HSP気質の私が13年間のフリーランス生活で気づいた、「自分らしく働く」ための3つの視点

「HSP気質の私が13年間のフリーランス生活で気づいた、「自分らしく働く」ための3つの視点」記事のアイキャッチ画像

こんにちは。自分らしく生きるためのこころの言語化をサポートするカウンセラー、山﨑ももこです。

突然ですが…私は、繊細で敏感な気質をもつ「HSP(Highly Sensitive Person)」です。

学生時代や会社員として働いていた頃は、人の気持ちを察しすぎて疲れてしまったり、周りの刺激に圧倒されて体調を崩してしまったり…。

「どうして私はこんなに疲れてしまうんだろう」と悩むことが、本当にたくさんありました。

このまま同じ働き方を続けていたら、きっと心も体も持たない…。
そう感じて、思いきってフリーランスという道を選びました。

でも、だからといって最初から「何もかも最高」というわけではなくて、思うようにいかないもどかしさや、先の見えない不安に押しつぶされそうになることも、たくさんありました。

それでも今日まで13年続けてこられたのは、試行錯誤を重ねる中で「自分らしく働くための軸」を少しずつ見つけていけたから。
HSP気質の自分を否定するのではなく、理解して活かす働き方を模索してきたからだと考えています。

私はいま、自分と同じような敏感で繊細な方でも、ご自身の特性や個性を活かす道を見つけて、自分らしく働いてもらいたいと強く思っています。

この記事では、HSP気質の私が13年間のフリーランス生活で気づいた「自分らしく働くための3つの視点」について、実体験を交えながらお話しします。

この記事がおすすめの人
  • HSP気質で、今の働き方にしんどさを感じている
  • フリーランスに興味はあるけれど、繊細な自分にやっていけるか不安
  • HSPとして、無理なく自分らしく働けるスタイルを探している

あなたにとっての「自分らしい働き方」を考えるきっかけになったら、うれしいです。

目次

HSP気質とフリーランスの働き方:私の13年間の実体験

ここからは、HSP気質を抱えながら13年間フリーランスとして働いてきた、私自身の体験をお話ししたいと思います。

「自由=ラク」とは限らないと知った最初の数年

会社員のころ、「フリーランスになれば、もっと自由でストレスの少ない働き方ができるはず」と思っていました。

でも実際は、すべてを自分で決めるプレッシャーの大きさに驚きました。収入のこと、仕事の取捨選択、働くペース…自由だからこそ、迷いも責任も増えるものなんですよね。

特にHSP気質の私にとって、「正解のない選択を常に求められる」状況は、想像以上にエネルギーを消耗するものでした。

それでも、続けていくうちに気づいたのは、「自分らしく生きられる自由」って、すごく尊いということ。決して楽な道ではないけれど、会社員の頃には感じられなかった「自分の道を自分で選ぶ」という納得感を持ちながら、働けるようになりました。

「疲れたらすぐに休める環境」が私を支えてくれた

HSPの人は、音・光・人との関わりなど、日常の刺激をたくさん受け取ってしまうぶん、エネルギーが枯渇しやすい傾向があります。

私も、打ち合わせやカウンセリングの後にぐったりしてしまうことがよくあります。でも、フリーランスなら「今日は無理しないでおこう」と、自分の状態に合わせて予定を調整できるんです。

私の場合は、部屋を暗くして布団にもぐるのが一番の回復法。1〜2時間でもこうして情報をシャットダウンするだけで、体力は回復しますし、スーッと気持ちが戻ってくる感覚があります。

この「疲れたらすぐ休める」環境を自分で持てることは、HSPとして働くうえで、本当に大きな支えになっています。

頑張りすぎて燃え尽きそうになった経験から学んだこと

私は昔から「ちゃんとしなきゃ」「期待に応えなきゃ」と思いがちなタイプでした。

フリーランスになってからも、ついクライアントの期待に全力で応えようとして、「ここまでやらなきゃ」と無理をしてしまうことが何度もありました。

でも、そうやって走り続けていたら、いつかエネルギー切れを起こしてしまいます。

フリーランスは、自分の体調や心のバランスを崩すと、仕事にも収入にも影響が出やすいからこそ、「自分なりのほどよいペース」を見つけることが重要だと痛感しました。

あるときから「70点でも十分」と意識的に思うようにしたら、ダメどころか、むしろクライアントから「いつも安定してる」「信頼できる」と言ってもらえるようになったんです。

自分らしく働くために気づいた3つの視点

13年間の試行錯誤を通して、HSP気質の私が「自分らしく働く」ために大切だと気づいた視点が3つあります。

これらは、HSPかどうかに関わらず、繊細な気質を持つ方なら共感していただけるのではないでしょうか。

視点①刺激をコントロールして「安心できる環境」を作る

HSPにとって最も重要なのは、自分が安心して力を発揮できる環境を意識的に作ることです。

私が実践してきたことの一部を、以下で紹介します。

物理的な環境を調整する

  • 自宅の一部を「落ち着ける仕事スペース」として整える
  • 音や光の刺激を調整できるよう、イヤホンやカーテンを活用
  • 完全在宅だと息が詰まる日は、居心地よくいられるカフェやコワーキングスペースを利用

