんなふうに苦しんでいる方がいます。
でも、動けなくなってしまうのには、何かしらの理由があるのかもしれません。
意志が弱いから、根性が足りないからと、自分を責めてしまう前に、少し立ち止まって考えてみてもいいのではないでしょうか。
私は、「辞めたいのに動けない」とき、その背景には大きく分けて3つのことが関係していると考えています。
心の中の葛藤。心身のエネルギー切れ。そして、現実的な制約。
もちろん、きれいに3つに分けられるわけではありません。いくつもの事情が重なり合っていることも多いと思います。
それでも、今の自分に何が起きているのかを少し落ち着いて考えてみると、どこから手をつければいいのかが見えてくることがあります。
この記事では、仕事を辞めたいのに動けなくなってしまう背景を整理しながら、今できることを一緒に考えていきたいと思います。
- 仕事を辞めたい気持ちはあるのに、どうしても動けない
- 「辞めるのは甘えなのでは」「逃げなのでは」と自分を責めてしまう
- 仕事のことを考えると、心や身体のしんどさを感じる
- お金や家族のことなど、不安や事情が多すぎて、何から考えればいいのかわからなくなっている
まずは「自分は今、何に足止めされているのだろう」と考えるところから、始めてみませんか。
心の中の葛藤|自分を責めてしまう、怖くて決断できない
ここからは、仕事を辞められないときに、多くの方が抱える気持ちや状況について、紹介していきたいと思います。
まず、仕事を辞めたいと思っていても、すぐに決断できないケースは珍しくありません。
「辞めたい」という気持ちがある一方で、「本当に辞めていいのだろうか」「もっと頑張るべきなのではないか」と、いろいろな考えが浮かんでくることもあるでしょう。
辞めたい気持ちと、辞めることへの不安。その間で揺れ動いているうちに、どうすればいいのかわからなくなってしまうこともあります。
「甘え・逃げ」という言葉で、自分を縛ってしまう
仕事を辞めたいと思ったとき、「こんな理由で辞めるのは甘えなのでは?」「ただ逃げたいだけなのでは?」と、自分を責めてしまうことはありませんか?
周囲の人が頑張っている姿を見たり、「もう少し頑張ってみたら?」と言われたりすると、自分のつらさを認められなくなってしまうこともあるかもしれません。
ご相談のなかでも、つらさを打ち明けたら「自分だってこれくらい大変だよ」と返されて、自分の感じ方がわからなくなってしまった、というお話を伺うことがあります。
でも、辞めたいと思う理由は、人それぞれです。
仕事そのものが合わない場合もあれば、職場の人間関係に悩んでいる場合もあります。
頑張り続けた結果、心身ともに疲れ切ってしまっていることもあるでしょう。
「甘えなのか」「逃げなのか」と何度も自分に問いかけてしまうのは、それだけ仕事のことや、周囲への影響を真剣に考えているからなのかもしれません。
ただ、どれだけ悩んでいるかによって、辞めたい気持ちが甘えなのかどうかを判断する必要はないのだと思います。
まずは、自分が何につらさを感じているのか、これからどうしていきたいのかに目を向けてみることが大切です。

「怖い」「決断できない」の正体
仕事を辞めたいと思っているのに、どうしても怖さが出て、なかなか決断できない。
その背景には、辞めたあとの生活や将来への不安があるのかもしれません。
「次の仕事が見つからなかったらどうしよう」
「辞めたことを後悔するかもしれない」
「今より状況が悪くなったらどうしよう」
考え始めると、ネガティブなことばかりが次々に浮かんでくる…。
そのループが繰り返されると、何も決められなくなってしまうのも無理はないと思います。
また、「辞めるか、今の仕事を続けるか」という二択だけで考えていると、どちらを選んでもなにかしらの不安が残り、身動きが取れなくなることもあります。
そんなときは、少し遠回りに感じるかもしれませんが、すぐに結論を出そうとしないことも大事です。
まずは、何が怖いのか、どんなことが引っかかっているのかを出してみる。
そして、辞める以外にできることはないか、今の職場で変えられることはないかを考えてみる。
そうやって選択肢を少しずつ広げていくことで、見えてくることがあります。

心身のエネルギー切れ|動く気力が出ない
仕事を辞めたいと思っていても、転職活動を始めたり、今後のことを考えたりする気力が湧かないこともあります。
「辞めたいなら、転職先を探せばいい」と頭ではわかっているのに、求人を見ることさえおっくうに感じる。
休日は疲れて寝ているだけで終わり、また月曜日がやってくる。
そんな状態が続いていると、「自分は行動力がないのかな」「いつまでも決断できない自分が悪いのかな」と、さらに自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、そんなときはもしかしたら、今は何かを決めたり行動したりするためのエネルギーが残っていないのかもしれません。
心身が疲れすぎていて、次のことを考えられない
仕事で気を張り続けていたり、職場でストレスを抱えていたりすると、気づかないうちに心身の疲れが蓄積していることがあります。
疲れがたまっていると、普段ならできることが難しくなったり、先のことを考える余裕がなくなったりすることもあります。
そんなときに、転職活動や退職の手続きなど、新しい行動を起こそうとするのは簡単なことではありません。
スマートフォンの充電が残り1%しかないときに、いくつものアプリを同時に動かすのは難しいですよね。
それと同じように、心身が疲れ切っているときには、まず休息を取ることが必要な場合もあります。
「早く辞めるかどうか決めて動かないと」と自分を追い立てるよりも、まずは自分がどれくらい疲れているのかに目を向けてみてください。
今は考える余裕がないと感じるなら、すぐに結論を出さず、心身を休めることを優先してもいいのです。
頭で考えるより先に、身体にサインが出ていることもある
仕事のストレスや疲れは、気持ちだけでなく、身体の変化として現れることもあります。
たとえば、
- 夜なかなか眠れない、朝起きられない
- 仕事のことを考えると涙が出る
- 動悸や胃痛、頭痛などの不調がある
- 以前は楽しめていたことにも興味が湧かない
- 仕事に行こうとすると、強い不安や緊張を感じる
こうした変化があるからといって、必ずしも仕事だけが原因とは限りません。
ただ、心身に負担がかかっている可能性を考えるきっかけにはなります。
「まだ頑張れる」「これくらいで弱音を吐いてはいけない」と無理を重ねていると、自分のつらさに気づきにくくなってしまうこともあります。
もし不調が続いていたり、日常生活に影響が出ていたりするなら、一人で抱え込まず、医療機関などの専門家に相談することも考えてみてください。
仕事を続けるか辞めるかを考える前に、まずは自分の心身を守ること。
それも、大切な選択のひとつです。