時間とエネルギーを管理する

  • 刺激の多い打ち合わせの後は、必ず回復時間を確保する(予定を詰め込みすぎない)
  • 一日のうちで最もエネルギーが高い時間帯(私は午前中~14時くらい)に重要な仕事を配置する
  • 疲れのサインを見逃さず、早めに休息を取る

人間関係の境界線を意識する

  • エネルギーを奪う人間関係は適度な距離を保つ・なるべく避ける
  • 深く関わるクライアントは、価値観の合う方を選ぶ
  • 断る範囲や、自分にとって無理のない断り方を考えておく

この視点で環境を整えることで、HSP気質を弱みではなく、「丁寧で質の高い仕事ができる強み」として活かしやすくなっていきました。

視点②「予測できること」を増やして安心感を高める

HSPの人は「将来どうなるかわからない」といった不安にも敏感です。
フリーランスの収入の波や仕事の不確実性は、想像以上にストレスになることがあります。

私が心がけているのは、できるだけ「予測できること」を増やし、安心感を高めていくことです。

収入を安定させる

  • 長く付き合えるクライアントとの関係を大切にする
  • 単発だけでなく、定期的な仕事も確保する
  • 複数の収入源を持ち、リスクを分散する

将来への備えをつくる

  • 余裕のあるときに、未来に向けて「タネまき」をしておく
  • スキルアップを継続的に行う(1日に1ページだけ本を読むなど、小さなことでもOK)
  • 緊急時の資金を確保しておく

情報を整理する

  • 仕事の進捗や収支を可視化して、現状を把握する
  • 相談できる相手や情報源を複数確保しておく
  • やりたいこと、やらなければならないことを定期的に書き出す

完全にコントロールすることはできなくても、「備えておくこと」で不安を軽減し、心の余裕を保てるようになります。

視点③他人の基準ではなく「自分の価値観」で判断する

HSPの人は、他人の感情や期待を敏感に察知してしまうため、知らず知らずのうちに「他人の基準」で自分を評価してしまいがちです。

私も長い間、SNSで活躍しているフリーランスの投稿を見て、「私はまだ足りない」「もっと頑張らなきゃ」と比較して苦しむことがありました。

だからこそ、以下のようなことに意識的に取り組みました。

比較の罠にはまらないようにする

  • SNSは必要最低限しか使わない、見る時間を意識的に制限する
  • 他人の成功を見ても「私とは境遇や目指すものが違う」と割り切る
  • 「私と同じ人は世界に一人もいない」と考える

自分の価値観を言葉にする

  • 「私が手に入れたいものって何?」を定期的に見直す
  • お金だけでなく、時間・健康・人間関係など総合的に見つめなおす
  • 大事にしたいことを言葉にして人に伝える

小さな満足や成長を積み重ねる

  • 他人と比べるのではなく、過去の自分と比較する
  • 日々の小さな成長や喜びに意識を向ける
  • 「今すでに持っている幸せ」にも目を向ける時間を作る

この視点を持つことで、ちょっとずつ他人の物差しに振り回されることが減り、自分らしいペースで歩み続けられるようになっていったように思います。

HSP気質だからこそ見つけられる「自分軸」がある

13年間のフリーランス生活を振り返ると、HSP気質は決してハンディではなく、むしろ「自分らしい働き方を見つけるためのセンサー」だったと感じています。

刺激に敏感だからこそ、自分にとって心地よい環境がわかる。
不安を感じやすいからこそ、安心できる仕組み作りに意識を向けられる。
他人の感情を察知しやすいからこそ、自分の価値観を大切にすることの重要性に気づける。

フリーランスという働き方は、HSPの人にとって「向いている・向いていない」と単純に分けられるものではありません。

大切なのは、自分の特性を理解し、それに合ったスタイルを少しずつ見つけていくこと。

そして何より、「HSPの自分を否定せず、理解してあげること」だと思っています。

敏感な自分も、疲れやすい自分も、頑張りすぎがちな自分も、どれも否定しない。
そのうえで、「自分がどうすれば無理なく、心地よく働けるか」を真剣に考えて、一つずつ見つけていく。

そうした積み重ねが、誰の真似でもない「あなただけの働き方の軸」を育ててくれるのだと思います。

HSP気質のあなたの「働き方の軸」を一緒に見つけませんか?

私自身、HSP気質を抱えながら、迷ったり立ち止まったりしながら、フリーランスとして13年間歩んできました。

今は、そんな経験と心理学・カウンセリングの学びを活かし、「こころの言語化カウンセリング」を通して、HSPの方が自分らしく働くためのお手伝いをしています。

  • 繊細な自分に合った働き方がわからない
  • フリーランスに興味があるけれど、一歩踏み出せない
  • 頑張りすぎてしまう自分をコントロールできない

あなたの気質や価値観を大切にしながら、無理のないペースで「自分らしい働き方の軸」を一緒に見つけます。

HSP気質の複雑さや、言葉にしづらい感覚も、安心して話していただける場所です。
ひとりで抱え込まずに、どうぞ気軽にお声がけくださいね。

まずはどんなカウンセリングか知りたい方はこちらから

すぐに予約したい方はこちら
(MOSH予約サイトへ)

目次