現実的な制約|気持ちだけではどうにもならないことも
仕事を辞めたいと思っていても、気持ちだけではどうにもならない事情があることもあります。
収入や家族のこと、今後の転職への不安など、現実的な問題があると、辞めたい気持ちがあっても簡単には動けないものです。
また、職場の環境が自分に合わないと感じていても、すぐに環境を変えられるとは限りません。
お金や家族の事情があり、簡単には辞められない
仕事を辞めたいと思っていても、収入が途絶えることへの不安や、家族への影響を考えると、なかなか決断できないことがあります。
住宅ローンや生活費がある。家族を養っている。次の仕事がすぐに見つかるかわからない。
そうした事情があれば、「辞めたい」という気持ちだけで行動するのは難しいですよね。
また、自分では働き方を変えたいと思っていても、家族やパートナーから反対されたり、周囲の期待が気になったりして、なかなか気持ちを打ち明けられないこともあるかもしれません。
こうしたとき、「辞めるか、辞めないか」の二択だけで考えようとすると、どちらを選んでも不安が残り、身動きが取れなくなってしまうことがあります。
そんなときは、すぐに結論を出そうとせず、まずは何が不安なのか、何が引っかかっているのかを整理してみるのもひとつの方法です。
たとえば、生活費がどれくらい必要なのかを確認する、退職する前にできる準備を考える、今の職場で働き方を変えられないか検討するなど、少しずつ具体的にしていくことで、選択肢が見えてくることもあります。
すぐに辞めることが難しいからといって、何もできないとは限りません。
今の自分にできることを探しながら、無理のない形でこれからの働き方を考えていけたらいいですね。
職場の人間関係や環境が合わなくても、すぐには離れられない
仕事内容そのものに大きな不満がなくても、職場の人間関係や働く環境が合わず、つらさを感じることがあります。
周囲に気を遣いすぎてしまう。職場の雰囲気になじめない。自分のペースで仕事を進められない。
こうしたことが積み重なると、働き続けることそのものが負担になってしまう場合もあります。
植物も、日当たりや水の量、土との相性によって育ち方が変わりますよね。
人も同じように、自分に合う環境と、そうでない環境があります。
今の職場でうまくいかないからといって、自分に能力がないとは限りません。
環境との相性が影響している可能性もあります。
特に、周囲の人の気持ちや場の雰囲気に敏感だったり、細かなことが気になりやすかったりする方は、知らず知らずのうちに気を張り、疲れをためてしまうこともあるかもしれません。
もちろん、繊細な気質があるから仕事が続けられない、というわけではありません。
自分の特性を理解し、働く環境や仕事の進め方を工夫することで、負担を軽くできることもあります。
ただ、今の職場が自分に合わないと感じていても、収入や家族の事情などから、すぐに環境を変えられるとは限りません。
だからこそ、「自分がもっと頑張ればいい」と考えるだけでなく、「今の環境は自分に合っているのだろうか」「負担を軽くするために、今できることはあるだろうか」と、少し視点を変えて考えてみることも大切です。

まずできることから、少しずつ
ここまで、「辞めたいのに動けない」背景にある、心の中の葛藤、心身のエネルギー切れ、現実的な制約についてお話ししてきました。
いくつもの事情が絡み合っていると、何から考えればいいのか、自分でもわからなくなってしまうことがあります。
そんなときは、まず、今の自分にとって何がいちばん重くのしかかっているのか、少しずつ整理してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
紙に書き出してみるのもひとつの方法です。
「何がつらいのか、よくわからない」「何から考えればいいのかわからない」という気持ちも含めて、今、気になっていることを言葉にしてみるだけでもかまいません。
自分だけではうまく整理できないときは、信頼できる人に話してみるのもいいと思います。
キャリアの相談窓口で選択肢を探したり、心身の不調が続いているなら医療機関に相談したりすることもできます。
「病院に行くほどではないけれど、誰かに話を聞いてほしい」「自分の気持ちや状況を整理したい」というときには、カウンセリングを利用する方法もあります。
仕事を辞めるかどうか、今すぐ結論を出す必要はありません。
まずは、自分がどんな状況にいて、何に困っているのか。
そこを少しずつ見ていくことから始めてみませんか。
今の状態を、まず一緒に整理してみませんか
「仕事を辞めたいのに辞められない」
心の中の葛藤、身体のサイン、そして現実的な壁。
いろんな事情が複雑に絡み合って、
一人で考え続けていると、ますます動けなくなってしまうことがあります。
私のセッションでは、「辞めるべきか、残るべきか」の答えを急いで出す前に、
まず「今、何があなたの足を止めているのか」「本当はどうしたいのか」を、
気持ちと現実の両面から一緒に整理していきます。
「まだ何も決まっていない」「どうしたいかもわからない」
という状態でも大丈夫です。
体験セッションで一緒に考えていきましょう。

